Log_2023.09
・まえがき
四季のなかで最も最高な季節を知らない日本の気候が許せないと思いませんか?私は許せない。暑すぎてイヤになるけどそれなりに思い出深い夏の余熱を保ちつつ過ごしやすくなる秋。もっと長くあるべき。
そんな気候の落ち着きとともに、ある程度気持ちも落ち着けて、夏から始まったこの過ごし方からあっという間に過ぎていった1年間を整理することに徹した9月について、記していく。
・9/2 at 宇都宮
初めて行く場所って、きっかけとかもそうだけど「誰に」連れてきてもらった場所か、って要素が印象に残っているような気がする。
この日はじめて足を踏み入れた宇都宮も、ここに連れてきてくれた2人のことと一緒に、訪れるたびに思い出すような一日だった。
まずはtipToe.
間違いなくこの日の主役って言って良かったでしょ、藍田あらんさん。
ライブのとき、人波の間隙をぬってスナップショットのように一瞬の表情を観るのが好きで後ろに居るようなとこがあるんだけど、その間隙から見える全てが楽しさ、嬉しさに満ちたような表情。レゾンデートルのいつも殺気を感じるような表情すら笑っているように見えたし、とことん見せ場だらけのセットリストの野外はホントに星になったかと思うくらい眩しかった。
さとりモンスター、発散。
積み重なった疲れに電車移動疲れも重なった重い身体を無理矢理動かすかの如く遊んでた。野外の「青になる」←大天才すぎ。絶対来年も野外でコレになろうな!!!
本人に直接聞いたわけでもないし、勝手なことを言うんだけど、この日ここで主役になるべきの緑さんが前へ前へ行きたがらない(いつもだけど)、だけどみんなはお祝いムード。このアンバランスさがいい意味で"凱旋感"を消していて、地方の主催ライブを観ているかのような楽しさがあった。
楽しかった一日の合間に旧知の友人とそれっぽいごはん。餃子美味しすぎて感動しちゃった
・9/3 at 渋谷
前日のせいで身体のかの字も動かないし、開演時間のかの字もわからないくらいに疲れてた。開場開演間違えてすいません……
このあとのイベントが体力を根こそぎ持っていくヤツだったので柱の影から見守ってたら最後の集合写真に犯罪者が写ってしまっていてやめてよ……となった。
花咲なつみさん、アコースティックギター抱えた女性良いよなぁと思いながら観てた。miwaとか実は好きでぇ〜、、、そこからtipまで主役として駆け抜けた未波あいりさん、ライブ後の火照った感じがいつも萌えだなと思ってるポイント、今日も萌えでよかった。本人に伝えに行ったことがなくてすみません
そんな彼女と昨日の主役さんとの間に起きたほっこりエピソードを胸に次の戦場へ……
・9/3 at 秋葉原
バトルモンスターシルバー、お前をずっと待っていた……
1/14、はじめて足を運んださとりモンスターの現場で突きつけられた、響万里菜作セットリスト。下北沢に足を運ぶようになるきっかけになった彼女の情緒不安定を、ツアー・ワンマンでフィジカルを増して、自分の楽しみ方も確立した今のさとりモンスターでもう一度浴びられるとなれば行かないわけが無いでしょ、ということで体調不良を引き起こすブラックボックスこと秋葉原へ。
対戦相手の曲をだいぶ知っていたこともあって、謎になのぴとつきちゃんのパートで最前に突っ込んだりエアラで無限に青振ってたりして暴れながらも、1/14と同じサトリンゴ開幕の英雄讃歌〆に対する感動も共存していて、「なんだかわからないけど、とにかく楽しい」というライブ後のこれ以上ない感想を持った日だった。
・9/7 at 下北沢
ろくでもない夜、間違いないね。
今の自分を形作る足し算が去年の8月なら、今の自分を形作る引き算は間違いなく今年の4月15日。
文字通り「君が足りなくて」という気持ちをいろいろな手段で埋めてきて5ヶ月。やっと気持ちに整理がついたタイミングで降ってきたこの機会。なにもかも噛み合わなかった時期だったことも手伝って「これだけはダメ」としばっていた糸を切ることにためらいが無くなっていたらしい。
群青の世界を聴く時に流れてきても反射でスキップしていた、二度と聴くことはないんだろうなと思っていた彼女のための曲。それをもう一度聴けたという感慨が気持ちのしんどさを上回って「ここにいれて良かった」という気持ちがこの日は真ん中にあった。
肩書きが取れたからこそ彼女ができることもあるし、こちらが思うこともある、ということが分かったのが収穫。引き出せるようにしまっておきたい思い出に一旦栞を挟むことができたかな……
・9/9 at 白銀高輪
この日は一宮ゆいさんの生誕祭。あのイベントの直後が群青の世界っていうのもなんかよくできた話だなぁと思いながら観てたんだけど何故かセットリストを担当することになってしまったらしいですね。
耐性のついた「ステラ」と「RIBBON」以外で心にムチ打ち、「真夏のヘリオス」を途中に挟んでアメ。我ながら良いセットリストを組んだと思いますね
真夏のヘリオス最高!よろふみ〜〜〜
うるせ〜〜!!!!!
