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Log_2024.01

・まえがき

 年を重ねるとだんだん「新年を迎える」という事象に対する感動とか心持ちが薄れてくるんだよな。
 年が明けたからどうしたいとか、どうありたいとか、年を越える前にどうしておきたいとか。行動を思考を変えたいと思えども、特別ではない一日として溶けていってしまう。

 年を跨いでも、積み残した気持ちが山ほどあって、その咀嚼に専念したひと月。2023年13月のつもりで記していく。


・1/2~4 at 渋谷

 12月、あまりにも疲弊していた気持ちの整理のためにちょっと間を空けてイベ始めしたかったんだけど、整理のための筆が重い問題が発生。
 何もしない無の時間に耐えられずうずうずして三が日からアイドルのライブに参加する愚かすぎる人種がハチ公前中継所で襷を受け取り、楽しむ景観もクソもない道玄坂に挑むことに……

 この心理的状況、「どのグループでも良い」わけではなかったから、知りたてで曲を多く聴きたい、かつそんなに重たい気持ちが乗っていない場所(←最重要ポイント)ということで透色ドロップを観に行くことに。
 新春一発目に夜明けってタイトルにつく曲を聴くのはたいへん演技が良いですなぁと腕組みしてたら「アンサー」も聴けて腕組みが加速、耳にも身体にもいい現場始め、明日は坂を登らないぞ!

ヒッポちゃんが自己主張してない……

 どうして?→黄色い人から圧を食らいました。

 この日は「雪のカケラ」。冬のうちに聴きたい曲を冬のうちに聴けて良かった。このひとことに尽きる。
 衣装も含め「全然知らないからこそ感じる、ぼんやりとした良さ」を感じたクリスマスの光景を焼き増しするようで。かまろん、ナイス圧がけ。もう渋谷には来ないからね……

 どうして?→代行職人としての責務を果たしに来ました……

 ぼく「ふ~ん、アレはこんな子が好きなんやな~」
 VS瀬川奏音さん「ふ~ん、この人この子が好きそう」

 結果→圧倒的敗北。ちょっと面白かったのでどこかでビジネスパートナーの名刺を受け取る感覚で自分でも行くかも。知らんけど。

 鎌房さん、靴がかわいくてよかった。(全身構図を撮りなさい)

・1/7 at 心斎橋

ビッキャ、地味にはじめてだった

 3日間にわたる道玄坂デトックスはこの日の景色を受け止めるためにあった、と言っても過言ではない。2024年、最高の瞬間はこの日だと胸を張って言えることを去年の10月に確信して船に乗った。そんな場所にツアー、そして4人体制の集大成というドラマチックな要素が積み重なってここにいる。はじめて東名阪をともにしたグループを待つ高揚感で見つめていた暗幕に映るQuubiの歩み。

 「いつまでしんみりしてるの?」
 そんな前振りなんてものは必要ない。なにが「Road to Forever」だ。いまから始まるのは、「伝説」だ___

 そう言わんがばかりの「Legendary」から始まった一日。ここまで2回味わったツアーのセットリストと全く異なる入り、落ちサビの鈴猫りささんのパートで”顔も名も知らぬ、Quubiのライブを観に、ここにやってきたという共通項を持っているだけの人”を持ちあげながら、この日の、

 いや、この日も。
 Quubiというグループが素晴らしいライブをしてくれることを確信した。

神たちの居場所

 そこから先はあっという間。ようやく全曲を回収することができた「Brake of dawn」、10月から爆発的に好きになるきっかけとなった「Brack out」、はじめて観たときに「この雰囲気、素晴らしいな」と感じた「The voice you saved」は聴いたことのないSEを伴ってやってきて大きな叫び声が出た。「Blue days」、今まででいちばん味がした。ちょっと塩辛くて、甘酸っぱい、良い曲を聴いたあとの味。
 ピックアップした曲以外も本当に良くて今すぐに映像が欲しいお気持ち。最後5曲くらいその場にいた誰もが手を突き上げてシンガロングしている一体感のライブ、This is Quubi.

