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まただ

~ハイスぺさんとの仕事の 失敗事例~

わたしは引きこもりで、体もポンコツだから社会に出て働くことができない。こんなわたしが他人の問題点を指摘したって、目くそ鼻くそ状態なのは重々承知だ。

大学生のとき、とあるイベントのスタッフをやっていた。東大生中心の組織だったから、スペックでいえばハイな連中ばかりと仕事していたのだ。わたしは必死に勉強してギリギリ大学に受かったようなレベルだから、最初は控えめに発言していた。

でもしばらくして気づいた。あれ?ヤベー奴けっこういるぞ?!

こんな自分でも勝ってる部分あるぞ?!って。人の目を見れないハイスぺさん、不潔なハイスぺさん、周り中を見下すハイスぺヤロー、小学生の時から同じ服着てるハイスぺちゃん。。。でも尊敬できるところもいっぱいあって、嫌いな人なんていなかった。でも一番困った人は、

THE 必要とされ待ちさん。そのくせ長くは待てないハイスぺさん。

だ。もしかすると会社で”後輩”というものを教育したことがある人にとってはあるあるなのかもしれないが、その不満を言ってみたい。

仕事の中には、①具体的に指示できる仕事、②これをどうにかしないと!という漠然とした内容の仕事、そして③誰の頭にもまだ上っていないような仕事 がある。具体例を挙げれば、

①ポスターに載せる写真に文字を入れる(具体的)

②ポスターの内容やデザインを決める(漠然としていて頭を使う)

③イベント用のSNSアカウントも作った方がいいかもな~(色んなことを想定。失敗を未然に防ぐことも。)

という感じ。①は割に誰でもできる。クリエイティブな作業では、②③を考えられる人にどうしても業務が集中する。寝ずに作業するスタッフと、優雅にお茶を飲んでから会議に来るスタッフが出てくる。①しかできない人はたいてい、自分が②と③をできていないということに気づいていない。

「いやいや、そんなことない!仕事をうまく分配できない方が悪い!

まぁ、その反論も一理ある。でも九理はこっちにあると言わせてもらおう!(全部で十理なのか?w)誰もが②と③をやれとは言わない。ただ、具体的なことが決まって①を発注できる仕事もあれば、②で終了する仕事もあるという事情や、具体的なことが決まった時点で自らやった方が速い仕事も多いという事情を理解すべきだと言いたい。もし力になろうという気があるなら、②③を担う人の事情を理解して自分ができることを提案する必要がある。困ってる相手の姿を見たら、そんなに難しい事ではない。

力になろうという気がない、もしくは①しかできないならそれもいいと思う。ただし次の事は困るのでしないでいただきたい。

①しかできない人は、②が滞って仕事が無い状態が続くと「自分は必要とされていない」と感じるようだ。ハイスぺだと余計に屈辱なのだろう。どうせ屈辱を感じるなら自分ができることを提案できないことに屈辱を感じてほしいのだが、与えられる仕事がないことが屈辱なのだ。それで辞めてしまう。それこそ困るのに。

もう10年くらい経ち、そんなイベントのことは忘れかけていた。ずっと一人で仕事をしていたのだが、最近4歳下のハイスぺ デザイナーと仕事する機会があった。わたしの仕事はwebサイトの開発なので、デザイナーにはそのデザインを頼みたかった。「具体的な指示はできないんだけど、もっとかっこよくして!」という、種類でいうと②の仕事だ。

最近気づいた。この子①しかできない子かもしれない。。。

まただ。

あの頃のげんなりがよみがえる。①しかできないことは問題だが百歩でも千歩でも譲ろう。ただ、お願いだから開き直ってくれ!落ち込まないでくれ!屈辱に思わないでくれ!これでもキミのこと大事に思ってるんだから!

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