見出し画像

茶太郎のリアル

元保護犬の茶太郎が我が家にやってきて1週間。
先日のようなすったもんだはありつつも、ずっとベッドの上から私たちの様子を見ているだけだった茶太郎が、少しずつ行動範囲を広げるようになった。


特に数日前から私のそばから離れず、トイレに行くのでも、郵便物を取りに行くのでも、後をついて離れない。何がきっかけだったんだろう。わからないけど、かわええなぁ。

しかし、いろいろと心の整理をしなければならず、私的には結構きついGWだった。(あともう数日あるけど)


本当の病状を知る


気管支炎からの肺炎、そしてフィラリアを患っている茶太郎は、家にやって来た時から終始ゼイゼイと息が荒く、早めに病院に連れて行かなければと思っていた。

GWの最中、診察をしてくれる動物病院があったので連れて行き、いろいろと診てもらうことにした。

結論から言うと、私たちが思っていた以上に病状は深刻だった。


おそらく罹ってから何年も経っていたであろうフィラリアは、肺と心臓を巣喰い、成虫となって血流を妨げていた。そのせいで呼吸が苦しく、心臓もかなり変形しているそうだ。そりゃ散歩もしんどいはずだ。

フィラリアはほかの臓器にも悪影響を及ぼし、腎臓も腎不全に近い数値を出していた。

エコーで茶太郎の心臓を見せてもらうと、フィラリアの虫らしきものが見える。

いろんな臓器が弱っている茶太郎に手術は難しく、一度にフィラリアを殺す薬を与えると、駆虫された死骸が心臓や肺に詰まってショック死することもあるそうだ。

たとえ、フィラリアが無事に駆虫されても、一度壊れた心臓や腎臓の機能は元に戻ることはない。

そんな病状だった。

もっと前から治療していたらましになっていた症状もあったかと思う。フィラリアなんて、お薬を飲ませるだけで100%予防できるのに、前の飼い主は何をしていたんだろうか。

獣医さんの顔をじっと見つめながら話を聞いている茶太郎の姿を見ていると、怒りと悔しさで泣けてきた。


病院から帰宅後、私は狂ったようにネット記事を調べまくり、茶太郎よりももっとひどい症状のワンちゃんが回復する記事を探し続けた。

でも、人間と同じく犬の症状もさまざま。調べたところで気が休まるわけでもない。

茶太郎にとってできるだけ負担のない治療をと、私たちは「ボルバキア治療」という方法を選ぶことにした。フィラリアの卵を殺しつつ、成虫を徐々に弱らせていくというものだ(成虫の寿命は5年ほど)。この治療中にも急性の症状が出て命の危機が訪れる可能性は十分あるが、今私たちができる最善の選択だと思っている。


このnoteには、もっとお気楽なことを書きたいと思っていた。

やんちゃして困ったわーとか、舌をぺろっと出して寝ている姿がきゅんとするとか、無条件にかわいいかわいいを垂れ流すnoteにするはずだったのに(笑)、まさか序盤からこんなシリアスな内容になるとは予想もしていなかった。

この内容も書くかどうしようか迷ったけど、これが今の茶太郎のリアル。

まーあれだ、人間と同じだ。上手に病気とつきあっていくしかないんだな。

どれだけ長生きできるかはわからないけど、この子の余生を穏やかに迎えてあげたいという思いは今も変わらないし、我が家は茶太郎を迎えてよかったとあらためて思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?