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「衆議院議員になる前に、候補者になることの方がタイヘン」。某議員に聞いた現実です。

2009年の民主党政権誕生時の選挙は、2007年参議院選挙の勢い&世論の盛り上がりで、当選確実な選挙区が目白押しでした。
それ以前の選挙に出て落選してた候補者にとって挽回のチャンスなのは当然ですが、他の人にとってもチャンスだったわけです。
なので候補者になりたい人が落選した人を「あいつでは次もダメだ」と触れ回って足の引っ張り合いが始まったそうです。

その人は男性でしたが、当時の民主党は小沢一郎幹事長が「女性候補者を増やせ」という方針だったので、その点でも各地でせめぎ合いがあったはずです。

候補者決定の裏側こそが、泥沼の戦い。
表舞台の与野党の攻防より、激しいんですよね…。

さらに、金子氏は当時の苦労を振り返る。
「私は地方議員出身だったのでなおのこと、“お前じゃなくて俺が行きたいんだ”という人が多い。“県議会議員の後輩が飛び越して俺たちの前に行くのか”っていう先輩方が、表向きは応援してますよと会合に集まるものの、何も動かなかったり。なんなら、あっち(ライバル)に行ってるんじゃないかという疑心暗鬼だ。それこそ、私の足を引っ張った地方議員の方が現職にいる。私は何度もお願いに行くわけだが、居留守も使われた。

党から出る正当なお金を活動費として渡したのに『もらってない、ケチだ』と言われ、なぜこんなに身内から足を引っ張られるのかと。浮動票とか相手の票を取ってこないと勝てないのに、身内にエネルギーを使うということを繰り返している。市町村の首長は地元の影響力が大きくて、“現職の市長が応援しているから地域の代表として国会に送りたい”という気持ちになるのだが、なんなら市町村長も相手に行っていた。当時の安倍総理も菅長官も説得に行ってくれていたのに珍しいと思っていたら、その人が今自民党の衆議院議員になっている。“(ポストが)空けば自分が行ける”と思っている人はたくさんいる」

 橋下氏は「まさに現代版戦国武将。自分が生き残るのがすべてだから、そのためにはなんでもやる。当事者からしたらわからないかもしれないが、外から見るとそれが自民党の強さでもある。党内でも政治家同士が権力闘争・切磋琢磨して、その中から勝ち上がってくるからみんな強い」との見方を示した。(ABEMA『NewsBAR橋下』より)


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