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社会経験を積んでからの起業は、リスク管理に長けてる面がメリット。パワーある若者と組めれば盤石ですね。

以下、シンガポール在住の元参議院議員 田村こうたろうさんのFacebook転載です。

オッサン・スタートアップの挑戦
経営学者の間では知られている研究ですが、「若くない起業家の方が成功しやすい」というものがあります。多くの人の直感に反するかもしれません。成長速度やIPO規模では若者が立ち上げたもの軍配が上がりますが、その後ろには多くの屍があります。一方でオッサン・スタートアップは爆速で莫大になるものは少ないですが、屍をあまり残さず手堅く進んでいきます。
若者に比べて、資金力・経験・ネットワークなどに優れ、リスクの管理に長けているからと言われます。私と同年代の友人とで立ち上げたオッサン・スタートアップが徐々に波に乗ってきました。
シンガポール発で、ESG・SDGsのスコアリング事業を中核にファイナンスから人材採用・活用までのコンサルから教育までAIを使って行うSaaSビジネスです。企画段階から関わってきましたが、これはESGやSDGsが流行る前から進めてきました。タイミング的にその流れに乗って主に欧州で受けはじめビジネスが拡大していますが、最初は我々の人生の反省から始まっています。
創業者の二人はアメリカで教育を受けアメリカを代表する投資銀行で成功し、ウォール街で財を成した人物です。その後シンガポールに戻りシンガポールでMAブティックハウスを立ち上げこれも大成功しています。私はその段階で出会いそのブティックハウスを少しお手伝いしていました。MAビジネスは儲かりますが、まだまだ労働集約的で、先進的な響きがある割に古いビジネスです。ここをデータを使って自動化する事業から取り掛かりました。
アジアのあらゆる企業のデータ(ビッグデータからディープデータまで)を分析して片っ端から望ましい企業価値をAIで計算するSaaS立ち上げています。加えて、MAブティックがやるように企業のバックグランドチェックを徹底的に行い潜在リスクや潜在機会を経営者向けに可視化するSaaSも作りました。特に東南アジアやインドや中国の場合は普通の経済指標分析ではわからない落とし穴がいまだにいっぱいあるのでこのビジネスリスク見える化SaaSは重宝されてきました
しかし、そこで根本的に我々に大きな疑問が浮かび上がります。「企業の価値」とは何ぞや。誰にとってどうそれを測るべきか?という。投資銀行のやり口を熟知している二人は「強者優先・弱者おきざりで、地球環境にもダメージを与えてしまった」と、そこで深い反省をします。自分たちが次世代に残す世界に悪影響を与えてしまった償いを、市場の力を使ってやっていこうと立ち上げたのがこのサービスです。
この会社のサービスは主に欧州と北米でやっていきます。日本では、こちらも資本市場で大活躍された谷家さん他がJVでSDGsジャパンとして展開されて行きます。
地球環境だけでなく、企業倫理やあらゆる立場の方々にもっとフェアな世界を作ることを、ウォール街の猛者たちが反省しながらやっていきます。この点でもZ世代たちよりは、地に足がついた解決策を出せると自負しています。ただ、実働部隊はZ世代です。やはり、我々は資金調達や営業という裏舞台に集中し、表のデータ分析やプレゼンやマーケティングはとびきり優秀なZ世代にまかせてあります。オッサン・スタートアップでもこの切り口なら若い超優秀な人材がどんどん入ってきてくれます。本来なら自分で起業したりシリコンバレーで求められる世界的なデータサイエンティストやエンジニアです。
我々オッサンの反省が時代に合致したスタートアップかもしれません。ご期待くださいませ。またJVのSDGsインパクト・ジャパンさんも日本でよろしくお願いします。オッサンスタートアップの醍醐味は若い人たちに交われるところ。今はzoomばかりですが感覚と感性に刺激受けることがあります。オッサンのアドバイスもどこまで正しいのやら(汗)

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