 あっという間の本編を終えてアンコール前、東京では開演前に読み上げられた手紙をここで読み上げる鈴猫りささん。「キミの自慢の推しメンになれたかな」と語る彼女の姿、それを観て涙を流す誰かを眺めていると、ふと「君のお姫様になれましたか」と言い残して去っていった子のことを思い出した。
 あのとき、あの言葉に真正面から殴られた自分を俯瞰するようで胸が詰まる。
 りさちも、言葉を受けとめている名も知らぬ誰かも、これから先幸せになって欲しい。そんな祈るような気持ち。適切な言い回しは難しいんだけど「見送る側」って、こういう気持ちになるんだなと。

 アンコールは「Lights」「DIVE YOURSELF」。しんみりと送り出すのではなく、あえて強引に背中を押すように。最初の振り付けで頭を落とす4人の姿が、まるで押されて走り出すかのように見えたのは自分だけではないだろう。これからも歩みを止めない決意のようなものを観た。

今年もたくさんお世話になるつもりだからよろしくね、この言葉は12月にいろいろなダメージを負った自分にとっては救いそのもの。こちらこそ、よろしくね。

・1/8 at 阿倍野

 特大の余韻に浸りながら大阪Day2。

八宝菜
黒ビールがギネス→渋いネェ…
おでん
痛風なるって

 軽めの新年会と粉物で腹パンほろ酔い状態で観る2ヶ月ぶりのAxelight、ちょっと気持ち良すぎて気持ち悪いくらいだったね(食いすぎ)

 聴きたかった新曲2つを抑えつつ前半は全身全霊の多動、後半は堂福眼福を兼ねた多動。2種類の多動を使いこなして40分後には阿倍野の死体と成り果てた。あそこらへんの治安と同化したともいう

 アクセラ、今観に行きたいという気持ちが起きる場所の中では1.2を争うレベルでステージから分かりやすく熱を感じられるグループ。似たような熱の持ち方をしているのはtipなんだけど収束に向かう悲壮感を帯びた熱とは似て非なるんだよな……

す、すごい

人は自分に無いものを求める性質があるので実家から徒歩3分で海に行ける僕は海無し県出身の女性の列にしか並べない、奈良県最高!

 #もう粉物を食べたいなんて言わないよ絶対

 この大阪。
 ようやく、またひとつ重たい気持ちを抱えた事項を超えてようやく筆を持つエネルギーが出てきた二日間だった。

 12月、間違いなく今まででいちばん心が揺らいだ記憶を掘り起こす作業。手元の思い出と、ちょっとのメモと、耳からはそのとき聴いた音楽。なんだか少し身体が熱を帯びているような感覚に任せて書いた。寒いはずなのに熱い、あれ、熱い、なんか寒気するのに、熱いんだけど、コレはもしかして、恋___


・ガチ恋闘病記〜文体が変わっても逃げないでね〜

1/10
 バリバリ残業しちゃおうかな……と考えてたらしんどくなり全てを投げ出して定時退勤。外が寒くて身体が冷めたので楽になったと勘違いしてスーパーを3件ハシゴして鍋キューブを探す。配信でミルフィーユ鍋の話してたのが悪い。

1/11
 起きたら全身が痛い。恋は痛みを伴うものとはいえここまでしなくてもいいだろうと怒りを感じながら‎Xを開く。

何故か体温がさらに上がったので労働をボイコットして検査に。結果は陰キャ。粉ポカリとハチミツヨーグルトとミスタードーナツを買って帰宅。
Quubi新メンバーオーディションに申し込もうと思って性自認を女性にしたけどダメだった。

1/12  
 在宅ワーカー。会議以外全部寝てた。
 元気になってきたので2日ぶりの風呂として銭湯へ。

銭湯サイダー、Buono!の新曲?

 風呂、神コンテンツすぎ。調子に乗って帰りにラーメンを食べたら恋が再発。コイメは恋めってこと。


みこ巫女!

 代行の一枚目(from ママのパパ)の報告を受けて満面の笑み。

1/13
 ミラミラに行けなくて泣く。泣いてたら一日が終わっていた。


うん。

 代行二枚目(from 地方私服特典会全通)の報告を受けて「うん……」という顔。かわいい。

1/14
 下北沢に行けなくて泣く。熱は下がったけど身体が動かなかった。久々にゲームをして敵味方に対してプロ野球選手に向けるそれと同等の罵詈雑言をぶつけたら元気になった。

結論 
 恋に効く最大の薬は怒り。目には目を、歯には歯を、負には負を。女性がSNSにアップした画像に対して顔が良すぎてキレそうになったり、ゲームでキレるなどして血を沸かせて治しましょう!

