vol.040 「ほんとうに」ちゃんと読めたとき、その言語の実力はアップしている(「しみこませる英語力 vol.040
石塚ともが発行している英語(外国語)学習のメルマガ「しみこませる英語力」、前回1月5日に、
・1文ずつネイティブスピーカーのあとについて音読する
・その意味を、細かいところまで読解する
この2つの訓練を1回50 分、週に3回(=3時間)ぐらい行って、4ヶ月たちました。
今回は、その続きのレポートです。予告しました通り、無料です。
次回から有料になります。
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さて、上記のトレーニングを4ヶ月続けて、語学学習で必須と言われる「音読」について、大切な点をあらためて認識しました。
なぜ音読が重要か、音読で気をつけるべき点はどこか、2つ重要な点がありますので、今回はそれをレポートしたいと思います。
・発音がきちんとできること
音読なんだから当たり前のように聞こえるかもしれませんが、「一つ一つの音を正確に発音できること」がまず基本で、そのうえに「つながった音を正確に発音できること」。英語だったら as a をアズァ、want to をウォナ、とか、フランス語なら、リエゾン、エリジョンを正確にできる、など。重なった同じ母音を1つ消すのは英語でもフランス語でも同じ
・単語と単語の意味のまとまりを考えて息継ぎを入れられること
これは、文の意味がわかってないと息継ぎができない。主語の後ろには必ず息継ぎが入るので、文の中のどこまでが主語か、を、読みながらわからないといけない。
発音がわかっただけで正確な音読ができる、というわけにはいかないのです。意味がわからないと、音読はできない。
ということは、「音」と「意味」がとれて初めて正確な音読ができるといえるし、逆に、正確に音読できれば、意味がとれている、(そうでなければ意味がとれていない)ということ。
「音読」には、読む人の英語力のすべてが発露するのです。
ということは、正しく音読ができるようにめざして学習すれば、英語の実力は上る、とも言えます。
昔の日本の「寺子屋」では、子どもに、意味もわからぬまま、師匠のあとについて音読、ということをさせました。漢文の「師、曰わく」みたいなやつ。「読書百遍意自ずから通ず」という中国の故事成句は、間違ってないのです。
正しく音読ができるための、一つのヒントをお伝えします…というか、当方のメルマガ&note では、ずっとお伝えしていることですが。
「音読をするときに、文法を意識しながら読む」ということです。
たとえば、比較的カンタンな例。
I go to school every day.
これを音読するときに
I (主語だな)
go (動詞だな)
to school (前置詞+名詞で、go にかかる場所の副詞句だな)
every day (形容詞+名詞)で、これもgo にかかる時の副詞句だな)
というふうに読んでみる。
文法的に解説できないところは、あなたの中で、もやもやなところ=理解できていないところです。
たとえば、
I go to the cathedral every Ascension Day.
school が the cathedral に変わり、(the があるのとないのとでは読むリズムも変わり、意味も変わります)、every と day のあいだに、Ascension が入って、day が大文字で始まるようになりました。さあ、読めますでしょうか。
the cathedral を「ドゥカシードラル」と音読できた人は、「カテドラルのことだな」とわかりやすいし、Ascension が「アセンシュン」と読めた人は、「なんか上に行く?」ぐらいの意味はとれるかと思います。うしろがDay だから、ただのday じゃなくてなんか特別な日で、意味を推測すると「上に行く日」。カテドラルに行くっていうんだから、キリスト教関係のお祭り? これぐらいわかったらもはやほぼわかってるということ。
語学というか、言語の基本というのは、「そこに書かれた言葉からいかに多くの情報を読み取るか」です。例えて言うと、「言葉」という食べものから、どれだけの栄養を吸収することができるか、みたいな力です。
音読することは、食べものをよく噛んで顎を鍛えるようなもので、その、栄養を吸収する力を高めてくれます。
・発音を正確に(個々の音だけでなく、早く言うことによって変わる音に気をつけて)
・意味のまとまりを考え、それを息継ぎに反映させる
この二つを意識して、今日も一緒に頑張りましょう。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
次回からはまた有料配信になります。
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