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新型コロナウイルス対策において看護師として思うこと


看護師の行動指針として、日本看護協会では「看護者の倫理綱領」を示している。内容は自分の看護実践を振り返るときの基盤や、看護師の責任について書かれている。
条文は全部で15ある。その中で、今回のコロナウイルス対策において看護師がやるべきことが書かれているなと思ったことを紹介したい。
条文2
「看護者は、国籍、人種・民族、宗教、信条、年齢、性別及び性的指向、社会的地位、経済的状態、ライフスタイル、 健康問題の性質にかかわらず、対象となる人々に平等に看護を提供する。」
→今回、コロナウイルスに感染した人、PCR検査を受けた人、感染の疑いのある人はまるで悪者のような扱いを受けていることがある。自宅に石を投げられてガラスを割られるという被害も耳にした。看護師の感染も相次いでおり、訪問看護師が地域の人に心ない言葉を言われたという事例もあるようだ。訪問看護でも、コロナが落ち着くまで訪問がキャンセルとなっている利用者もいる。これは、感染拡大防止のために仕方がないことだが、病院で働いている看護師は看護をキャンセルすることはできない。病院で働いている看護師は、この倫理綱領の条文2をもって誰にでも平等に看護を提供しているのだ。また訪問看護師だって、様々な人の家を訪問することは感染のリスクがあるがそれは承知の上で、感染予防の標準予防策を講じて訪問にあたっている。看護師自身が、感染者に対して差別的行為をすることは絶対に許されないが、看護師が高い倫理観を持って看護にあたっていることは、誰にでも理解してもらいたいものだ。
条文13
「看護者は、社会の人々の信頼を得るように、個人としての品行を常に高く維持する。」
→緊急事態宣言が全国に拡大されて、STAY HOMEが叫ばれている。私は看護師なので,健康に関することは社会の人々の手本となるような行動をするべきだと考えている。私はバイクに乗るので、本当は休みの日にはツーリングに出掛けたい。しかしながら、社会全体で感染拡大を阻止しようと頑張っているのに、ツーリングに行くのは違うよなぁと考え休日は自宅に引きこもっている。今はつらいところだが、不要不急の外出は控えよう。

今回は、新型コロナウイルス対策を考えるうえで「看護者の倫理綱領」を思い出した。看護師はただの資格ではなく、高い倫理観も必要なんだなとつくづく思った。

稚拙な文章を最後まで読んでいただきありがとうございます。
これからも、看護について思うことを書いていこうと思います。

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