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ウイポ9 2022 系統確立プレイ#7


1983年

クラブの運営が軌道に乗り、ついに前年末に社台RHからリーディングの座を奪取。とはいえ種牡馬移動に伴う借金もあり、資金繰りは安定しません。クラブ牧場は受胎率が上がる施設を優先的に建てつつ、観光施設による収入増を狙っていきます。

今年はミスターシービーが3歳でクラシックに出てくる年。所有してクラブに送るのを忘れていたため、普通に戦うことになります。難易度がEASYであることも相まって前哨戦は意外と楽に勝てますが、根幹距離+大舞台+直一気の補正が乗る本番は相当難しく、結局史実通りに三冠を取られました。

種付けはバックパサーとヒズマジェスティ。確立補助のためにリヴァーマンとカンパラ、アリダーを少々付けています。前年に確立したファバージとシンザンも牝馬作りのために2~3頭付けました。

今年のWHCは英チャンピオンS。エディット強化したアルザオが完勝しました。ディープインパクトST化の主軸として絶対に確立したい馬なので、世界中で種付けできるようになるのは非常に魅力的。

ナスルーラ系が解体され、セントサイモン系・ハイペリオン系も支配率を落としていく中、ノーザンダンサー系は世界10%を超える支配率に成長。流行血統になって種牡馬入りが難しくなる前に介入していく必要がありますね。

年末処理

日米のダマスカス系牡馬、欧州のハビタット系牡馬をすべて引退。すでに欧米の種牡馬枠はほぼ満杯で、満額ラインに到達している馬でも乗馬行きが出ています。確立を終えた系統の種牡馬が引退してくれれば枠が空くのですが、なかなか思い通りにいきません。

引退を引き伸ばしていたオーエンテューダー系の馬が4頭同時に引退示唆されたのでこちらも引退させます。また国内からも前年に引退していたオーエンテューダー系種牡馬を欧州に移送し、一気に支配率を高めます。

引退したばかりのイナノラバージョンをPrivate化。エディット可能な史実馬ですが、種牡馬にならなかった馬なので産駒がおらず、Private施設に入れても問題ありません。種牡馬入りした馬の場合、産駒未収録でも繁殖牝馬が収録されていて、Private化と共に史実馬をロストすることがあるので注意が必要です(例: ビンゴガルー、史実産駒タブが存在しないがPrivate化すると父ビンゴガルーのレッドフラッシュが登場しなくなりマイネマジックをロスト)。

輸入種牡馬からはトレボロを購入。88年ごろに引退するロベルト直子です。ロベルトは89年引退で、Private化しない場合は89年にギリギリで確立することが多いため、それより前に引退する可能性がある産駒は念のために確保しておきましょう。

83年の確立馬はセントクレスピンとサーアイヴァー、昇格系統はオリオール系です。

セントクレスピン系

豪華だがインブリードになりやすい血統構成

セントクレスピンが確立。世界2%(欧州型)、父系継承ST系。Private化すれば81年頃から確立可能。リミットはこの年、83年です。

確立の手順

セントクレスピンの引退は79年。引退年に確立するのはあまり現実的ではないので、Private化は必須と考えてよいでしょう。

史実馬はDLCで所有できる直子エリモジョージ、タイテエム産駒から75年産のエンペラーエース、76年産のウエスタンジョージ・グリーンダッシュ、79年産のメイショウキングが使えます。今回はメイショウキング以外をエディット強化して満額で種牡馬入りさせました。

マツセントルーラーは種牡馬として湧いてくるタイプ。84年シナリオの種牡馬リストにいないため、エディットもできません。

エディット可能な史実馬が多くいるため、自家生産は必要ではあるものの最低限で確立可能。今回は2頭を種牡馬入りさせたほか、繁殖牝馬を数頭作りました。牝馬の父としてはセントクレスピンが優秀ですが、子出しはタイテエムの方が高いため、両方をまんべんなく種付けするのがよさそうです。

通常は日本5%での確立となるのですが、今回は世界2%で確立して芝適性を欧州型にしたかったので、満額種牡馬4頭を欧州に送っています。種牡馬の数は日本の方が多かったのですが、何とか成功しました。

