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そう簡単にはいかなかった

元保護犬・茶太郎(推定年齢8歳・シベリアンハスキーのミックス犬)がやってきて3日。本当におとなしい子で、吠えることはまずない。

予想はしていたが、子どもたちの寵愛っぷりはすごくて、朝から晩まで「茶太郎、茶太郎」と撫でている。

しかし、まぁ、彼は日中ひたすら寝ている。
ごはんとトイレ以外は、ほぼまどろんでいるのではないだろうか。

寝る

また寝る

ずっと寝てる

外出先から留守番している様子が確認できるようにドッグカメラ(便利!)も買ったのだが、映し出される絵があまりに変わらないので笑えてくる。

↑ドッグカメラの様子。カメラが止まってるのかと思うほど、いつ見ても動きがない笑

起きている時はこちらの様子をじっと見ていて、まだまだ緊張感は取れない様子。
「茶太郎」と呼んでも、ぷいーっとしている(そりゃそうだ)。しかし、散歩ではしっぽが上がるようになるなど、順調に距離を縮めていたと思っていた……が、そう簡単にはいかなかった。

逃げた

夕方のこと、長く寝ていた茶太郎がむっくり起き出したので、庭でおしっこをさせようと窓を開けた時だった。

なんと、カーテンを引っ張った際に、カーテンレールが落下し茶太郎に直撃してしまったのだ。

驚いた茶太郎は庭に飛び出し、そのまま家の外へ。

慌てて追いかける旦那。家から10数メートル離れたところでなんとかつかまえたのだが、あまりに一瞬のことで、本当に驚いた。
茶太郎を見てみると、それは悲しそうな目でぐったり。一方、靴も履かずに必死であとを追った旦那は、途中で足がもつれたのか、ズボンは破れ、膝が血だらけになっていた。

茶太郎のしっぽはお尻の下にくるんと入ってしまい、石のように固まったまま。家に戻っても入ろうとしない。なんとか部屋のなかに入っても、いつものベッドには近づこうともせず、隅で控えめに横たわっていた。


保護犬を迎え入れる際、シェルターの代表の方が「絶対に逃さないでください」と言っていたのを思い出した。

人に飼われた経験がない野犬や、ちゃんと世話されたことのない保護犬は、せっかく新しい里親のもとへ行っても本能的に逃げ出してしまうことが多いそうだ。(そして車に轢かれたり、また保健所につれていかれたりという最悪なパターンも)

こういうことか。

茶太郎はおじいちゃんだったので、動きも遅く、捕まえることができたが、これが若い成犬だったら逃してしまったかもしれない……そう考えると、ゾッとした。あぁ、本当に反省。

「大ごとにならなくてよかったわー」と安堵する私と、「ショックだっただろうなぁ」と、激しく落ち込む旦那。

繊細な保護犬と繊細な旦那(含む私たち)が心を通わす日はいつ訪れるのだろうか。

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