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埼玉県が世間を騒がせてしまい誠に申し訳ございません
埼玉県の水着撮影会を中止するだのしないだのと二転三転した問題。
テレビや新聞でしかニュースを知らない方はご存じないかもしれませんが、ネットを中心に埼玉県、特に埼玉県知事&日本共産党が大炎上しております。
まずは簡単な時系列から。
![](https://assets.st-note.com/img/1686816607082-zjyQYO7H1C.png?width=800)
肝心なところが抜けているので補足していきます。
まずは6月8日。
6月8日、日本共産党埼玉県委員会ジェンダー平等委員会と日本共産党埼玉県議会議員団は県営公園における過激な「水着撮影会」の貸出中止を埼玉県に求める申し入れを行いました。
6月8日夜、週末に開催予定だった複数のイベントが、相次いで中止を発表した。
【開催中止を発表したプール撮影会】
・6/10:ミスヤングアニマル/しらこばと水上公園
・6/10:フレッシュ撮影会/川越水上公園
・6/11:はなまる撮影会/川越水上公園
・6/24・25:近代麻雀水着祭/しらこばと水上公園
開催2日前にイベントが突如中止となったことで第一の炎上が起こります。
6月9日、それに対する埼玉県知事のツイートがこちら。
県営プールで今月開催予定の民間主催の水着撮影会が中止の方向で検討されていることに様々なご意見をいただいています。
— 大野もとひろ 埼玉県知事 (@oonomotohiro) June 9, 2023
県営プールは、指定管理者である埼玉県公園緑地協会が管理運営。撮影会の開催許可も協会が行い、主催者に対し過激な露出の水着やポーズを禁止することを条件に許可していました。
しかし、過去の撮影会の参加者のネット投稿内容等から、主催者が許可条件に反する行為を行っていたことが判明したため、協会では今後同様の撮影会は許可しないこととしたと聞いています。
— 大野もとひろ 埼玉県知事 (@oonomotohiro) June 9, 2023
同日、埼玉県公園緑地協会への取材。
埼玉県公園緑地協会の担当者に話を聞くと、(1)の過激な衣装やポーズを禁止するルールは今年1月に決まり、(2)の未成年の出演にいたっては、それまでの利用規約に禁止する項目がなく、県民からのメールを受け、6月頭に急遽決まったものだという。
今回の中止という決定は、2023年1月と6月頭に決まったルールをそれ以前に違反していたからという、まさに「法の不遡及(ほうのふそきゅう)」の原則を真っ向から破る暴挙だったことが発覚し第二の炎上が起こります。
そして矛先は埼玉県知事と日本共産党へ向かい、両者の関係性に注目が集まり前回の県知事選で現知事を共産党が支援していたことが発掘されます。
6月11日、一向に収まらない状況に対する埼玉県知事のツイートがこちら。
県営プールでの水着撮影会について経緯と状況についてご報告します。しらこばと公園では昨年12月に詳細な許可条件を定めました。その後、本年6月8日、公園緑地協会から埼玉県に、同公園での6月の開催の撮影会利用予定の事業者が昨年12月の基準策定後に開催したイベントで違反があったことから
— 大野もとひろ 埼玉県知事 (@oonomotohiro) June 11, 2023
「6月の開催中止を求めることと、今後の水着撮影会は全て中止を申し入れること」の報告がありました。協会の主催者への対応は把握していませんが、昨日の報道はこちらになるかと思います。監督権限がある埼玉県として公園緑地協会に説明を求めたところ、川越水上公園では同様のルールがなく
— 大野もとひろ 埼玉県知事 (@oonomotohiro) June 11, 2023
しらこばと公園が中止要請をした3者のうち1者については、詳細許可条件提示後に開催されたイベントでの違反が確認されなかった旨の報告を受けました。このことから、県として水着撮影については●明確な許可条件が定められていない施設において、他の施設の条件を当てはめイベントを中止させること
— 大野もとひろ 埼玉県知事 (@oonomotohiro) June 11, 2023
●条件策定後に違反が認められない者に対し中止させることは適切ではない旨伝えるとともに、しらこばと公園の1者と川越水上公園の3者の中止要請を撤回すべき旨を指導しました。なお、6月に開催予定のなかった加須はなさき公園を含めた県営3プールのルールや
— 大野もとひろ 埼玉県知事 (@oonomotohiro) June 11, 2023
今後の水着撮影会の開催の在り方等については意見も募りながら、専門家を交えた検討を協会に依頼しました。多くの方からもこの件について意見等を頂いておりますが、埼玉県、公園緑地協会として特定の政治団体等の意見に左右された事実はございません。
— 大野もとひろ 埼玉県知事 (@oonomotohiro) June 11, 2023
中止要請の撤回を指示したとのこと。
これで「わーすごーい」となるとでも思ったのでしょうか?
ツッコミどころは二つ。
まず一つ目は、昨年12月に決まったルールを昨年12月に破ったから今年6月、しかも開催日の2日前に中止させたこと。
半年間何やってたの?
二つ目は、”特定の政治団体等の意見に左右された事実はございません”という言葉の説得力の無さ。
選挙の時にお世話になった政党からの申し出があったその日に中止が通達されるなんて、凄い偶然ですね。
あからさまな知事の言葉に第三の炎上が……いや、もはや呆れるほかありません。
ひとまず決着をむかえたように見えますが、直前に中止させられたイベントは甚大な被害を被っており賠償問題に発展する可能性が高いです。
もしかしなくてもその場合は埼玉県民の税金から払われることになるでしょう。勘弁してくれ。
論争は現在、「露出の範囲や、過激なポーズはどこまでゆるされるか?」というものになっており、表現の自由とポルノの境が論点になっています。
しかし、今回の騒動で一番危険なのは”「法の不遡及」の原則が一つの政党の意見で破られたこと”です。
新しく作ったルールで過去の罪を裁く。
これが認められたらなんでもありになってしまいます。
しかも「過度の露出や過激なポーズ」といった人によって裁量の異なる曖昧な基準だとしたら、尚更たちが悪い。
あわや最悪の前例を作ってしまうところだった今回の騒動。
ギリギリ防ぐことができたのは間違いなくインターネットがあったからです。
もしもインターネットがなかったら報道すらされなかったでしょう。
テレビや新聞などは、あらかた自体が終息してからの報道で、政党のことや「法の不遡及」のことについてはぼかしていたりノータッチ。
論点も「表現の自由か性の商品化か」というように本質からわざとズラしています。
声を上げることの大事さを痛感した騒動でした。
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