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Log_2024.05 part.2

・はじめに(と、いいつつあの頃の話も)

 続きです。

 女の子の部屋の余韻をひきずりながら、別の「ルーム」に閉じ込められることになった後の話からやっていこうかなと。

 遠目からずっと眺めるだけだった課金レースもの、当事者になると話が変わってくるとは本当のことなんだなと。

 当初はヘラヘラと無課金分だけ投げて、からいつの間にか「ここまでなら自分に許していい」ラインまでは投げていたのもそうだし、気持ちもどんどん「勝ったらいいな」が「勝たないとこの先、どう接するべきか考えないといけないかもな」と思うようになっていたのもそう。
 踏み込むほど先の不安が強くなる感覚は、この界隈に飛び込んで、いや、いろんなもののオタクやっててはじめてだったかも。百害あって”勝つこと以外に”一利なし、小銭稼ぎついでに(メイド服配信者めちゃくちゃ観れてテンション上がったけど初日のメイドのインパクトには結局勝ててないね)そんなイベント。当事者の皆さん、特にステージに立たないといけない人たちの抱えていた気持ちに比べたらちっぽけなんだけども。

 じゃあなんでやったのか、と言えば、、、
 アイドルをもう一度追いかけるきっかけとなったものタイトル未定の、何かが大きく変わる瞬間に紙一重で関われなかった心残りメインステージを観ていないことを晴らしたかった、自分のエゴがいちばん大きかった。味わってみたかった。最初から寄り添って、勝って観る景色を。この気持ちがなんとか切れなかったから、敗色濃厚の前哨戦も最後まで見届けられたんだと思う。

 ただ、この期間も変わらず、ほかに変えられない思い出も積み上げていられたのはとても恵まれていたなって。暗い気持ちは抜きに、ここからはいつも通りのテンポでいきます。

・5/18 at 福島

 もともとは下北沢のフロアを駆ける稲妻になる予定だったこの日、気づけばオタク修学旅行の一員になっていた話。

 オタクの選曲に舌鼓を打ちながら、この日起こるであろうtipToe.のライブにワクワクを育てて向かう道中。基本一匹狼で行動してきた一年前を思うと考えられなかった。前述の配信期間が佳境に差し掛かっていたことも手伝って、人と接することを求めていたんだろうなって。

二度と来ないかもしれないけど、二度と忘れないね

 そんな友人たちと、同じ目、今から起きることを絶対に逃さないというまっすぐな目をして見届けたtipToe.のライブ。まっすぐな目をしていたから、ここで起きた光景を直視できたんだろうな。

 この日もステージで何回も変化していく表情の総仕上げと言わんばかりに口角を上げて、いちばん遠い位置から0番の立ち位置に迷わず走ってくる「春の風速、桜花をつれて」での藍田あらんのシルエットは、光となって焼き付いて像を作って脳裏から離れないシーンになった。

 未波あいり、本当にかっこいい。

 こんなに、光が似合う子を見つけられて良かった、光の最後まで見届けるからね


愛情は最大の調味料だよ……あらんこ……

 ライブのあと、じっくりと普段しない話をして過ごした。tipToe.のフロアの音楽の知識量の総量がとんでもないって話とか、自分の好きな子の好きなところについてとか。後半はあまりにも修学旅行の消灯後まんまの会話すぎて世に出せないものもあった。なんだよ低身長(ピー)ドラゴンって

 人と自分の好きを夜通し共有しあった時間。
 自分の手札にあるものをじっと見つめなおして、翌日どうするべきかをこの時に決めて、朝、ひとり駅に向かった。

・5/19 at 品川

 この気持ちの名前は___

 文字通り突き動かされて、電車を乗り継いでやって来た品川。

 この日の「衝動」を観れてよかった。これに尽きる。

 後日配信でこの日の評判悪いって聞いてへこんだけど(そもそもそれが演者の耳に届くのってどうなんだ、という気持ちはおいといて)この「衝動」が見せられたら、絶対に勝てる。8日、全員が絶不調だったライブが本番最後になっていたら不安のまま会場に向かっていたから、この日、配信だけではなくてしっかりとステージでも勝ちに行こうとしている透色を、鎌房祐衣を観れてよかったなって。

 ちなみに会話内容結構加速要素含んでるんですよねこれ。下書き送りにしましたので後で観れると思います

 実はこの日はこれだけではなくてですね。

 タイテの妙でこの二つが並んでた、っていうのは間違いなく最後の決断の背中を押した要素。「AIMAI」に気持ちをドンとぶつけているようだった。
 ライブが常に良いのもそうなんだけど、前日のストーリーでの言葉を見たら、なんとなく話したくなってしまったこの日。
 もうひとつ、アクセルを踏んだ日になった気がしますね。

・5/20 at お台場

 ときどき自分でも「こんなアニメみたいな展開、あるんだ……」と思ってしまうことがある。

大きかった ライブも、会場も

 2年前、紙一重で観ることができなかったリベンジでもあり、次の週、大きな舞台に挑む人を観ることになる場所。一番最初に出会ったものと、目下いちばん最後に出会ったものの点が繋がった心地でライブに突入していく。

