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【春に贈る詩】4月1日:母校に寄せて

私の母校である「大阪大学外国語学部(旧大阪外国語大学外国語学部」箕面キャンパスは、3月31日でその役目を新キャンパスに譲り、閉鎖となりました。
昨日は、最期の雄姿を写真に残しに行き、誰もいない食堂や校舎を眺めながら、30年前の輝いていた日々を思い出していました。
本来、昨日投稿予定だったのですが、年度末のどさくさに紛れてアップできませんでした。私の母校への想いだけ感じ取ってくれれば幸いです。

19歳だった弥生三月のあの日。合格発表の掲示板には、ありえないはずの自分の名前がそこにあった。こうして、僕の大学生としての生活が始まった。

大学の風景は何もかもが眩しくて、浪人生活で染み付いた「心のかげり」を見事に吹き飛ばしてくれた。

あれからもう30年。我が母校は今日限りで新キャンパスに役目を譲り、静かな眠りにつくことになる。

僕はもうここに帰ることはない。若き日のキャンパスの歓声は、もう聞こえてこない。

だが、後ろを振り返ることはやめておこう。社会人としての成功と失敗も捨て去ろう。もう一度19歳の自分に戻って、「新しい日常」を始めよう。

さらば大阪大学、いや、大阪外国語大学外国語学部。

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関西在住のWebライター/文筆家のタマゴです。私の書く文章があなたの人生を豊かにすることができていれば、ぜひサポートをお願いいたします。