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ひふみ投信 藤野さんの「こうなったらヤバいかも、だけどあり得るかも?」未来予想図 in2200年。

約80年後を”占う”、興味深いショートストーリーです。
文中で、「2030年に比べて2200年の日本人の身長が3割くらい縮んでいたのである」とありますが、日本人の平均身長は、成毛眞さんのコメントによると「実際に日本人男性の成人後の身長は1980年の171.5cmをピークにいまでは170cmを切り始めている」とのことです。

荒唐無稽とは言えないかも?と思っちゃう、藤野さんのFacebook転載です。

2030年に突然タイムマシンが開発されて、日本人のX氏が2200年の世界を見に行った。
脱炭素社会は一部実現したが核融合も道半ばで自然エネルギーも十分にワークせずに、枯渇しかかった化石燃料に主要国が殺到し、インフレも止まらず各国疲弊していた。
そのような中で日本だけが2200年もデフレ経済を続けていて、完全無欠な小消費・省エネルギー社会を実現していた。その秘密はX氏は街を歩いたらすぐに気がついた。
2030年に比べて2200年の日本人の身長が3割くらい縮んでいたのである。日本人は体をどんどん小さくすることで環境変化に対応したのだ。
2021年後半に始まった世界的な猛烈なインフレに国民所得の成長が追いつかずに日本がスタグフレーションになってからそれが始まったという。
ガソリン車からEV車からの転換も進まなかったが、その代わりに徒歩が強く推奨された。日本橋からの五街道も再整備されて、より歩きやすい道作りに重点が置かれた。革靴も運動靴もエコでなく石油価格の高等で贅沢品として廃止されて、草鞋をもっぱらにした。
一里塚を再整備し、スマートタウン構想を諦めて快適な宿場町を作ることによってアナログ田園都市構想を実現した。GOTOトラベルは宿場町で使えるようにして、デジタルではなくてリアルの通行手形を発行するようにした。
譲渡益課税も20%から30%に引き上げを図ったが、ほぼ株式が下がってしまったので儲ける人がおらず課税ができず財源を得ることもなく、株式や不動産の価格も下落した。世界のそれは上昇しているのに。財源がなくなったので、日本の根性頼みの政策にどんどん傾斜していくことになる。
食品メーカーが価格を据え置きにして内容量を毎年減らしていった。しかし日本人の賃金も据え置きで、かつ食品の購入価格も常に変わらなかったので結果的に日本人の食べる総量が少しずつ減っていった。いわゆるステルス値上げ問題だ。
一例をあげよう。カントリマアムの大袋には当初は30個入っていたが、価格は据え置きながら2030年にはもうすでに10個しかなかった。さらにそれが進んで、2200年にはカントリマアムを購入するとお客さんが30個以上おいしいクッキーを焼いて不二家に届けることになっているらしい。まずいと返品される。
さらに、根性・節約・少食をモットーにそれ以上に総カロリーを抑え、個人の移動距離も制限した。むしろ少子化を推進し、人口の抑制を図り、節約を道のレベルまでに高めた。
人口の減少以上に生まれてくる子供がどんどん低身長化していった。かつより体の小さい人がモテるようになり、少食化に加えて低身長の男女がより選考されることによって死にものぐるいでインフレ経済を抑えてデフレ経済を維持した。
貯蓄から投資というキャッチフレーズは消えて、貯蓄がさらに奨励されて、日本の個人金融資産の現預金は100京を上回った。
日本人はマインドのデフレ化だけでなくボディもデフレ化して事態を乗り切ったのである。黒田元日銀総裁も晩年、デフレマインドは黒田バズーカーで対処する余地があったが、デフレボディには金融政策の効く余地がないと嘆いたそうだ。
2200年の世界の経済学者は過去の世界史にない日本の経済状況に対して「新しい資本主義」と名付けたそうだ。さらに2021年に日本の首相になった岸田氏はその千里眼ぶりに故人ながら2200年にイグノーベル賞を与えられた。
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という社会が来そうで怖いわ。
もっとちゃんと成長して、おおいに投資し、賃金もあげていこう。

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