#アキエゲート の追及② とある首相夫人と禁断の預言書

昭恵がコロナを恐れない理由(わけ)

ちょうど数日前に、Noteで本連載の初回記事「安倍昭恵のスピリチュアル八紘一宇」を出した直後に、週刊文春がタイミング良く昭恵ネタをぶっ込んで来ました。

「どこかへ行こうと」昭恵夫人が安倍首相“コロナ警戒発言”翌日に大分旅行

安倍晋三首相が、新型コロナウイルスから「自らの身を守る行動を」と警戒を呼びかけた翌日、昭恵夫人が大分に旅行し、約50人の団体とともに大分県宇佐市の「宇佐神宮」に参拝していたという内容です。

その際、「昭恵さんたちは密着しており、警戒しているそぶりはなかった」とのこと。

こんな時期に首相夫人が外で遊ぶとはなんたることだ、という怒りの声がネット上にあふれています。しかし、本当の問題は、そんなところにはありません。

なぜ昭恵は、新型コロナウイルスを恐れないのか、それこそが問われる必要があります。

そもそも、参拝に同行したのは、医師の松久正氏(通称「ドクター・ドルフィン」)が主催するツアーの一行だったということに、鍵があります。

ここから先は、文春の記事から離れますが、松久正は、3月26日に発売された本『ウィルスの愛と人類の進化』の書籍紹介で、次のように語っています。

高次元から警告します。
コロナウィルスの脅威で、外出を控える、電車に乗らない、
イベントを中止する、マスクを強要する。
どれも、低次元人類の哀れな姿です。
(中略)
私ドクタードルフィンが伝えるように、
地球のほとんどのウィルスは、エネルギー体のウィルスが、
不安と恐怖の感情エネルギーによって、ホワイトホールから物質転換して、
目に見えるウィルスとなって、現れます。
(中略)
不安と恐怖が、ウィルスに対する愛と感謝に変わった途端、
ウィルスは、目の前で、ブラックホールから、
突然、喜んで、消え去ります。
(中略)
コロナウィルスを恐れる人間が、ウィルスを生み出し、患う。
コロナウィルスを愛する人間が、ウィルスを消し去り、笑う。
これが、真理です。
(ヒカルランド「ウィルスの愛と人類の進化」)

ウイルスをも恐れぬこの思想は、いったい何なのでしょうか、そしていったいどこに由来するのでしょうか。

ヒントは表紙にあります。

ウイルスの愛

注目すべきは右上。

「コロナ567はミロク369だった!」です。

なんだこの数字遊びは、と思ったあなた。

正常です(笑)。

今回の私の記事を読んでいただければ、その背景にある思想が見えてくると思います。
そんなもん知りたかねーよ?
・・・そうですか、残念ですがページをそっ閉じください。

「あー、わかる」と思ったあなた・・・
変なオカルトにかぶれてませんか?

ブルータスよ、俺もだ。

冗談です。

繰り返しますが、安倍昭恵と安倍晋三とは別人格で、信仰するものも別です。しかしながら、安倍首相は現実問題として、安倍昭恵同様、ウイルスの現実的脅威をあからさまな軽視しています。そこに、もし妻・昭恵の影響がある可能性がわずかでもあるとするならば、それは検討するに値するでしょう。

縄文カルト人脈と日月神示


前号で、安倍昭恵が、「大本教の出口なお」が降りてくると語った話をした。しかし私が知る限り、大麻や縄文は、大本の教義とは直接は関係がない。大麻によって「縄文の日本を取り戻す」、という思想は、どこに由来するのだろうか?

安倍昭恵に大麻について教えた人間は、二人存在する。一人は、『水からの伝言』で有名な、波動研究家の江本勝である。水にありがとうと言えばきれいな結晶ができると主張した人である。この人物も、昭恵人脈のキーパーソンで、連載の中で取り上げる。

もう一人が大麻普及活動家で、「縄文エネルギー研究所」所長の中山康直である。

中山康直

彼の著書「瀬織津姫システムと知的存在MANAKAが近現代史と多次元世界のタブーを明かす」によれば、大麻オイルで日本を縦断する民族精神学研究者である。そして2011年、大麻所持法で逮捕された経歴もある(後に詳述)。