知らね〜〜〜〜!!!!
🤴
👊╋━━━━
𝑯𝒐𝒘𝒆𝒗𝒆𝒓 𝒍𝒐
𝒏𝒈
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群青の世界
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ʕ•̫͡•ʔ ʕ•̫͡•ʔ ʕ•̫͡•ʔ ʕ•̫͡•ʔ ʕ•̫͡•ʔ
忘 れ ら れ な い 青 い 春 を
ごめんごめんごめんごめん好きになってごめんホントにごめんって言ってるじゃん、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいゆるしてゆるしてゆるして
↑マジでこんな感じ、ちなみにヘリオスの前のシンデレラエモーションもたいがいムチ。シンエモのシンはしんどいのしん
まあ冗談はここまでにして、この日は「Quest」。
あの日、雨に打たれながらぼんやりして入場したあとの「青い光」の次に「あぁ、今日で終わりなんだ」という実感が急に湧いてきてノーマークだったのに実は涙が止まらなかった曲。皮肉なことに4人だからフォーメーションで分かってしまって、久々に膝から落ちることになった。
自分にとってドラマチックな思い出が重なって好きになった曲を、そのドラマのヒロインに再会した次の機会で回収する。エンディングのあとの後日譚にしてはあまりにも出来過ぎでこの日の主役に対するおめでとうの気持ち以上に感動してしまっていた。
後日譚、その2。
いろいろあって特典会の最後まで残っていたので、7日にその場に居たという人とお話しした。良い時間のアウトプットって大切だなと再認識。
・9/14 at 新宿
コレ通るんだ……という親の立直に生牌切った麻雀プロの気持ちになりながら定時を待って向かった日。上司、来月までコレ延長したいな〜、ダメ?
この日、最初はどうしても気持ちが乗らなかった。言葉を蓄えるとその重みで沈んでしまう。ステージを水面とするならば、ギリギリ見えるか見えないか、いや、いっそ見えないほうが良いくらいの気持ちだった。
そして始まるとどうしても目についてしまう。フォーメーションの些細な変化、いつも以上に張り詰めた表情、声、緊張感。こちらには明かされることのない葛藤を経たことが分かる前半、ぼんやりと見つめることが精一杯だった。
ただ、「そんなつもりじゃなかった」んだけど少し前進したのが後半。「夢日和」で沸くフロアが目に入るとスイッチも入る、コレもまた事実。静と動、足し算と引き算。ゆっくりと時間をかけて何回かライブを経た上で得るはずの気持ちの揺れ動きを30分に圧縮したかのようだった。
うおおおおおおおおsituasion最高‼️‼️‼️
今日はコレを観にきた。酒を飲んでなくても平然と理性をトばせるセットリスト、コレだよコレ。 GOLDEN TIME→1988、まさにGOLDEN AGEの幕開け、今日イチの笑顔になった。新時代から参りましたってこういうことなんだよな(たぶん違う)
外には全く出さなかった、いや、出せなかった。
彼女を何回か観ただけの自分よりも言葉を発するべき人はたくさんいる、そう考えて塞ぎこんだ気持ちをこじ開けて、薪と油をつぎこんでくれたこの日、なんとなく接したことのある人たちと話したくなった。
後ろ向きが前向きに変わる木曜日、足を運んでいい一日だった。
・9/22 at 渋谷
一週間ぶりの現場復帰。三連休?寝てた。
前日、今月のお楽しみが流れてしまったということで急遽翌日に木曜日の恋人を振り替えることに。
いろんなグループ観て結構カジュアルに挨拶回りとかしてる自覚はあるけどここまで「後方で全身を使って楽しむ」グループが集まるのはなかなかない。遊びすぎてなのぴのストーリーに晒されて泣きました。
↓気持ちよかった曲
・𝐹𝑙𝑖𝑐𝑘𝑒𝑟𝑠' 𝐻𝑖𝑔ℎ / 𝑎𝑖𝑟𝑎𝑡𝑡𝑖𝑐
・ℍ𝕀𝔾ℍ𝕊ℂ𝕆ℝ𝔼 𝔾𝕀ℝ𝕃 / 𝕊𝔸𝕋𝕆ℝ𝕀 𝕄𝕆ℕ𝕊𝕋𝔼ℝ
・𝓐𝓒𝓘𝓓 / 𝓐𝔁𝓮𝓵𝓲𝓰𝓱𝓽
・𝑩𝑳𝑶𝑶𝑷/𝒔𝒊𝒕𝒖𝒂𝒔𝒊𝒐𝒏
特に最後ホント待ってた、ラスサビ前の高身長ふたりの振り向きがあまりにも「画」すぎるんですよね。よくよく考えるとぴぃ高ちゃん顔の隠れ要素であるところのボブ集結イベントなのおもろすぎた、アイドルの髪は短いほど良いとされている。
