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[雑記]12回目

先日出来た初稿がやっぱりだめだめで、書き直して、書き直して、11回目の書き直しを読んでもらったら、1回目のほうが光るものがあった、と言われ、さすがに落ち込んだ。

今までの書き直しは何だったの、という気持ちはあったものの、書き直しながら迷宮入りしている感覚とか、書いていて楽しくない感じとかがあったので、まあ気づかないふりをしてやり過ごそうとしてただけで、本当は書き直しのやり方とか、構成がだめだったんだなと、11回やって初めて理解した。

序盤の説明が長くなりがちだし、キャラクターに作者の都合で動いている感じがするし、そもそも話型や制約条件ばかりに気を取られて、主人公の目的が不明確なうえに、モチーフをあれこれ詰め込みすぎてしまう。

入れる必要があるものを入れて10枚書けばいいってものじゃない。
自分の気持が乗ってないということは、こころが描けていないということ。
こころが描けていない作品は、やっぱり、つまらない。

締切近づいてきて、無意識に自分自身をごまかそうとしてたけど、やっぱりそういうのは文章に現れるよな、と反省。

そうして、おとといの誕生日に、1回目のものをもとに、新しい話を書き出した。
12回目の書き直し、ともいえる。

12回目の書き直しは、書きやすさ重視。登場人物だけ同じにして、ストーリーは今までとは全く別の、ぽっと思いついたもので書いてみた。
するすると12枚で終わり、2枚削って、10枚に抑えた。

何度もなんども、運命を変えられたキャラクター。
そうして、自分の誕生日の日に誕生した、キャラクターと物語。
同じ日に生まれた者たちとして、なんとか日の目を見て欲しい。

あんまり自分の作った世界観やキャラクターに感情移入しないし、自分のキャラクターを「うちの子」と呼ぶ人たちのことを尊敬すらするけれど(自分にはできない)、今回は約一か月一緒に居続けたので、書き直したなかの一番いい物語のなかで生きてほしいな、とは思うようになった。

これで相方チェックで微妙と言われたら、たぶんこのテーマの、この書き方自体が自分に合ってないんだろう。

しかし、これから書き直す時間があるだろうか。
いや、ともかくギリギリまで粘って出そう。

今月末のほうは脱稿しているので、あとは11/3のほうのみ。

ここ数日、毎日10枚の物語をひとつずつ書いてきた。
大変だったけれど、良い鍛錬になったし、これで少しは文章力という筋肉とか、書き続ける体力がついているといいのだが。
  
 
脱稿しても、送付・投函するまでが遠足。

遠足は続く。

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