#在校生インタビュー#03黄輔立#コミュニケーションデザイン
こんにちは!千葉大学デザインコース企画班の山本です。
今回は、在校生インタビューの第3回をお届けします。
在校生インタビュー3回目は、千葉大学デザインコースの微笑みマッチョ担当
ホリツムこと黄 輔立くんに"潜って"いきます。
大学1年の頃に千葉大学の物質科学コースに在籍していた彼はデザインコースでどんな経験をしてきたのだろうか──。
https://note.com/preview/nc0272ed70e0a?prev_access_key=f201228976e0671d5df7e09711d22dc3
初めましてホリツムです
──最初に千葉大の物質科学コースに入った理由は?
材料から見たデザインを学びたいと思ったから!
芸術家の父の影響や、高校生の時にデザインの展示を見たこともあって、自分を表現できるデザインは面白いなと思って昔から興味があったんだよね。その中でも材料や物質などの技術面からデザインに落とし込もうと思ったから物質科学コースに入ったんよ。
──なぜデザインコースに転入したの?
物質科学コースで勉強をしているうちに、材料や物質の構造を突き詰めていくようなミクロな視点ではなくて、もっとマクロな視点で、新しいものを作っていきたいなと思ったんだよね。
それができるのがデザインコースだから転入してきたんだ。
──転入の前後でデザインコースに対する印象は変わった?
めっちゃ変わった(笑)。 入る前はヤンチャなイメージはあったけど、そんなことは全然無くて、皆すごく頑張ってるんだって分かった!そもそもデザインの勉強って目に見えないものが多いから、パッと見では遊んでいるように見えるけど、実際は違うんだぞっていうのを他のコースに広めたい(笑)。
──とっている4本柱は何ですか?
コミュニケーションデザインをとってます!
──なぜコミュニケーションデザインに力を入れていますか?
ものには必ずビジュアルがあること、そして自分にはまだそのビジュアルを美しく魅せる感性が足りていないこと。この2つが、コミュに力を入れている理由かな!もちろんプロダクトデザインなどの理論的な思考も大切だけどやっぱりイチバン人の目につくのはビジュアルだから、見た目の感性をもっと磨けたら良いなと思っているんだ。まぁ、コミュを教えてくれる先生が好きっていうのもあるけど(笑)。
ホリツムの学び
──コミュニケーションデザインで印象に残った授業は?
路線図の課題!既存の路線図をリデザインをするという課題で、後から見ても気に入ってる作品の1つなんだ。駅数を減らしちゃいけなかったり地形に基づいた配置だったり、制限がある中で魅せるっていうのが難しかったけど、それが上手くできた気がしたんだよね。
デザインって考える幅が広いから、条件が限られていた方がやりやすいかなって思った!
──他に難しかった課題は何かある?
プロダクトデザインの課題全般かな(笑)。 授業が始まってから、課題のテーマを考え始めたら浅いニーズや問題しか出なくて困ってたな。
けどプロダの授業を通して、日常からアンテナ張っていろんな体験をしたり出かけたりするのが良いなって思うようになった。普段何気なく過ごしてても、これがあればもっと良くなるよねというのを見つけてストックする事が、難しいけど大切だよね。
授業の時はあまりできなかったけど、その後今までは気づけなかった深い課題を発見できるようになって、デザインコンペで結果を出せるようになった!
実は家の壁にポストイットでインサイト(*)やらを書いて貼ってたりする(笑)。
ホリツムのデザイン
──最近取り組んだことは?
Wemakeのコンペで企業にプレゼンした!特別賞とれて自分でもびっくりしてる!
──それはどんなコンペ?
これは振動デバイスの活用コンペで、僕は釣りの可能性を引き出す振動活用プロダクトを提案したんだよね。簡単に言うと、ルアーに振動を加えることで魚を誘き寄せ、魚が食いついた時に持ち手に振動を与えることで、エサ無しに釣りをもっと楽しめるプロダクトを作ったんだ。
もともとは一人で進めてたんだけど、途中でこのコンペで知り合ったエンジニアの方とタッグを組んで実際に動くプロダクトを作って、釣り堀で魚が寄ってくるか検証して発表した。個人的に本気で挑んでいたから、評価されてすごく嬉しかったんだよね!
──どんなインサイトからこの提案が生まれた?
このコンペについて考えていた時、友達と楽しんだ釣りの体験を思い出した。風が強いと波の振動が大きくて魚が食いついたタイミングがわからないなと思った事があって。だから振動を上手く活用できたら、釣りがもっと楽しめるんじゃないかな? という気づきが提案につながったかな。
──ズバリ、どうして賞が取れたと思う?
これは審査員の方から頂いたコメントなんだけど、「最終発表の前にあった中間発表で提案の内容をほとんど聞かされていなかったから、最終提案のインパクトが大きくて印象に残った」と言われたんだけど、実はこれは大学の授業で学んだことを活かしてたんだよね。
最後にインパクトを与えるために途中経過は見せないよう意識してたよ。
デザイナーホリツム
──何か自分のデザインで大切にしていることはある?
最初の印象を大切にしてる。デザインする人はどうしても主観的に使い手の事を考えてしまいがちだけど、何かデザインを始める最初の一瞬だけは、客観的に使い手の視点に立てると思うから、日頃から最初の印象を書き出すようにしてるんだ。自分の作品を次の日に見てなんか変だなと感じることが多いから、この違和感を時間をかけずに解消できるようになりたいなと思ってる!
──将来どんなことやりたい?
地方にデザインをもっと広めるか、東京ででっかい事務所を立てて佐藤可士和さんみたいなアートディレクターになる!
自転車や山登りとかアウトドア系が好きで地方によく行くんだけど、まだまだデザインされていないものがあるなと日々感じてて。デザインはこんなに凄いんだぞっていうことやデザインに対する価値を高めていきたいなって思ってる!
けど、東京ででっかい事務所立てて働くのも良いな〜と思ってて、はじめの企画段階から、アウトプットまでの一連の流れに携わっている佐藤可士和さんのようなデザイナーになるのが夢(笑)。
アウトプットがまだ苦手で、デザインの感覚や美しさと理論展開の両方を武器にできたら良いなと思ってるから幅広くいろんなものにチャレンジしていこうと思ってます!
──1年生の自分に一言!
当時はまだ物質科学コースにいた時だから、
「自分が本当にやりたいことを思い出せ!父から譲り受けた芸術家の血があるから、クリエイティブに力入れた方が良いんじゃない?」
ってことを伝えたい!
あの頃の自分よりちょっとは成長してるかな?(笑)
──本日は貴重なお時間ありがとうございました。
こちらこそ!ありがとうございました。
(インタビュー・編集:山本怜奈)
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