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助けてくれと叫びたいが。

何度も何度も何度も「助けてくれ」と心の中で叫んだ。そして助けてもらうことなどない。自分が自分を律するしか解決方法は無いのだから。と、自己完結する。このやりとりを数え切れないほど繰り返した。

死んだ後に何が残るのか、そんなのこれっぽっちも興味が無い。「今」つらいのだ。いつだって「今」がつらいという連続だった。そんな人生だ。

夢を追う友達には「ちょっとまってな」とLINEを返した。先に待ち受けるやらなければならない事が、必死にならなければ完遂できない事ばかりだった。そう思えば思うほど、すぐそこの未来が遠くなっていった。

「どうした?」と返信があったがまだ返せてはいない。その友達は夢の為ならば努力を惜しまない人だ。努力を努力だと思わず、やらなければならない事を全てやる。とにかくやる。そして真っ直ぐどこまでも先に行ってしまう。

一緒に未来を掴もうと俺に手を差し伸べてくれた友達は、何か好きなことを見つけて、それを夢にして、そこに向かって躊躇なく走り続ける。時には人に助けてもらって、そこでコミュニティも作って、周りを巻き込みながら自分の夢に辿り着く。


そんなキラキラした生き方は俺にできない。そんなこと俺にはできないんだよ。

怠け者で、対して好きな事もなくて、夢を掲げてスタートしたと思ったら、努力も何もしない。ただ「目指している」という決まり文句を言いたいだけ、夢に向かっているポーズをとっている自分を崩したくないだけの薄くて中身のない空っぽな人間。それが俺なんだ。

だから一緒には行けない。おまえの隣には居れない。お前はいつもみたいに行くとこまで突き進んでくれ。お前なら簡単にやっちまうんだろ。大丈夫。そこに居るのは俺じゃなくていいんだ。誰だっていい。


俺にはお前の生き方は眩しすぎる。

ごめん。

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