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多文化共生の授業で学んだことを、1000から3000字で論述しなさい。どのイベントを視聴してどういう感想をもったかということの羅列ではなく、論点をしぼり、テーマを立てて展開してください。

 自分の多文化共生に関する意識の広がりがあったことを学んだ。というのも、昨年度、異文化理解という講義を受講していたのではあるが、その授業の評価が自分の期待と反する低いものであった。相対的な評価であれば、他の受講生よりも海外や異文化への接触回数は多いと認識していたところ、成績と実際の理解度とは異なるものと肯定的に受け止めているところである。
 そのような思いや、多くの文化に触れ合うことが人生の生きがいのようなイメージをもっていることからも、この講義で提供される多文化に関する情報やセミナーの提供は自らだけではなく、職場で多文化に興味のある方々にもシェアしながら、受講させていただいている。そういった点では、独りよがりの考えも時には大切であるが、文化は人々の交流の中でも生まれるものであり、同じ現象でも個人の認知力の差、経験、感情の状況により受け止め方が異なるのは当たり前である。その点について、この講義のおかげで、積極的に意識して生活している状況で居続けられることは、人間性の変化や魂の成長につながっていると信じたい。
 糸満市に2年生活していた経験があるが、職場でボリビアの親戚の話をされる方などいた時に、この授業を受ける前までは、ボリビアという単語を聞いただけで、南米の国の一つ程度の認識であった。この授業で知り得たボリビアにまつわる移民の経緯は、同じような体験が今後あった時に、さらに深堀した洞察が可能となり、一歩踏み込んだ信頼関係の構築につながるコミュニケーションにつながることを期待できる。
 現在、職場にはブラジル人で日系3世の方が通訳として勤務されている。ブラジルで修士号をとり、日本で高度人材として就労ビザ取得も可能であったが、日系移民としての就労ビザの方が、就労範囲が広いこととなり、日系移民の就労ビザを自分のポリシーに反しつつも、生活を優先させるという観点から選択された。高度人材であれば、入国審査での接遇が良いが、移民ビザの場合は、事細かに調べられ、まるで犯罪者前提で検査されるということがあるそうである。
 これらについては、日本が島国であることや、いわゆる鎖国政策、憲法上の制約などが影響されていると思慮しているが、多文化共生にまつわることに意識を向ける視点が、各々の生活や職務規定などにすこしでも浸透することで、市民レベルでの互いの尊厳の尊重や価値を認め合うことにつながることを実感しているところである。
以上

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