・9/24 at 仙台
敵地。
僕にとってこの言葉がコレほどまで似合う土地は日本を見渡しても仙台のほかに無い。ああ、宗教の話です。←コレのこと直接聞かれて焦った、プロ野球を観ることはアイドルを追いかけて遠征することより恥ずかしいことなので
そんな土地に、思い出の場所という側面を付け加えてくれたのがtipToe.になるとは、ちょうど一年前、アイドルという概念に対してはじめましてを終えたばかりの自分には想像もつかなかったことだった。
昼、ゆるゆるとした病気イベントは視界に女性以外入れないほうがいいらしいという学びを得てきたのでこの位置に陣取らせていただいて……
も、も、萌え〜〜〜〜〜(登場の挨拶)
ちゃんと聴いたのははじめてだった「秘密」、私服のおかげで文字通り"秘密"感が満ちた幕開けを作り出していて、そんな雰囲気がどことなく旅館の謎の広間を貸し切った修学旅行の余興タイムを思わせる……スクールトリップ、なるほど、そういうことですか(ちがう)
アコースティックの息遣いが見える感じ、何度か経験したけどやっぱり好きなんだよな。すっと歌うスイッチが入る瞬間を観れるのが特に。
も、も、萌え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(間近で見たため)
そんなこんなで夜。
観ているこちら側の気持ちのスイッチを何回も何段階も切り替える激情の劇場、思い出してみると幾つもスナップショットが浮かんでくるようなライブ、特筆すべきは新曲「散り菊」から始まったパート。
あまりにも明確に、彼女たちとその周りに対して深刻な話題である「終わり」の匂いを感じ取れるように作られたのか、それとも僕自身が出会いからの4ヶ月で「終わり」を意識するようプログラムされたのか。きっとそのどちらでもあるんだろう。そんなことを思いながら「茜」を経た先の「群青と流星」がこの日化けた。
先月こう結論づけた、この場所で観ている人に対するスタンス。髪型とかシンプルなところから、言葉の構築に時間を必要とする複雑な思い出まで、何度も何度もデジャブを伴って出てくるステージ上の彼女。
それがビルドアップしていく曲調と相まって、今まで「歌」に魅了されてきた何人かの姿が何重にも重なって、引き出しの中から「新呼吸」と小出祐介という、自分の音楽的なルーツに関わるシーンまで引き出して迫ってきた。音が生きて襲いかかってきて得られる畏怖に近い感覚。久々に味わった。
そんなブロックの締めが「ユナイト」でもう顔も心もぐちゃぐちゃ、そのぐちゃぐちゃの顔のまま「さくら草の咲く頃に」でペンライトも持たずに拳を突き出したのがこの日いちばんのハイライト。
きっと偶然が続かないと、足を運ぶ気力すら起きなかったであろう場所。そんな場所に一緒につけた足跡が彼女でよかった。そう思わずにはいられない一日だった。
・9/28 at 渋谷
通称:クソデカリボンの変
曲と人間を5ヶ月じっくり時間をかけて克服した思ったらコレ。人をワクチン開発の被検体か何かだと思ってるだろ。
ようやく普通の目線で観れるようになったと置いた筆を持った手首がクルクル大回転、アンノウンプラネットで出てきた瞬間からあの大きなリボンだったり肩の空いた袖だったり水色のレースだったり、、、間近で何度か観た思い出がポツポツと浮かび上がってくるのはさながら発疹のように苦しく、ただセットリストは精神的に優しい曲を並べていたので助かった。その衣装で君が足りなくなったり直感や衝動で出会ったりしたらcrestの階段から五体投地してた
いや、、、うん、、、何とは言わんがそれ、4着しかないから「そこ」に行くよね。
良いライブは二曲目が良い理論を先生と語り合いました、バンドセットのStarry Danceだしあなたの生誕のRIBBONだし例のアレの日と今日のQuestなんだよなぁ
・9/30 at 代官山
きのホ。、いつ見ても楽しいし、ステージの上もはちゃめちゃに楽しそうなのが良いところなんだけど、どデカいワンマンが間近に控えているからかまるで脂の乗ったサンマ、活きが良すぎる。
「渋滞」→「emo衛門」→「DANGER!」
こ〜れ全盛期JFK。阪神タイガース優勝記念セットリスト、ホントにありがとうございます
tipToe.さん、、、
この(感情の)渋滞は誰のせい?
