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8 気象法規の概要

傾向と対策

 気象法規は、毎年4問出題されています。気象予報士試験の常識では、ここで満点を取ることが合格の最短ルートとされており、実際その通りです。完璧を目指す必要があります。それでも本番は1問落としてしまうかもしれません。法規で2問落とせば合格の可能性は低く、3問落とせばまず不合格でしょう。必ず全問正解を目指してください。法規以外で満点を取ることはかなり大変なので、極端に優れた素養がある方(気象学の専門家とか)を除き得策ではありません。

 また、法規問題は以下の5分野に細分化されます。

  • 予報業務許可事業と気象予報士

  • 警報及び注意報

  • 気象業務法における義務、禁止事項

  • 災害対策の基本的枠組み

  • 水防法、消防法等と防災機構

理系の方向けのアドバイス

 自分は理系だからと手を抜くことはやめましょう。満点を目指してください。法規として原文をそのまま覚えたとしても、法規問題として出題されると案外解けません。出題形式に慣れるためにも過去問による演習で過剰に備えましょう。

その他の方へのアドバイス

 法規で満点を取ることができれば、残りの11問に対して7問正解すれば良いことになります。難関の大気の熱力学や降水過程の問題を全て落としてしまったとしても、あと1問余裕があります。これは非常に重要です。計算問題が苦手な方にとって、法規問題は救世主です。必ず満点を取ってください。それが合格の必要条件になります。

学習の目安

満点を目指してください。

 過去問は合計で252問(第60回試験まで)ありますので、入手可能なものは全て集めて活用してください。しかし、詳細を調べたことはないのですが、古い問題は法改正により陳腐化している可能性がありますので注意が必要です。特に2011年以前に関しては、大幅な法改正があったはずです。

 さて、筆者の場合は過去問を68問集め、全ての問題を消去法に頼らずに3回連続で解けるまで繰り返しました。それでも本番は1問間違えています。もっと多くの過去問を解くべきだったと反省しています。明らかに、法規問題で1点を取る方が、他の計算問題に比べて必要な労力が少ないのですから。

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