vol.037 どうして外国語上達者は「外国語上達のための秘訣」を上手に説明できないのか(「しみこませる英語力 vol.037」
no.36 からの続きです。
ロービューティジャパンの英語教室で5年間教えてきた理論や生徒さんが上達したときのtip, その後も語学学習を続けた中で、語学力アップのためにわかってきたことをお伝えしていきます。
というわけで、今回のタイトルです。
どうして外国語上達者は、「外国語上達のための秘訣」を上手に説明できないのか?
このメルマガを始めたとき、このテーマはわたしが書こうと計画していたことではないのですが、でも、「このテーマで書ける!」と気がついたとき、それが本当に探していた答えであったことに気がついてしみじみしてしまいました。
ずっとわたしはこれが知りたかったんだわ、と。
「うまくいきたかったらその道ですでにうまくいっている人に秘訣を聞け」というのは、成功哲学の王道です。できれば「秘訣(点)」というより「レシピ(点と点のつながり、ルート)」を説明できる人に出会えると、その道はずっと歩きやすい、下手すると高速道路みたいなものになっちゃいます。
でも、「レシピ」まで親切もしくは説明の上手な人に出会えなかったとしても、たいていのことは、うまくいっている人に教えを乞うことで、大小の違いはあれど、たいていは茨の道をショートカットできるヒントが得られるものです。
ところが、語学学習、って、ほんと、そういう人(本、記事も含めて)と出会えなかった。もちろん本や教材である程度の上達があるから今の自分があるわけですが、だけど、外国語を「不自由なく読み書きする」というレベルまでいかない。「その外国語を自分のアイテムにする」というレベルまでいかない。「その外国語を使っている人々の中に溶け込む」というレベルまでいかない。
そのレベルに到達するためのルートは、どこにあるんだろう?
そう思って、そのレベルの方々に聞いてみるのですが、どうもお答えが要領を得ないのですよ。一つの言語をものにした方なんだから、決して「ことば」というものにセンスが鈍いわけじゃない。それなのに、言語化できない。
ほんと、どうしてなんだろう?
長年、不思議でした。
「長年苦労して身に着けたスキルだろうから、ショートカットを教えてもらおうなんて虫が良すぎる、教えたくて答えをしぶってるのかもしれない」と思ったこともあるし、実際そうであったとしても納得できます。
でも、それだけじゃなくて、やっぱりうまく言語化できないみたいです。
どうしてそう思ったかというと、いちばんよく聞いた答えが次のようなものだったからです。
「ずっとやってると、いつのまにか自然に身についてくるから」
え、それって、「ボールに合わせてバットを振れば、ホームランが打てる」みたいな。。。
前回にもまして身も蓋もない話とも言える。
しかも、釈然としなかったのは、わたしには「自然に身につく」日がいつまでたっても訪れなかったことです。
まるで、コウノトリが自分のところにだけやってこないダンボのお母さんみたい(知ってる?)長年、待ちわびたのにその日が来ない…。
しかし、です。
最近、わたしにもやっと「その日」が来たかもしれない、と思う件が、訪れたのです。
最初は、「あれ? わたし、できてる?」と自分でも信じられないような感じでしたが、偶然かと思った出来事が、二回、三回、と重なり、しかも重なるごとに、土台がしっかりしてきたというか、能力が揺るぎづらくなっていきました。
そして、そのときわかったのです。どうして語学上達者はその秘訣を言語化して上手に説明することができないのか。
それは、ほんとにある日、「自然に」できるとしか言いようがない体験だったからです(爆)
わたし、わりと「言語化」得意です。何度か書いたことがありますけど、「どうして、わたしの思っていることをそのまま言葉にしてくれたの?」と言われたこと、生涯で何度もあります。それのおかげで、お金をもらうことの積み重ねで現在にいたります。
そのわたしが「できない」と言ってる、これはほんとうに言語化できない、なんか一つ上のところから降りてきちゃうような体験なんですね。
このメルマガ記事を有料化してからお伝えしていますが、無料部分に答えは書いておきます。「言語上達は、何が起こっているか自分でも説明できな事態によって突然起こる、それを多くの人が『自然と』できるようになる」と言っている。
そこまで読んだらあとは自分でできるわ、という方、ここまででおしまいです。読んでくださってありがとうございました。
それはつまりどういうことなのか。どうするとその現象が起こるのか。自然と起こるといってることを、あえて自分に起きやすくするにはどうしたらいいのか。その道は間違ってないかどうかチェックする方法はあるか。
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