 参考になりましたか?ならない?
 そう……ほな文体戻すね……

・1/16 at 渋谷 

 まるまる一週間ベッドの上にいた人間にとって復帰一発目がモソはキツいという判断に基づき、軽率に現場を生やすことに。そしたら観たことのない(厳密に言えば、あるけど)服だし、りちりちのイントロでびっくりした。

 かまろん、なんかめちゃくちゃ大胆に間違えた?ってとこあったけどそのあとスッと戻る感じがなんかすごく良かった。(何様)(初見から1ヶ月の感想)(まだ上手い言語化ができない)

 地味に切ったはじめましてカード。会話から滲み出る南九州感の居心地が良かった。

かま「体調大丈夫?」
ぴ「いや、まだ……これ、恋かも」
ふさ「え?」

BAD COMMUNICATION

・1/18 at 下北沢

 1ヶ月に1回のリセットボタンも気づいたら1年…1年…?!知らないグループなのに異様に音が良いな〜、あの緑の子、顔面良いけど魚のヘアピン何?アレ絶対奇人だろ、来週木曜なんか単独あるし行くか〜……ってなってから1年?!?!?!

 あまりにも適当すぎる今のスタンスとかは正直褒められたものではないな、と思いつつも。色んなライブとかアイドル観に行くようになったきっかけはモソ見つけたときからだからなぁ、あれから一年経つと思うと感慨深いね。

10年後も君とまた、なんて歌詞。
 その10分の1を終えたタイミングで聴くteenage、とても良い味がした。

・1/21 at 墓地

 ↑の日。ほぼすべてここに書いた。
 書かなかったのは「声優現場の客じゃなくなったことを自覚したから感じてしまった負の側面」くらい。それをその日のうちに発散できる集まりができたこと含めて懐かしさに浸る一日だった。

 帰りながら久々にメールフォームに打ち込む文章、感想を新鮮なうちに伝えたいという気持ちが働くようになったのも変化のひとつだなあ、、、

→ワロタ。篠原侑さん、ありがとうございます

・1/22 at 渋谷

 ああ、来てしまったか、という一日。
 ただ、全てが終わった今、この日以外でクラッチとアクセルの両方をかけなおすことが出来たかと言われると、答えはNOになるんだろう。ちょうど前日に気持ちの整理を終えた、のがこの日のtipToe.のライブの見方に繋がったから。

 滅多に決めごとを作らない自分が、この日、唯一決めたこと。
 それが「口角を上げてライブを観ること」だった。

「幸せだから笑うのでは無い、笑うから幸せなんだ」
すごくハッとした。つらい、難しいと記した日のライブには笑顔を浮かべた記憶がないことを、1年間の自分の記録を見返して思った。12月もそう。幸せだな、良かったな、楽しかったなと思った出来事の端々には笑っていた記憶がある。

 あの日笑えなかった自分は、この言葉を思い出す余裕すらなかった。いまなら少し口角を上げていられるんじゃないかな、と思う。

Log_2023.12 Part.2|ぴぃ高ちゃん (note.com)

 この一文は翌日に向けた決意表明の意味も込めていた。誰よりも笑ってこの日を受け止める、負けない。そんな気持ちに寄り添ってくれるかのような「クロックワーク・スパークル」、そして「ないしょとーく」。ああ、なんて優しく笑えるライブなんだろう、このまま、終われば……

 人の心を持っていれば、このようなセットリストにはならないはず。鬼、悪魔、本間。なまはげの擬人化。PA卓で百鬼夜行をするな。

 あいりちゃんを送り出す会という趣旨があるなら、あいりちゃんをフューチャーしたセットリストがくる、ならば……と仙台の記憶が蘇ったときにはこの世で最も歪んだInterludeが聴こえてくる。病気の期間も流れてくるセットリストは見ていたからこの日までこの月この曲がやられていなかったことは知っていたけど、ここで引くのか……しかも上手、逃げ場がない。腹を決めて無理矢理笑いながら、泣きながら観た「ユナイト」
 このとき、自分はどういう顔をしていたんだろう。いつもより多めに並んだのに、聞き出すことが出来なかった。
 ただ、いままで浴びたどんな状況の「ユナイト」より、間違いなく多幸感に満ちていた。その勢いを保ったまま最後まで走り抜ける。どん底から浮上したと思ったら浅いプールで溺れてるような感覚、それでいて水の感覚は気持ちいいから幸せ。過去1幸せで、過去1苦しい、このふたつを両立できるライブができる今のtipToe.、素晴らしすぎる。

 その場にいた数人が「ホントに幸せそうだった」と評する歴史的和解の瞬間。アイコンタクトで鍵閉めを渡されるの面白すぎた。(ありがとうございます)


