6. 「サピエンス全史(上)」を読む──「Reading Party」Vol.3のご紹介。
こんにちは。
NATTARAトレーニング スクールで4月から始まった新企画「Reading Party (読書会)」は、当スクールのメイントレーナー越前氏から第2弾(2冊目)の課題図書が提示され、(スローペースではありますが)5月末にNATTARAホームページ内に「Vol.3」をアップすることができました。
越前氏の呼びかけで始まったこの企画は、少々難しそうでもちょっと興味をそそられる課題図書を読書会メンバーみんなで読み込み、それぞれの自由な読後感想を事務局の吉永氏がイラストを交えて、楽しくシンプルに「誌上読書会風」(?)にpdfにまとめたものです。
前回の第1弾の課題図書は、
●『「ティール組織」〜マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』
600ページに及ぶ分厚さに圧倒させられた課題図書でしたが、
今回もそれに迫るハードルの高さを見せつける、上・下巻合わせて500ページを超える大著です。
その第2弾の課題図書は、
●『「サピエンス全史(上)/(下)」〜文明の構造と人類の幸福』
(著者:ユヴァル・ノア・ハラリ 河出書房新社)
「ティール組織」もそうでしたが、「サピエンス全史」は、さらに世界的なベストセラーで、本の帯に書かれたキャッチコピーでは、「全世界1,200万部突破!」と書かれています(そういう本を私たちは読んでいない?!)。
ならば、ぜひ読んでみなくては、という“単純な”動機から、2冊目の課題図書としてこれに挑戦しました。
一応、「歴史書」と言われるものの、この本の内容は、人類にとって「“歴史”が始まる」はるか以前にまで遡ります。およそ250万年前。現生人類と“非常によく似た”動物が地球上に姿を現す。それは、他の多種多様な生き物となんら変わらない「存在」として。
つまり有史以前の人類は、生態系の中でまったく取るに足らないひとつの「種」に過ぎなかった。そこで営まれていた暮らし──赤ん坊をあやす母親、屈託なく遊ぶ子供たち、集団の掟に苛立つ若者、疲れた老人、力を誇示し若い娘の気を惹こうとする男たちなどの姿は、現在の私たちと変わらない…。(でも、その視線で見れば、チンパンジーでも、ゾウでも変わりはない)
では、そこから、どのように私たちホモ・サピエンスが誕生し、生き残り、生態系の最上位に君臨するまでに至ったのか。なぜ、それが可能になったのか。その間に、私たちホモ・サピエンスは、何をしてきたのか(決して、よいことばかりではありません?!)。
この本の上巻は、私たちをこの壮大な時空間の旅に連れ出してくれます。そして、現在の私たちが「当たり前のこと」として知らず知らずに行っていること〈行動〉の意味や、実はそれが、人類が生き延びてくるためにいかに重要だったか、などに思いを至らせてくれます。
私たちが、自分自身(ホモ・サピエンス)について、知らなかったこと、間違っていた認識なども、たくさん教えて(気づかせ)てくれます。
とにかく、この本は「なるほど、そういうことだったのか!」の連続で、私たちの「正体」を、良くも悪くも暴いて(?)くれます。
まさに、さまざまな「気づきの宝庫」のような本だと思います(私などは、目から鱗が何枚落ちたことか。笑)。
Reading Partyのメンバーは、この「サピエンス全史(上)」を読んで、(年齢に関係なく)それぞれに「すごい本だ!」と感じました。何がどうすごいのかは、なかなかうまく言えず、一人ひとりで異なるのかも知れませんが、なんだか「生きていること」を、自分なりにもう少し大切にしたい気持ちが湧いてきたようにも感じます。
この「サピエンス全史」に興味をお持ちになりましたら、まずはぜひ、私たちの読後感想pdf(以下)をご覧いただけるでしょうか。そして、実際の本も、ぜひお読みになられることをお勧めします。
↓Reading Party 読後感想pdf
https://www.nattara.net/reading_party/
今回は、まず〈上巻編〉のみの読後感想になりますが、〈下巻編〉もどうぞご期待ください。
「ちょっと難しそうだけど面白そう!」という本の、楽しい読後感想──NATTARAの「Reading Party」を、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
NATTARAトレーニング スクール
専属コピーライター & コミュニケーションライター
斉藤 浩一
公式ホームページ
https://www.nattara.net