家事や料理はやるより手伝う方が難しいと思った話

こんにちは。
1月も半分を過ぎて後半になりました。年末年始の慌ただしさから解放されてほとんどの人が仕事始めをしてそろそろ通常運転になった頃でしょうか。筆者も休みボケから解放されていつもの1週間のリズムが出てきました。

一般的な家庭ではまだまだ少数派だと思うのですが、私が基本的に家事や料理をする主夫(主婦)的な役割を持っています。
コロナをきっかけに始まったリモートワークが現在も継続されていることも理由の1つにあります。
リモートワークをやっていると通勤時間などに割いていた時間で洗濯物をしたり、掃除や料理をしたりすることがやりやすいです。他にも個人的に料理をするのは好きなので、積極的にやっているところもあります。

少し前置きが長くなってしまいましたが、逆転的な役割でよく「彼が家事や料理を手伝ってくれない」「夫が…」と愚痴を耳にすることがありますが、実は手伝うということは体感的に思っている以上に相手には難しく感じているのではないかと、思った話です。

家事や料理をやっている側

主婦には休みがないという言葉があるように、家族やパートナーが手伝ってくれない家庭では、基本的に年中無休が当たり前です。
仕事でよく聞くような言い方をすると「今日でXX連勤だ…」というものです。仕事だとこんな働き方をしていると法律的にも問題ですし、社会的にもブラック企業と言われかねない状態です。
しかし、家庭ではそのようなことはなく、常に毎日誰かがやり続けている状況があります。

少し考え方を変えるとやっていない人に比べると圧倒的な量で場数を踏んでいることになります。自己啓発本を読んだことがある人であれば1度は聞いたことがある「他の人が休んでいるときこそ努力するべきだ」という言葉です。一人暮らしをしていると段々と面倒になってやらなくなることもありますが、家族やパートナーと暮らしていると自然と相手のことを考えてやろうと思うモチベーションが湧いてきます。そのモチベーションを力に少し疲れていたり、体調が悪かったりしても自分を動かす力にもなります。

そのように日々継続することで自分が気づいていない間にかなりの成長を遂げています。毎日同じようなオペレーションを繰り返すことで全ての工程を完全に把握もできています。

そのような状態であれば、どのような状態であっても現状を把握して次に自分が何をやらないければいけないのか、手伝うとしたら何をやったら相手の動きを邪魔すること立ち回れるとかを考えながら動くことができます。なので、地域のイベントや学校関連の行事で主婦同士が集まって炊き出しなどをする際には、スムーズに進みます。それは、みんなが同じような経験をしているからこそ考えて動けるのだと思っています。

家事や料理をやらない側

最初の頃は簡単なところを手伝ったりできますが、それは家事や料理をやっている側の家事力がお互い変わらないからリズムがたまたまあっているだけです。

仕事や生活サイクルの事情でどちらかに頼りっきりになることもあり、徐々に手伝うこともなくなっていきます。人は怠けることが標準機能としてプログラミングされているのかと思うくらい、徐々に相手に任せっきりになるようになります。疲れたり大変なことは極力やりたくないのが自然な考えですね。

そうなってくると、徐々にやる側とやらない側でモチベーションや習慣化に差が生まれてきます。この状況が続くと経験値が毎日+0の人と+10の人では日々の積み重ねで大きな差が生まれてきます。
自己啓発本でよく聞くような話で「努力し続ける人はしない人と比べると大きな差が出るという」話がありますが、実は身近なところで実体験する機会があったということを今までで気づきませんでした。

でも、開いたその差に気づきにくいと思いませんか?
差を感じにくいのは一人暮らしをしたことがある人であれば誰もが自然とやったことがある家事や料理なので、いつでもできると思っています。しかし、家族やパートナーと一緒に暮らし始めるとこれまで+1でも積み上げていた経験値が気づいたら+0だったということに気づいていなかったからではないでしょうか。むしろ、やらなくてよくなったから自然と能力が退化してしまった状態です。

そのような状態で「手伝ってよ!」と言われても何をやったらいいのか分からず、「事細かく指示してよ」と言いたくなります。でも、やっている側からするとそんなことをいちいち言うくらいなら自分でやった方が早いとなります。

でも、普段やらない人が主役としてその日の家事や料理をやることにして、サポート役に回ることは普段からやっている人はうまく立ち回ることができます。それができるのは、普段からやっている経験を活かして次に何が必要などうしたらやりやすくなるかを解像度高くイメージすることができるので、サポート力も自然と高くなります。
見守るつもりがついつい口を出したくなってしまい、喧嘩になりそうなこともありますが。

おわりに

書きながら思いましたが仕事のベテランと新人の構図に似ていましたね。
普段やっている仕事では気づきにくいことに、料理をすると今まで気づけなかった問題点や改善点などを知ることができるのですごく学びになっています。
筆者的には料理の面白さの1つとしてちょっと変わっているかもしれないですが、楽しんでいます。

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