美しい形とは?武宮正樹九段戦 手合い⑦

またもや1ヵ月以上たってしまいましたが、公式戦は順番にアップしていきます。

3月5日王座戦予選Cで武宮正樹九段と対局しました。私の黒番。

ずっと黒ばっかりですねええ。

武宮正樹九段(白)vs 私(黒)

テーマ図

武宮1

白1と、ノゾキにつながれた場面。何気ない序盤戦だけど、一手一手急所があります。ちなみにここまでは黒に不満ない進行と考えていました。


1図 実戦進行

武宮2

少しでも石を働かせようという発想から黒Aを省こうと1、3と打ちましたが、白4と押されて、やはり薄かった。いつまでたってもAが気になって思いっきり戦えない形でした。


2図 アキ三角の美しい形

武宮3

ここはアキ三角ですが黒1とピシッとつなぐのが正着。黒3とグイグイいきます。


3図 気分が良い進行

武宮4

白は4とハネて形を整えますが、黒11まで自然に攻勢にたって気分の良い進行でした。ただこれで形勢が良いというほどではなく、形勢は互角でしょう。

1図の実戦進行は少し悪かったです。アキ三角は気が利かないという固定観念にとらわれて真実が見えなかった。本当の美しい形とは人間の常識とは別のところにあるのかもしれません。


最後は三目半勝ちました。


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