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【ゆるふわコラム】書評Unlimited:唱田士始矢著「スゴ運。」(フォレスト出版)

ポイント

・吉方位にしたがった旅行先で6億円宝くじ当選
・四柱推命を基本にした方法で運気を上げる方法を解説
・巻末の資料が古く2021年以降で活用できないのが欠点
吉方位占いで運気を

タイトルで飛びつくとがっかりする本

著者の唱田士始矢(うただとしや)氏は独自の占いによる「吉方位旅行」で6億の宝くじを当てた「スゴ運」の持ち主。

本人によると「宝くじを当てることは『偶然や奇跡』ではなく単なる行動の結果」という話をしています。

実際、ほんの帯にも次のような景気のいいフレーズが並んでいます。

・「リストラされて全財産4419円だった僕が宝くじで6億円当てたスゴい方法」
・運は科学的に当てられる!
・2万人が1億円!宝くじ当選は奇跡じゃない

しかし、これらの言葉につられあわててこの本を買った人はまちがいなく後悔するでしょう。

自分の「性質」をキチンと調べられる人に運が来る?

その理由はこの本の巻末資料を見るとわかるでしょう。

最後に載せている目次をみてもわかりますが、自分の運を上げるためには次のことをきっちり調べて行動に移せるかどうかがこの本のキモ。

・宝くじ運を上げる10の秘訣
・十二神獣・十二支・九星
・春夏秋冬のリズム

僕もやってみたんですが、これがけっこう手間がかかる作業。

これらに加えて、自分の吉報位と吉日を割り出して「月に1回は自分の生活圏をでて旅行に行こう」とこの本は勧めています。

こうした手間も時間もお金もかかる作業をどこまで本気で信じてやれるか、自分の運気をあげられるかはそれにかかっているといえるでしょう。

「人生を整える」ことが運気を上げる

結局、自分の運気を上げつコツというのは、「自分が生まれてきた意味とバイオリズム」を知って、それに沿った毎日を過ごせるかどうかだと思います。

ですから、毎日なんとなく惰性で過ごしている人なら、この本を読んで自分の生活習慣を整えることができれば、運気は好転するでしょう。

残念なポイント:資料が古くて使えない!

僕が自分で自分の性質を割り出してみて「やって見る価値はある」との印象を受けました。

しかし、肝心の「十二支・九星早見表」が2020年までしか載せられていないこと。

僕がこの本の存在を知ったのは、著者が出演していたテレビのバラエティ番組を見たこと。

その番組で気を利かせて今年の新しい早見表をもとした解説があったりするとよかったのになあ。

とにかく、自分の性質と春夏秋冬のリズム、十二神獣・十二支・九星と吉方位もわかりました。

この秋にさっそく旅行先で宝くじを買ってみようと思います。これで僕も「宝くじが大当たり」?

でも、版元が「フォレスト出版」だからちょっと信用性に欠けるかなぁ。ま、話半分でやるだけやってみるか。

目次

第1章 ミリオネアへの道のり
第2章 宝くじ運を上げる10の秘訣
第3章 十二神獣・十二支・九星を調べる
第4章 春夏秋冬のリズムに乗れば運が開ける
第5章 運気倍増!吉方位取りの実践法
第6章 相性の吉凶と自分の性質を読む
第3章 プラスαの行動で運気を底上げする


関西在住のWebライター/文筆家のタマゴです。私の書く文章があなたの人生を豊かにすることができていれば、ぜひサポートをお願いいたします。