しかし、「縄文エネルギー」とは何なのだろうか。研究所のトップページには次のように記されてる。

私たちの祖先である古代人は、
麻や水晶などに代表される植物力や鉱物力の天然テクノロジーを上手に活用し、
高い意識とスピリットをもち、自然に感謝の心をもって、
地球共生文化(ワンワールド社会)を形成していました。
古代人(実は未来人)は身にまとう「衣」として、
免疫力を高める麻を好んで着用していました。

免疫力活性化作用とヒーリング効果のあるヘンプエネルギーは、
かつては自然と調和した文化を形成するために欠かせないもの
でした。
日本では、昔から神社、仏閣などの神聖な場所で麻が好んで使われ、
伝統文化、風習の中でも麻を多岐にわたって上手に活用していました。
そして、この日本人という民族は、そもそも平和な民であり、
太古から海流や黒潮などの流れに乗って渡来してきた人種や文化との経緯、
および歴史的な事実から考えても世界中の先住民の知恵を受け継いだ
ヤマトのスピリットをもつ大いなる和の民族なのです。
つまり、世界の平和を考える上では、
なくてはならないはたらきをもつ人種
であるといえるのです。
縄文エネルギー研究所 強調は筆者)

すなわち、縄文エネルギーとはヘンプ(大麻)エネルギーのことである。「縄文時代に大麻の力によって地球共生文化を築いていた祖先をもつ日本人こそ世界平和に決定的な役割を果たす」、そうした思想が述べられている。

昭恵の縄文思想は、中山康直の主張をそのままなぞったものである。

預言書「日月神示」

2013年6月10日、昭恵夫人は中山と連れだって千葉県の麻賀多神社を参拝し、その様子をFacebookにアップした。

麻賀多神社参拝

左から3番目が中山康直。その右が安倍昭恵である。

写真の右の棒に注目いただきたい。昭恵は「麻賀多神社参拝」と書いているが、写真には「天日月久神社」とある。わざわざ、安倍と中山は、麻賀多神社の本社ではなく、末社の天日月久神社の前で記念撮影を行っているのだ。

実は、麻賀多神社はオカルト界隈で非常に有名な存在である。というのは、第二次世界大戦中、預言書「日月神示」が、岡本天明なる人物に降ろされたのがこの麻賀多神社だからである。具体的には、岡本が天日月久神社に参拝したときに、突然勝手に右手が動き出し、神秘な文書が書記された、それが「日月神示」であると言われている(中矢伸一・船井勝仁『日月神示的な生き方 大調和の「ミロクの世」を作る』)。

そのときに降りてきた神は、当神社に祭られている天之日月神という正体不明の神であり、それは国常立尊と同一であるとされている。国常立尊は、大本の主神であり、すなわち昭恵が「降りてくる」と思っている大本の開祖・出口なおに憑いた神でもある。

その当の神社に、安倍昭恵は中山康直とともに訪問したのである。実際、同行者と思われる人物のブログ記事が見つかっている。

千葉県印旛郡(いんばぐん)の麻賀多神社(まがたじんじゃ)にて、
昭和19年6月10日、岡本天明氏に
自動書記というかたちで「日月紳示」がおろされました。
6月10日が誕生日のおふたりと一緒にまいりました。
(安倍昭恵さんと 中山康直さんです)FBに写真UP~。
愛と感謝 ~ K☆TARA ~ ターラけいこ~日月神示の麻賀多神社と古代ピラミッド飛騨位山へ~

「日月神示」の予言

なぜ岡本天明に大本の主神が降りてきたのか。私には神の考えることはわからないが(冗談)、人間レベルの話としては、岡本天明は大本と一時期深い関係にあったことは確かなようである。

大正時代に大本が買収した大正日日新聞で記者になり、第一次大本弾圧事件の後、大本の機関誌「人類愛善新聞」の編集長を勤めている(中矢伸一・キース=ビーハン『宇宙縄文神とのまじわり 日月神示)。

日月神示と大本との「近さ」は、それにとどまらない。

内容的には、どちらも終末思想である。大本の教義は、「世界を救い、ミロクの世(地上天国)をつくるために、大本がその雛形となり、それを世界に波及させる」(大本信徒連合会)というものであり、それが国家による二度の壮絶な宗教弾圧に繋がった。