 「水流」で飛ぶ意識。
 一度昂って意識が切れてから、没入していく、タイトル未定のライブに浸っていく。この日卒業する空ちゃんに向けた餞のような「春霞」、イントロで息が詰まって漏れる音が聞こえた「僕ら」etc…
 冷静になって考えると、新メンバーとか新曲とか新衣装とか、そういう真新しい武器をひとつも持たずに持ちうるもので最後まで走り抜けるワンマンライブができるの、”王”すぎる。

 タイトル未定が大きな舞台に立った直後のステージでたまたま出会った日。後に知って、大きな舞台を観ていないことに葛藤し、それでもこのタイミングで知ったからこそ、この日、大きな舞台に自分の力で帰ってきてくれて、もう一度観るチャンスをくれた人たち。
 彼女たちを観ながら聴く同じ曲がこんなに響くことがあるんだなって。
 ひとつのコンプレックスのようなものがやっと溶けた、そんな一日。

 ライブ後に今日ライブ終わって眺めた天井にあったミラーボール。コンプレックスから放たれたからこそ、「これを週末勝って気持ちよく眺めたい」という気持ちが生えてきたし、「誰かを見送る気持ちをまた味わうという現実味」が襲ってきて立てないくらいぐちゃぐちゃになるのも、また一興。

 最近、加速加速って馬鹿の一つ覚えみたいに言ってるけど、自分が加速できるのはこの最強の土台があるからなんだよな、という自覚もあり。
 相当堪えて、それでも歌声を最後まで出力を落とすことなく、綺麗に、笑ってステージに居たこの人が最初で良かった、って思った。
 相当無茶をして事前によろしくね、って伝えられたの嬉しかったな。

・5/24 at 渋谷

 5月24日、特別な日。

 tipToe.のストーリーにテンプレート通りのっとってもこの日は間違いなく心に残る一期・二期の交差を観る一日になったんだろうけれど、自分にとってはもうひとつ。

1回目のはじめましてを終えてヘラヘラと好みの会場の雰囲気を浴びにtipToe.を観に行ったら完全にノーマークだったものにグッと掴まれてしまった。まるであのTIFのときのような感覚。どうやら僕という人間は、どんな曲調でもパワフルさが前面に押し出されたパフォーマンスをする、ほんのちょっと小柄な人に、どうやら弱いようにプログラムされているらしい。そんな感想を話していたら「なら行ってみなよ!」と猛プッシュしてくる知らないオタクに唆されて、予定外の黄色い札を握ることになったのであった……

Log_2023.05|ぴぃ高ちゃん (note.com)

 tipToe.に対して、大きく、重たく感情をぶつけるようになったのは、この日、藍田あらん、というアイドルとはじめて向き合ったからなのは間違いない。過去と今の交点が存在してずっと浮いているかのような一日がこの日もやってきた。

 一期、実際にライブを観たことのある人たちがほとんどだったけれど、「あ、この人たちも、3年間を燃やし尽くした人たちなんだな」と腑に落ちる圧巻の時間。
 呼応する二期。一期の曲を受け継ぎつつ、それ以上に長いストーリーを紡いできたんだという自信がステージ上に満ちていた。お祭りの熱気と、この機会以降は二度とないという哀愁と、ステージ上から浴びせられる全力が7年のどこかで関わって来た誰かに必ず突き刺さる、とんでもない時間だった。 

 そんな一日に浮かんできた感想が二つ。この二つを、一日でどうしても伝えきらないとなって思った。

 肯定されたのは、「出会った一年が、とても幸せだった」ってこと。
 否定されたのは、「歌っても良いんだよな、アイドルじゃなくなっても」ってこと。
 どちらの言葉を投げて帰ったきた言葉も、自分が藍田あらんを残りどう見つめていきたいかという気持ちを固めるための接着剤になってくれたと思う。

 「かも」、じゃないよ、幸せになってね

・5/25 at お台場

また、ここに

 久々にライブ前に緊張、って感情が出てきていた。結構時間ギリギリなのに義務感を感じて神社に寄って神頼みしたり、自分の陣営のライブが始まるまで浮ついた気分になっていたり。正直記憶は無い(んだけど、下書きで透色の前のグループの衣装の感じがアイドルマスターOFAだなぁ~とか考えていたらしい)。

 ただ、「夜明けカンパネラ」の前奏が始まると地鳴りのように声が上がって、本当にどこに居たんだよってくらい四方八方から歓声が襲ってきていて、この時点であ、もう楽しんだもん勝ちだ、楽しんだもんがこの会場に多いとこが勝つんだ、というシンプルな答えに辿り着いた。

 勝ちを確信したのは「衝動」。メイン争奪直前の品川で観た「衝動」がそのままというか、それ以上の「衝動」が来た。この大一番で。初めて見たときからこんなにゾクゾクさせてくれる場所に変わったんだなという自分の気持ちも相まって曲中、笑いながら震えていた。

 間違いなく勝ったと思って見上げた、先週と同じミラーボール。
 結果発表後にも見上げたときのミラーボールの写真は無いけれど、とてもキラキラしていた。(ま、ステージの女性のほうがキラキラでしたが。)

 争奪戦、二度とやりたくないは間違いなく真だけど、透色ドロップとやれて良かったって感情も真。

 天皇どころかそれ以上だよ、ホントに。

・5/27 at 渋谷

Q.残業予定が無くなったらどうすればいいですか?

