見出し画像

【シャニ6th】鬼気迫るアンティーカ【幻惑SILHOUETTE】

※当記事は、シャニマス横浜公演 Fantastic Fireworks DAY2 の、アンティーカ歌唱「幻惑SILHOUETTE」の感想記事です。


幻惑のSILHOUETTE 超えて

冒頭の「あーあーあー」が流れた瞬間、
「NEO THEORY FANTASYと思ったけど外したか~」 とか
「久しぶりに聴くなぁ」
とか思いつつ、アンティーカペンライトの準備。冒頭はゆったりなのだ。


ステージに現れる、幻惑の4つのシルエット。
ハイハットの4カウント、イントロIN。

ドラムが入りイントロが始まった瞬間、身が引き締まるというか、率直に「ヤバい」と感じた。
爆音だ。Kアリーナはほかの会場に比べても低音が強く、day1ではLEVEL5に座ったが、低音がブーミーな曲は正直聞き心地がぼんやりとしていた。
day2はLEVEL3の10列目くらいで、位置がよかったのかもしれない。幻惑SILHOUETTEという曲自体、キックがかなりアタック感強めに聞こえるというのも、今思うとある。いろんな要素がかみ合ったのだろう。

アンティーカの曲の特性上、どうしても低音域が強く、現地の大音量で聞くと、低音のエネルギーとその反響によって全体的にぼやけた印象になり、もったいないと感じることが多々あった。
会場の音響特性に左右される事象だが、アンティーカは特に割を食うことが多いイメージだった。

しかし今回は全くそれを感じない。
イントロが始まった瞬間で、すでに今までで一番の音の良さだった。重々しいイントロだが、こもっているとは感じない。地鳴りのようなビートに体が震える。


霧子の歌入り。美しく繊細な歌声。
続いて三峰。ほとばしる気合を感じる。正直この辺はあんまり覚えていない、「あっけにとられていた」という表現が正しい。アンティーカの世界観に、魅せられていた。
曲はサビに向けて盛り上がりを増していく。呆然と、しかし食い入るようにそのステージを見ていた。

「壊せ Bias!」

サビに突入。
ここぞというポイントで原曲にない「がなり」や、力を込めた歌い方、表現をするというのは結構ある。
声優さんの「ここは盛り上げてやる」という気迫を感じて好きだし、各々が演じるキャラクターが乗り移っているようにも感じる。

サビ前の「壊せ Bias!」も、まさしくコレだ。
本来は恋鐘の歌唱パート。恋鐘は不在。サビの盛り上がりにつながる印象的な部分で、まさしく「ここぞ」というパートだ。
誰が歌う? 


答えは三峰だった。

圧倒的で、会場すべてを魅了するような歌声だった。
恋鐘の重要なパートを歌う三峰。day1MCにて、三峰の声優である希水しおさんが語っていた、「月が焦がれる太陽/月」を無視することはできない。

恋鐘のように歌うのではなく、恋鐘に負けないような、自分の歌い方で。
希水さんがどんな想いでこのパートを歌ったのかはわからないが、ただならぬ気迫だったのは間違いない。

こういう力の入った歌い方は、音がこもっているとその部分だけ悪目立ちして聞こえるようなこともあるが、今回は前述のとおり全く感じなかった。
会場がアンティーカに味方している。そして、バチバチに気合の入った声優4人のパフォーマンス。

ここからはもう、ひたすらに最高の音楽体験だった。自分はずっと、食い入るような目で見ていた。
2番の摩美々歌唱パート(個人的にはここが一番ヤバイ)、咲耶の「穿て Your Heart!」、Cメロの霧子「自由は痛くて苦しい…」の表現など、いくらでも語れそうだ。 それくらいに魅力的なパフォーマンスと、それを表現するのに最適の音響だった。

当記事ではすべてを語らないが、総じて言えるのは「全員、何かを覚悟したような表情、鬼気迫るステージだった」ということだ。
各々に想いがあっただろうが、恋鐘不在が影響しているのは言うまでもない。 

もし見ていない方は、横浜day2の視聴チケットを購入し、できればヘッドホンで、可能な限り爆音で聴いてみてほしい。
noteを書いている間ずっと聞いていたが、音圧の雰囲気、特に、リバーブ強い感じがそのまま表れていて、十分に現地で感じたアンティーカの魅力を追体験できるだろう。

そしてやはり、4人でのライブをリピートしていて思うのは、「恋鐘の歌声が聞きたい!」ということだ。
4人での大舞台を経て、再度5人となった完全体アンティーカを見るのが非常に楽しみである。会場の音響がなんだとウダウダ書いてしまったが、そんな考えを吹き飛ばす最高のパフォーマンスが見れるだろうと、今から期待せずにはいられない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?