・1/26 at 新宿

 劇薬を3日かけてじっくり消化して(しきれたとは言っていない)ギリギリでチケットをとり新宿へ。
 ショック療法と身体がようやく本調子になったことも手伝って久しぶりに目いっぱいtipToe.のライブを楽しい、と思った気がする。「プリズム」のイントロで真後ろのオタクに肩をつかまれながらその重みで叫びながら床になったの、最高の瞬間だった。

 さとりモンスター、7人を観れるのはここが最後。
 実は響万里菜セットリストから始まった僕の東京下北沢さとりモンスター、万感の思いで見届けた「トワイライト」。とても良かった。あれ、tipとさとモンいつもとライブの感じ方が入れ替わってる……

 翌朝5時起きなのに終電。まぁ、こんな日も悪くないかな

・1/27-28 at 北海道

いちばん寒い時期にまた、ここに

 この1ヶ月、ずっと張り詰めていた心の糸の最後の一本に鋏を入れるかのような気持ちで保安検査場を通った旅のはじまり。
「この日だけは…」と何度も口に出して来たけれど、その中でも一際大きな宣言とともに北に向かった。

 出会いと別れと、他愛無いいろいろを何度も繰り返して来た一年、やっと保証のない足場の組み方を身につけたかなというタイミングで基礎を見直す。相も変わらずこの人との噛み合い方は自分でも驚くことが多い。

 到着とほぼ同じくらいのタイミングであまりにも的を射た「ひとこと」が届いたり、考えられる限り最も面白い事態が発生して動揺したんだけど、そんなことも考えられるくらいには余裕を持てるようになったんだな、と前向きに捉えながら向かった個展。

大人(座)の階段ってやつね。

 アイドルが"表現"をする方法は、ステージに居なくとも良い。分かりきったようで忘れがちなことを実行に移せるエネルギーが彼女にはある。

 この個展のフライヤーの宛先が「タイトル未定の、阿部葉菜のファンの皆さん」ではなく「この場所にやって来たお客さん」を想定しているものだったのがあまりにも彼女らしいし、そうやって間口を広げて待ちかまえてくれた彼女から始まったからこそ、こうして今、色んな場所で楽しくいられているんだな。

 翌日。
 この旅の終着点であり、怒涛の日々の終着点はここ。

 この人に会えたから、この人との関係が続く限りは、「今年初めて見た雪」という表現を口に出さない年はないんだろう。そんな「六花」から始まったライブ。
 彼女が選んだカバー曲も含めて「一日の時間軸」に当てはめたセットリスト。ネタバレのギリギリ手前、「黎明」のイントロでその意図を汲み取り、種明かしの瞬間はちょっとしたり顔をしていた。絶対に何か物語やコンセプトを仕込んでくると思っていたし、答えに辿り着くことが出来たから。

 唯一、と言ってもいいくらい予想外だったのはラストの「花」。この曲が最後なんだ、「葉菜」のための日に「花」で終わるの、なんだか良いな、と思っていたけれど「雪の結晶」をテーマとする曲から始まったこの日に含まれたもう一つの時間軸があるじゃないか。雪が溶けないと咲かない、見えないものが「花」。考えすぎかもしれないけれど、考えすぎてしまうくらいのステージがそこにあったんだから、仕方ない。

意味あるものは「出会えたタイミング」だけじゃない。すべての物事には意味があるんだ。ひとつひとつのライブは漫然としたものなんてない。そうハッとさせてくれるような力を持った一日だった。


好きな色が実は唯一一緒
お見送りまでしてくれた 好きです

・あとがき

 2023年13月の出来事と2024年1月の出来事の狭間で生きていた、まさにこんな1ヶ月だった。

 別れを伴いつつも、集大成を見届けた場所、どん底の気持ちを引き上げて笑顔で戻ってきた場所、一年以上前から「この日は、絶対にここ」と決めていた場所。そのどれもが質の違う、けれど、思い出すとちょっと泣いちゃうようなアルバムの一枚を作り上げてくれた。アルバムのページに貼っていた2023のラベルを2024に貼り直して、進んでいく決心ができた気がする。

 その裏で先行して2024年に行っていた人、知れば知るほどなんか合ってるし落ち着く、不思議な感じ。顔はブルベ(本人談)だけどメンカラの好みはイエベ←悪口?

 そんなこんなで2024年。固結びしていた気持ちを緩めてやっていきたいね

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