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sayonara☆ベニシアさん

英国貴族出身で、京都大原に移り住んだ、ベニシア・スタンレー・スミスさんが、数日前にご逝去されたそう。(写真は、彼女の家から見た庭の風景)

ここ数年は、病気で介護施設に入所されていたようですが、最期は大好きだった御自宅で、ご家族に看取られたようです。

(在りし日のベニシアさん)

古民家を御家族と改修されて、庭にハーブを植え、料理やお茶に入れたり、化粧品や洗剤などを手作りしていた、ベニシアさん。

NHK Eテレの、「猫のしっぽ、カエルの手」でも、その様子が放映されて、女性を中心に大変な人気があった。
(30日(金)午後11時から再放送予定)

(奥に見えるのが、ベニシアさんの御実家)

英国貴族の広大な邸宅に生まれ育ち、親の離婚、再婚に振り回され、地位や名誉、財産を重んじる風潮に違和感を感じて、インド放浪の旅に出て、日本にたどり着く。

東京や京都で英会話スクールを通じて働く傍ら、最初の結婚で3人の子供に恵まれ、再婚後も子供を得たが、シングルマザーになった子供が統合失調症を発症したり、旦那さんの浮気に悩まされたりと、かなり波乱万丈人生^^

(そのあたりのことは、映画でも語られていた)

晩年は、視神経の異常で目が見えなくなったり、急激に老化が進んでいた様子だった。

でも、NHKの番組を通じて語られる、ベニシアさんのエッセイは、含蓄があって、素敵なお庭の映像や、彼女の日本に溶け込んだ生活ぶりを背景に、
私たちの日々の生活に、優しい風をもたらしてくれていた。

一度、家の近くで講演会があったとき、会いに行ったことがある。
講演の最後に歌も歌ってくれて、茶目っ気たっぷりだったが、講演終了後に廊下で会ったベニシアさんは、思ったよりも小柄で、少し神経質そうにも見えた。
でも、そこはかとなく漂う上品な雰囲気は、やはり英国貴族の血筋から来るものなのだろう、と感じた。

心からご冥福をお祈りします☆

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