支配率

芝適性調整のために頭数を絞ったのでギリギリに

種牡馬頭数9頭、種付料合計9650万+Private。Privateの内部値はわかりませんが、セントクレスピンの引退から4年経っていることと産駒の活躍を勘案すると1000万以上にはなりそうです。確立直後にセントクレスピンとグリーンダッシュが引退し、その時点で世界1.4%なので、支配率に余裕はほぼないと思われます。

日本5%で確立する場合、日本国内は種牡馬頭数が多い関係で確立ボーダーが高いため、もう1~2頭は種牡馬が必要です。メイショウキングの3歳引退が間に合うので、安定を取るならもう1頭架空馬を足しましょう。

確立の影響

ヴェイグリーノーブルと併せて確立することでオリオール系が親系統に昇格します。この時期はまだハイペリオン系の影響力は大きいため、分割することである程度は配合に貢献します。

また多くの日本馬の母系に入っており、有名どころではスペシャルウィークの母母父、シンコウラブリイやフラワーパークの母母母父になっています。初期には史実・架空問わず繁殖牝馬も一定数いるため、自家生産馬の母父としては適しており、因子1つであることを差し引いても牧場根幹牝馬の父とするに相応しい血統の優秀さを誇ります。

一方で父系は先細りで、タイテエムが種牡馬として成功したものの孫世代が振るわず92年産のシンカイウンが最後の収録牡馬になっています。何もしなければ2000年ごろには滅亡する系統ですが、ST箱庭の場合は超零細のオリオール後継として保護する価値はあるかもしれません。

サーアイヴァー系

優秀な繁殖牝馬の父としてよく見かける

サーアイヴァーが確立。世界2%(欧州型)、母系継承ST系。82年頃から確立可能です。

確立の手順

サーアイヴァーは米国繋養ですが、ほとんどの史実馬は豪州繋養(ゲーム上は欧州扱い)のサートリストラム産駒。史実馬は父が繋養されている地域で走らせ、効果的に種付料を押し上げる必要があります。

サートリストラム産駒から77年産のソヴリンレッド、78年産のガーナーズレーンとダルマシア、79年産のグローヴナーをエディット強化し欧州で走らせます。すべて産駒未収録または史実セン馬で、種牡馬入りは不確定。今回はグローヴナーが乗馬になってしまいました。

サーペンフロ産駒からは77年産のサーペンプリンスをエディット強化。父サーペンフロが日本繋養のため、国内で走らせています。サーペンフロは初年度に萩野鈴蘭から紹介してもらえる種牡馬のリストに入っており、所有することで欧米にも送れますが、サーペンプリンスも種牡馬入りが不確定なことを考えると無難に日本繋養のままでよいでしょう。79年産のロバリアアモンも使えますが、今回は見送りました。

サーアイヴァー直子からは79年産のベーツモーテルが使用可能。エディットも所有も忘れていたのでひっそりと引退してしまいました。アイヴォリーハンターは繁殖専用で、エディットできないため種付料を上げる手段はありません。

架空馬は1頭のみ種牡馬入り。初年度の海外セリで確実に入手できるワットアトリート75です。スピードに難があるものの、早熟でサブパラが高いためGIIレベルまでなら複数勝つことができます。種牡馬入りが早めだったので種付料が少し落ちてしまっていますが、ギリギリまで引退を遅らせて賞金を稼げば700万程度まで積み増せます。

サーアイヴァーには優秀な繁殖牝馬が多いため、因子付与も兼ねてエディット強化。前回紹介したパウンドフーリッシュとフォーリンクーリアです。どちらもGIを8勝して3歳で引退させています。この2頭でサーアイヴァーの種付料を500万ほど引き上げました。