日月神示においても、理想世界は「ミロクの世」と呼ばれている。ここで書かれている予言は、さらに過激である。

日本は戦争に一度負ける。そして復興するが、精神がぐにゃぐにゃの人間ばかりになる。そして次には世界中が日本に攻めかかってきて、地震・雷・火の雨を降らせて日本は滅亡寸前になり、世界の人口は3分の1になる。だが、滅亡寸前から大逆転をして、日本が世界を支配する。

これが日月神示の内容であると言われている(中矢伸一 『日月神示 ついに始まった大禊祓い』 中矢伸一『はじめての日月神示』)。

メリカもキリスは更なり、ドイツもイタリもオロシヤも外国はみな1つになりて神の国に攻め寄せてくるから、その覚悟で用意しておけよ。神界ではその戦の最中ぞ。(『富士の巻』第三十帖)
今度の戦は神力と学力のとどめの戦ぞ。神力が九分九厘まで負けたようになったときに、まことの神力出して、グレンと引っ繰り返して、神の世にして、日本のてんし様が世界まるめて治しめす世と致して、天地神々様にお目にかけるぞ。てんし様の光が世界の隅々まで行きわたる仕組みが三四五(みよいつ)の仕組ぞ、岩戸開きぞ。(『下つ巻』第二十帖)

もう一つ、大本と日月神示の近さを挙げておこう。日月神示はほとんど漢数字と記号と若干のひらがなで書かれているが、五六七と書いてミロクと読ませている。それは56億7千万年後に到来する弥勒菩薩信仰が背景にある。

 出口ナオ昇天後に出口王仁三郎が直受する『神諭(伊都能売神諭)』では、「五六七」と書いて「みろく」と読ませ、その数霊的解釈がみられる。 
日月神示の原文は一から十、百、千、卍(万)といった漢数字が多く用いられ、「ミロク」は「五六七」と記されている。『伊都能売神諭』と同様、これで「みろく」と読ませるのであるが、日月神示の訳本では、「ミロクの世」と片仮名表記が使われている。ただしこれはどちらでも違いはない。
中矢伸一.『 日月神示 ついに始まった大禊祓い 』 

首相夫人と大麻とひふみ祝詞

中矢伸一によれば、「日月神示」の中核は『水の巻』第二帖の最強の言霊配列「ひふみ祝詞」である(中矢伸一『日月神示 覚醒と実践』)。

ひふみ よいむなや こともちろらね
しきる ゆゐつわぬ そをたはくめか
うおえ にさりへて のますあせゑほれけ

縄文エネルギー研究所所長の中山康直は、著書『麻ことのはなし』で、このひふみ祝詞について、大麻について歌っているという、独特の解釈をしている。

一二三四五六七八九百千万と麻(マオラン)を蒔きなさい。そうすれば結ばれてきますよ。生命力が強い大麻を育てれば、交戦してくる罪穢れが遠くに去るから、天から与えられた田畑を汗水たらして、一所懸命に耕すことができますよ

昭恵夫人がこの「ひふみ祝詞」に公の場で言及したのは、2016年、京都国際会議場で開かれた「世界麻環境フォーラム」でのことだった。安倍昭恵は京都市長の門川大作らの前で、鳥取県智頭町の大麻農園を訪問したときのことを次のように語っている。

なんかやっぱりすごい植物なんだなって、畑の中に入って思いました。思わず、龍村ゆかりさん(筆者者注:映画「地球交響曲」プロデューサー)と二人で声が出ちゃった。
・・・
脳から、頭のてっぺんから何か突き抜ける感じがしたんですけど、なんかとってもすごいエネルギーをとにかく畑に入って感じましたよね
・・・
一緒にひふみ祝詞をあげて、自然と声が出てきて、スゴイ感動、これはなんなんだろうなという感じがしました。

では、実際の映像を見ていただこう(22分頃から)。

大阪人として、一応ツッコンでおきます。「これはなんなんだろうな」って言いたいんは、むしろうちらの方やっちゅうねん!!

