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曇天の日本を生きるための大麻解禁

伝えるのが難しいのは承知の上で、今日は大麻について書こうと思う。
肯定的な人も、否定的な人も、好きな人も、苦手な人も、無関心な人も、よかったらその色眼鏡を一旦外して、私の意見として読んでくれたら嬉しい。

はじめに

ここで表現する「大麻」は、所謂トリップを目的として摂取するための嗜好用大麻に限定する。呼び方は色々あるが、一般的に、マリファナ、草、ガンジャ、ウィードなどと呼ばれているものは全て大麻の呼称である。
薬物として同一視されがちな、覚醒剤(シャブ)、アヘン、ヘロイン、コカインは大麻とは異なるものである。

防衛費の増額について

昨今、ニュースでは日本の防衛費の増額について取り沙汰されている。
報道にある通り、2027年までに対GDP比2%の防衛費を目指すとなれば、日本は世界3位の軍事大国となる。防衛費については年間で4兆円必要で、その財源の確保について検討されているのは以下の通りだ。

  1. 予算の歳出の見直し(3兆円相当)

  2. 法人税

  3. たばこ税

  4. 復興特別所得税

まず、歳出を見直すことで3兆円も賄うことができてしまうのが本当に理解不能なんだけど、どうやら残りの1兆円は増税によって充てがわれる様子。
2~4でいうと、財源として多くのパイを占めるのは2の法人税だと考えられる。個人の所得税や消費税が上がるわけではないけど、会社員の場合は会社の首が締まることで個人に間接的影響があることは察しがつく。

防衛費の増額には反対したい気持ちだけど、「どうせ決まることは仕方がない」として「じゃあどうすれば皆がハッピーになるか」を考える。
既存のキャッシュフローから捻出すれば必ずどこかにしわ寄せがくることは誰でもわかるので、新しい経済圏を新規創出することが最も望ましい。私はその答えとして、日本での嗜好用大麻解禁がベストシナリオなんじゃないかと考えている。

嗜好用大麻解禁に伴う経済効果

ご存じの方もいると思うが、アメリカでは50州のうち18州で嗜好用大麻が合法化されている。アジアではタイでも2022年6月に嗜好用大麻が解禁となった。

アメリカでは、2022年の大麻の小売総額は330億ドルに及ぶ。ざっと計算した限り、上記18州の人口総数が1億4,440万人ほど。大麻の小売総額を単純に人口で割るとすると、一人あたり年間228.4ドルを大麻に消費している計算になる。
これを係数として日本の人口に置き換えてみると、287億ドルの売上と仮定することができる。1ドル130円換算で3.7兆円に上る。
例えば日本で年間3.7兆円の経済規模があったとして、30%の課税で1兆円を超え、増税によって創出すべき金額を賄うことができる。
※たばこの課税率は61.7%

もちろん文化的背景や国民性の違い、消費者へのナーチャリング、他州や他国からの流入による上振れなどを考慮すると、明らかに根拠不十分ではあるが、大規模な経済圏が生まれるための参考値としては十分と感じる。

また国内で大麻産業が確立することによって生産、流通、消費それぞれで雇用が生まれること。先の仮説を引用すると、3.7兆円の市場規模を支える雇用ともなれば、その規模感の大きさはご理解いただけると思う。

「ダメ。ゼッタイ。」のリアル

大麻が解禁されるなんて、日本がおかしくなっちゃう!と思う人もいそうな気がする。私たちは 「ダメ。ゼッタイ。」と教わってきたし、そう思うのは理解できる。

これは私見だけど、ある程度の社交性を持って男として生きてきたら、バンド、スケボー、大麻は、どこかのタイミングで必ず向こう側から接近してくる。もちろんやるかやらないかは個人の自由だ。
そこでやってみたとしても、人生を棒に振るぐらい没頭するようなやつはまずいない。もしバンドもスケボーも大麻も、どれも向こう側から接近してこなかったという人がいるとしたら、こう言うのは本当に心苦しいけど友達が少ない人だと思う。

つまり、人生を変えるような体験でもなければ、リスクを冒してまでリターンがあるようなものでもない。なんてことないものなのだ。そんなもので国はおかしくならないし、現にいくつかの国で合法化されてる時点で証明できているようなことでもある。

ただし大麻は精神に作用する効能があるので、それは酒と同列に配慮し、管理していかねばならないと感じる。

さいごに

大麻を摂取するとどうなるのか?とか、健康被害とか、戦前の日本と大麻との関わりとか、そういうことは長くなるしちょっと偏った思想だと思われても困るので今回は書いていません。が、興味ある方は各自で調べてみると面白いかと思います。

そしてここまで色々言っておいてアレなんですけど、私は基本的に日本での大麻解禁については否定派です。理由は、あんまり現代の日本の国民性に合ってないんじゃないかと思うから。
ただ、経済的に貧しいとされる中、不満のエネルギーを逃がすようなものが必要なんじゃないかと考えている、そんな感じです。
同意してくれたらそれはそれで嬉しいし、お前の意見間違ってるよ!もいい。私はこれがベターなシナリオだと信じているけど、なにはともあれ、それぞれが意見を持つ必要があるし、その上で議論が必要な話題だと感じます。

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