自称INTJによる上から目線のアメとムチ戦略

上の続き。

前回の考察を天才目線から見たら、どうなるかを考察してみる。

とりあえず、前回のマトリックスをコピペ。

       天才(少ない)    天才(少ない)  
      8 │ 11                10│ 11
怠惰-----------------勤勉  怠惰-----------------勤勉   
      -1│ 2                0 │ 1
  凡人(多い)     凡人(多い)

   アメ時       ムチ時

アメとムチ戦略それぞれをスコア化したら、どうなるかみたいなことを考察した。

それで、このマトリックスは凡人を基準に作成しているわけだけど、天才からみた時にまた違った世界が見えてくるので考察してみようという試み。

天才目線というのはつまり、0(凡人の初期値)を基準にするのではなくて、天才の初期値10を基準(0)として見てみようということ。よって、すべての値を-10して補正すると以下の通り。

   天才(少ない)    天才(少ない)      
    -2 │ 1                  0│ 1
 怠惰-----------------勤勉  怠惰-----------------勤勉            -11│ -8            -10 │ -9  
    凡人(多い)     凡人(多い)

   アメ時       ムチ時

おそらく天才の見ている世界はこういう世界何だと思う。天才としているけどアインシュタインみたいなイメージではなくて、その集団に所属しているトップ層くらいのイメージ。要するに優秀な人と言われているような人達。

前回凡人から天才を見ると凄すぎてアメとムチどちらでもハイパフォーマンスに見えると書いたけど、天才からしたら凡人はアメとムチどちらにしてもマイナス(絶対値の差は誤差)と見える訳だ。

同じ天才同士を比べるとアメ戦略だと怠惰な天才がマイナス何だよね。勤勉な天才からすると自分以外皆サボって足を引っ張るだけで貢献してくれないと感じる訳だ。

ここで世の中がムチ戦略を取りがちな理由に対する新たな考察が生まれる。それは、

勤勉な天才からしたら、ムチ戦略の方がまだマシだから

である。

もう少し詳しく書くと、ムチ戦略なら怠惰な天才が足を引っ張らない分マシと考えるわけである。彼ら天才からすると凡人達は、怠惰勤勉ともに大きくマイナスでどちらも同じに見える。

世の中のルールを作る側にいるのは天才に属する人達であろう。特に勤勉な天才がトップに立ちルールを作ることが多いだろう。ではその人達が選ぶ戦略はアメとムチどちらか。言わずもがなである。


自分はけして天才ではないけど、得意な分野だとこの天才の感覚になることがある。そして、余裕がある時ならアメ戦略を選択できるのだが、余裕がなくなってくるとせめて出来る奴は俺の足を引っ張ってくれるなとムチ戦略を取ってしまう。

また、少数精鋭が良いという発想も要するに凡人を無視して、天才だけで考えれば良いじゃないかというのが根本にあるのだと思う。自分の世界から凡人の存在を消せば見かけ上マイナスは解消されるわけなので。


そんなこんなで頭ではアメ戦略の方が良いと思っていても、実際には難しいなと思うのであった。

今回の仮説は人のパフォーマンスをたった一つの指標(スコア)で表すという無茶をしているので、そこが突破口だと思っている。

とある分野でマイナスな人も他の分野では+(それこそ天才)かもしれないと考えることで、たとえ天才目線で周りが全員怠惰に見えてもアメ戦略を取ると信念を貫く意志を持つのが大事かなと考えている。

物議を醸しだすワードではあるけど、自然淘汰あるいは適者生存って言葉は人に優しくなれるから好きなんだ。目の前の人が自分にとってはどう考えても無価値(あるいは害悪)に思えても、淘汰されずに生存している時点で何かしらの強みがあるのだと自分を納得させられるから。

もっと世界を俯瞰していきたいと思いました。


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