支配率

史実馬が多いので自家生産は不要

種牡馬頭数9頭、種付料合計10,950万。牝馬が多く、欧米の支配率が主力となっているため種付料はそれほど多くなくとも確立ラインに届きます。

この時点での確立は使える史実馬のほとんどが種牡馬入り不確定のため、数年に分けて引退させるなどして調整しないと乗馬送りが多発して確立できないことがあります。史実馬の数自体は多いので、日本で種牡馬入りさせれば確実に確立できますが、母系での影響力を考えると可能であれば芝適性欧州型での確立を目指したいのが困りどころです。

確立の影響

母系での影響力が非常に大きく、母父としてグリーンデザート・エルプラド・シャリーフダンサー・ザール・アルザオらを、母母父としてイルーシヴクオリティ・キングヘイローなど、母母母父としてリダウツチョイス・サザンイメージなどを出しています。これらの種牡馬を通じてその血はあらゆる地域に広がっており、確立により大きな影響を与えます。

特に重要なのはST化による子孫の系統特性の変化で、過去作でよく知られたサーアイヴァー→アルザオ→ディープインパクトと確立することによるディープインパクト(と全兄ブラックタイド)のST化のほか、今作ではシャリーフダンサー経由でのドバイミレニアムST化、エルプラドの無系化が加わっています。

また父系もオセアニア限定ではありますがしぶとく残っており、サートリストラムは父のST系を継承します(豪州所属のためPrivate化による繋養地変更が必須)。ただしサーアイヴァー→サートリストラム→ザビール→オクタゴナル→ロンロ→ピエロと続く史実父系のうち、オクタゴナルは必ずSP系になるため、ST箱庭でサーアイヴァーから繋ぎたい場合は注意が必要です。

同時期に確立可能なハビタットと併せ、サーゲイロード系の親昇格も可能。ターントゥのもう一つの系統であるヘイルトゥリーズン系は日本を中心に大きく伸びるため、父系を分けておくメリットは大きいです。

母父として多数の優秀な競走馬を出したことから分かる通り、子出しの高い繁殖牝馬が数多く実装されています。また本馬自体が能力も子出しも高く、血統構成に恵まれていることもあって優秀な自家生産馬を輩出可能。史実馬とのインブリードにさえ注意すれば、基礎牝馬の父として末永く牧場を支えてくれるでしょう。

グリーンデザートの母。血統は完璧なのでエディット強化して因子を付けたい

親昇格: オリオール系

オリオール系が親系統に昇格。ヴェイグリーノーブル・セントクレスピンの2系統確立。どちらの系統もそれなりにプレイヤーが手を入れてやる必要があり、また父系が先細り・血統構成が似ている・現代競馬への影響は限定的と、労力の割にリターンは少なめです。

ハイペリオン系は他の大父系と比べると分割が難しく、親昇格が現実的に見込める子系統はオリオールとオーエンテューダーくらいです。ロックフェラとカーレッドは衰退しすぎて分割するメリットに欠け、後世への影響が大きいフォルリは後継が伸びません。地味に史実馬が多いスターキングダムの系統は確立せずに四分五裂していますし、ホーンビームは論外です。

こんな状況なので、影響力が少なくてもハイペリオンから離脱できるという一点でオリオールの親化には一定の価値があります。特にセントクレスピンの血が入った馬はそこそこの数が収録されており、ハイペリオン系の馬と配合ができるようになるのはメリットです(主にスペシャルウィークの確立で有効)。ただ、それだけを目当てにするには序盤の確立枠2つは負荷が大きすぎるので、自前で繁殖牝馬を生産するなどして元を取っていくべきでしょう。

ちなみに一例として、フォルリ・ヴェイグリーノーブル確立済みかつオリオール親化前のヌレイエフ×ダリアの配合は安定して30以上の爆発力が出ます(ヴェイグリーノーブル確立前でも29は出る)。フォルリ・オリオール・ハイペリオンの3系統によるラインブリード爆発型の影響ですが、この配合で牝馬を作ってからオリオールを親化することで、次の代でハイペリオンが3代前から消える両親ST系の繁殖牝馬が生まれます。こういった小技も駆使していくことで、オリオール親化のメリットを最大化していくのも遊び方として面白いのではないでしょうか。

父母共に子出しがいいので簡単に名馬を作れる

次回は84年です。


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