よくある間違いの例
ラーメンとか美味しいものを食べに行く

正解:当日券でアイドルのライブを観に行く

アイドルヲタクのすすめ

 ここで勝たないと次が無い、みたいな感じたことのないプレッシャーから解放されたから解放を求めた結果、当券でアクセルをがん踏みしに行くことに……

無電波

 いや、ロングみこヤバすぎて……
 ←この日コレしか言ってないし記憶にない。コレもまたひとつの「衝動」ってヤツですね。アンドロップガールは神。うんうん。どっちも奈良だしおk

 すごい。マジで。

・5/28 at 渋谷

 はっちゃけday2、ただこの日はしっかりおめでとうって伝える目的があって行った。そしたら「りちりち」により発動__
 他の現場で勉強した文化を持ち込んでウケたとき、楽しい。同じ色のペンライト持ってた知らん人にセッション求めたら爆笑されました。ステージの人はヤバいヤツいる(笑)みたいな気持ちだったらしい。

 ど緊張からスイッチ入れる顔がめちゃくちゃ好きだけどこの日みたいに終始ニコニコしてるのも、いいねって、言った、気がします

・5/29 at 白金高輪

 全てを忘れて大多動。オープン遅刻→ミラミラ、Axelight、Quubi→特大余韻and疲労なので主催のグループを一切観ていないらしくて笑った。

タイテは虚偽です
50回に1回入る景色

 今月、今までの月1頻度が爆発したかのように噛み合って(半ば、無理矢理噛み合わせたとこもあるけど)観てきたAxelight。
 ちょっとしんどめの気持ちを持つたびにやってきては楽しませてくれる場所としてこの1ヶ月、ある種拠り所になっていたなとしみじみと感じた。本当にいい「True Answer」、この月暫定最後のライブに相応しいものだった。

 Quubiは新しい手札の「Rising」がニョキニョキ育ってて嬉しい。初見だったけど。来週も多分やるんだろうな。もっと熱いフロアで観れる、ワクワクが生まれた。
 女性は久々の柵前多動してたらめちゃくちゃ熱い視線をくれた。嬉しい。


 ふたりして「ライブ中ホントにありえん動きしてて笑いながら観てくれてよかった」って言ってくれるの嬉しいね
 みこちゃん「Quubi最前で観てるぴぃ高ちゃん楽しそうだから一緒に横で観たかった」←今後の叶えたい夢にします。

・5/31 at 渋谷

お〜

 予定には一切なかったし、ここで観たいと思っている人も不参加だったけれど、足が自然に向かっていた日。ひっそりと遅れて入って初心者の気持ちで眺めたライブ。
 間違いなく初心者でも鷲掴みにされるパフォーマンスを、出会ったとき以上に全員が持っていたように見えた。

 いや〜、悪くて良い子だ、佳凪きのちゃん。

 いろいろな出来事があって、ぐちゃぐちゃにかき回されたひと月の〆に聴く曲が「Starlit」なの、とても良かったなって。

 新しい夢とこれまでの旅を全部掛け算して、って歌詞が「ここまでがゼロでもマイナスでもない」ことを肯定されている気分になった。
 きっと、また、観に行くはずでしょう。

・あとがき

 ラストの日付が決まって、次第に「コレが最後の」と枕詞につくイベントが増えてきた春の流れを引き継いであっという間に時間が過ぎていくのを実感している。事実噛みしめて振り返るヒマもなく7月になっているし。(日記、とは?)まとめる暇のない密度、加速度がついた5月、6月の前半の部分、と思ってくれれば。

 数年前は何かに集中しているもの、何かにまっすぐに向かっているものを観るときに抱く気持ちは「苦しいもの」だったんだけど、今抱いている気持ちってとても前向きな気持ちなんだよなって。

 この変化のきっかけは一度"まっすぐに前だけを向かないといけない"当事者になった経験(詳細は長くなるし、だいぶくだらないことだから省く)を掘り起こしたことにある。
苦しいし、一人じゃ絶対に無理だし、お金のように、価値が大衆の全てに受け入れられるものでもない。だけどやり抜く。そういう経験を通って今、観ているものが大きな舞台をつかんだり、大団円を迎えようとしていたりするフェーズに入っていると、引っ張られていくよなって。そんなことを考える5月だった。

 ああ、そういえば、あのくだらない日々を過ごした場所の、
 「誰よりも光れ この世界に刻みたい 生きている証」って歌詞、めちゃくちゃ好きだったなってひっそり思い出したことを、付け加えておきます。

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