【宝塚】「哀しみのコルドバ」感想

8月29日 梅田芸術劇場
例の「会話は控えるように」という注意がムラ東宝よりも徹底され、流石に静かな方だった。観客もマスク2枚掛けの人が多かったようだ。(当方もマスク・ワクチン等やれることはやっております。)

「哀しみのコルドバ」柴田侑宏作 樫畑亜依子演出
舞台は19世紀末のスペイン。花形闘牛士エリオ・サルバドールは、人々の賞賛を一身に浴びて栄光の道を歩んでいた。だが、マドリードの名士リカルド・ロメロの屋敷で催される夜会に招かれた際に、初恋の女性エバと再会し、人生の歯車を狂わせることとなる……。
1985年、柴田侑宏より峰さを理に当てて描かれた本作は、星組で初演後、花組で安寿ミラ、真飛聖、雪組で早霧せいなを主演に度々上演を重ねてきました。死に直面する凄絶な孤独感、その底に流れる凝縮された情熱、愛への渇きや不条理など、情熱的な生と死を著した名作を、どうぞお楽しみください。
なお、この公演は花組新トップコンビ・柚香光と星風まどかのお披露目公演となります。

実に5回目の公演で、出演トップコンビは宝塚で強烈な印象を遺した人ばかり、かつその他の配役も後にトップスターになる人ばかりという結構重要な公演(生前柴田先生は雪組公演の頃は目が不自由だったにも関わらず公演地まで帯同していたとか)
演出は2009年入団、新人公演演出は相当やっているが、本公演演出は未だ未経験で別箱『鈴蘭』『Arkadia』『壮麗帝』に留まっている先生。けったいなバウ公演2回で本公演を任された若谷こと谷貴矢(2011年入団)には水を開けられた感じ。

配役(以下一部敬称略)
エリオ・サルバドール 柚香 光
エバ・シルベストル 星風 まどか

マルーカ 美穂 圭子(特出)
マリア(エリオの母) 高翔 みず希
パウラ(エバの母) 鞠花 ゆめ
ナバロ(エリオの師匠・アンフェリータの父)和海 しょう
リサ 華雅 りりか
バロ(祭りの歌手) 羽立 光来
フェリーペ・マルティン 優波 慧
ロメロ(エバの後見人) 永久輝 せあ
メリッサ(セバスチャン伯爵の妻)春妃 うらら
アンフェリータ(エリオの婚約者)音 くり寿
ビセント(闘牛士仲間) 聖乃 あすか
ソニア(エリオの妹) 美羽 愛

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