この(感情の)渋滞は誰のせい?
楽しいか苦しいかどちらに振り切ったほうが楽なのかもしれないけれど、尺があればあるほどそれは許さないよ、と鞭を振り下ろし、その鞭に呼応する騎手と競走馬のような空間だった。
なんといっても「アフターグロウ」から「ユナイト」。
この場所を知りたいと通い詰めた6月7月の総仕上げの日に食らい、「こんなにライブで感情が何も皮を被らず出てくることがあるんだ……」と思い、逃げるように次の曲で散らした重みとの2ヶ月ぶりのマッチアップ。あの日より彼女は確実に強く、反比例してこちらは確実にもろくなっていた。通算成績一勝一敗。また戦いましょう。受け身だけは上手になって来たので。そんな敗北の傷を心地よく背負いながら9月、最後の山手線に残っていくのだった・・・
・総括
整理、というかリセットの月。
後付けだったんだけど、思った以上にこの言葉がしっくりきている。
軸のように回していたふたつの場所の見たい景色がちょうど一周して満足したこと。
いろんな理由で軽率に遠出出来なくなった事情が重なったこと。
このことで「ひと月に1回は観ている」状態を手放すことになり、そこに降ってきたのが7日の病気イベント。「あ、ここでいったんまっさらにすべき、ってことなんだろうな」と確信めいたものがあった。
自分本位なのは分かってるからオープンなSNSには吐き出さない真相というか深層。ここに関しては絶妙に「そろそろ観に行きたいなあ」という気持ちだけが育ってるので良い距離の取り方だった、と結論づけさせていただきたい。
そんなまっさらな気持ちになった結果、得た気づきもある。まずひとつ、7日の出来事。
アイドルの看板がはっきり見えたのは最初だけ、そこから先は歌詞が飛んだときに垣間見える表情以外、ホントに楽しそう以外の言葉が見つからない彼女の様子を見ていると、5月にふらっとめみちゃんのソロイベントに行ったとき、「彼女は3年間のあともこうやって歌い続けるんじゃないかと思った」ことを思い出し、同時に「あ、この光景がそうなのかもしれない」と思った。
表舞台から離れたとしても、立つ側も観る側も人生が終わるわけじゃない。立って”いた”側がマイクを握ったって、観て”いた”側がそれを求めて足を運んだって良い。単純に見えて、気付けなかったことだった。
それと14日。
気持ちの沈みから浮上させてくれてありがと~~~の気持ちを持って向かったシチュの特典会。
楽しすぎたライブの勢いで白をぶん回してたんだけど、「この日、白が見えないと思って見つけて嬉しかった」ということを言われたのが思った以上に効いた。たまに対バンが被ったら、ワンマンがあったら話に行く程度の距離感の人間にそれ言ってくれるんだ、という気持ち。
なんというかその……意外なところからステージ側の気持ちを教えて貰った気がした。
できる限り、観たいものがあるところはちゃんとその応援したい意思を示すのがいいんだろうな、こちらもモチベーターなんだな、ということを見つめなおす、そんなハッとする一幕があった。
積み残していた思い出の清算、積み重ねてきたことの一休み。それと並行して知らない土地に足を運んだり、発散を求めて足を運んだりの一か月。もういちど針を進める気持ちも、動かし続けた気持ちもいい温度を保ったひと月だった。
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