コロナ567こそ救世主であるというトンデモ思想

最後に、冒頭の松久正の本『ウィルスの愛と人類の進化』を思い出してほしい。

曰く、「コロナウィルスを愛する人間が、ウィルスを消し去り、笑う」

曰く、コロナ(五六七)こそミロク(三六九)である。

この思考の背景にあるものは、やはり日月神示と大本であった。本書を入手したので引用しよう。

この宇宙には、悪者は、微生物1匹たりとも一切存在しません。
ただし、悪役はいます。
ウイルスは悪役をやっているだけです。
出口王仁三郎は、「悪のお役」と言っています。
王仁三郎も『日月神示』も、全部ぶっ壊す(建て替え・建て直し)と言っています。
それが今、最終段階に来ているので、これだけウイルスが広がるのです。
このタイミングで、人類と地球を次元上昇させるのが、私ドクタードルフィンです。
ウィルスの愛と人類の進化

先にも述べたように、大本でも日月神示でも、ミロクは五六七と表記されている。そして恐るべき事に、世界中に猛威を振るっている新型コロナ(567)ウイルスこそがミロクであるという解釈は、破壊的な終末思想を持つ人々にとってさほど不自然な解釈ではない。

実際、松久は本書の冒頭で主張している。

コロナウイルスには、ミロク(369)の世を生み出すお役割があります。
コロナはミロクをあらわしています。
コロナウイルス自体は、
人類と地球を次元上昇させるために、
人間に学ばせてくれる、
愛と感謝を送るべき存在です。

松久にとって、コロナウイルスこそ、人類と地球を進化させるために遣わされた救世主なのである。

首相夫人からコンタクトを取り、大分の神社をともに参拝したのが、かかる危険思想をFacebookで垂れ流しているカルト教祖的人物であったのだ。

新型コロナウイルスと国家中枢の二重汚染の可能性

安倍昭恵がその日月神示、特にひふみ祝詞に傾倒していることは、麻賀多神社への参拝や、世界麻環境フォーラムでの発言から、すでに明らかである。

ともあれ、この時期に、ウイルス感染を恐れることもなく松久正のツアーに一部同行した首相夫人もまた、彼と同じ思考なのだろうか。

今のところ、彼女の思考を裏付ける「直接的な」証拠は未だない。そしていうまでもないことだが、安倍昭恵が首相夫人であるとはいえ、一介の私人としてどのような思想を持っていたとしても、それ自体は差し支えはない。

だが、少なくとも、松久のツアーに参加した50人は、思想的に彼に賛同している人が大部分だろう。つまり、ウイルスを恐れさえしなければ感染しないと信じている人たちの集まりなのだ。常識的に考えて、互いに感染防御をしないその信者集団は「感染クラスタ」を形成する可能性が極めて高い。

その人たちのツアーに、首相夫人という立場で参加したということは、決してあってはならないはずである。

そして、その集団ので最も感染確率が高いのは、自身の信者とばかり接触している松久正その人だろう。4月24日発売の週刊フライデーによれば、安倍昭恵は松久と同じタクシーに乗って宇佐神宮に向かっている。

午前10時過ぎ、参道下の鳥居の前に集まった50人近くの団体は『まだ来ないね』などと話し、誰かを待っている様子でした。しばらくすると、近くの駐車場にタクシーが止まり、昭恵さんと女性、そして小太りの男性が降りてきた。3人はゆっくり歩いて合流。10時半頃に宮司さんが一行を案内し始めました。
タクシーから昭恵夫人と共に現れた男性は、「ドクタードルフィン」を自称する医師の松久正氏(53)で、このツアーの主催者だ。


つまり密閉・密集・密閉空間の中で、「ウイルスを防御してはならない」と主張し実践する狂信的集団のリーダーと、マスクもせずに首相夫人が濃厚接触しているのだ。

それがどれほどいかがわしい人間なのか、実際に見てもらうのが一番だろう。

安倍首相は国会で、安倍昭恵がそのようなツアーに事前に参拝することを知っていた。ということは、安倍昭恵の行動は、夫である安倍晋三、そして閣僚たち・国会議員たち・官僚たちを危険に曝すものだった。そのことについて安倍首相は、国会で釈明するべきであろう。

もう一つの汚染の可能性を考えよう。

万が一、安倍昭恵が、直接的・間接的に、現実の対ウイルス政策に影響を与えているとするならば・・・

安倍晋三が、家庭内の会話などで、安倍昭恵の思想的影響を受けている可能性は、どのぐらいあるのだろうか。

以下、検討します。本記事も終盤ですが、ここから先ちょっと怖いことを書くので、ここからは形式的に有料にさせてもらいます。

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