埼玉県が世間を騒がせてしまい誠に申し訳ございません
埼玉県の水着撮影会を中止するだのしないだのと二転三転した問題。
テレビや新聞でしかニュースを知らない方はご存じないかもしれませんが、ネットを中心に埼玉県、特に埼玉県知事&日本共産党が大炎上しております。
まずは簡単な時系列から。
肝心なところが抜けているので補足していきます。
まずは6月8日。
開催2日前にイベントが突如中止となったことで第一の炎上が起こります。
6月9日、それに対する埼玉県知事のツイートがこちら。
同日、埼玉県公園緑地協会への取材。
今回の中止という決定は、2023年1月と6月頭に決まったルールをそれ以前に違反していたからという、まさに「法の不遡及(ほうのふそきゅう)」の原則を真っ向から破る暴挙だったことが発覚し第二の炎上が起こります。
そして矛先は埼玉県知事と日本共産党へ向かい、両者の関係性に注目が集まり前回の県知事選で現知事を共産党が支援していたことが発掘されます。
6月11日、一向に収まらない状況に対する埼玉県知事のツイートがこちら。
中止要請の撤回を指示したとのこと。
これで「わーすごーい」となるとでも思ったのでしょうか?
ツッコミどころは二つ。
まず一つ目は、昨年12月に決まったルールを昨年12月に破ったから今年6月、しかも開催日の2日前に中止させたこと。
半年間何やってたの?
二つ目は、”特定の政治団体等の意見に左右された事実はございません”という言葉の説得力の無さ。
選挙の時にお世話になった政党からの申し出があったその日に中止が通達されるなんて、凄い偶然ですね。
あからさまな知事の言葉に第三の炎上が……いや、もはや呆れるほかありません。
ひとまず決着をむかえたように見えますが、直前に中止させられたイベントは甚大な被害を被っており賠償問題に発展する可能性が高いです。
もしかしなくてもその場合は埼玉県民の税金から払われることになるでしょう。勘弁してくれ。
論争は現在、「露出の範囲や、過激なポーズはどこまでゆるされるか?」というものになっており、表現の自由とポルノの境が論点になっています。
しかし、今回の騒動で一番危険なのは”「法の不遡及」の原則が一つの政党の意見で破られたこと”です。
新しく作ったルールで過去の罪を裁く。
これが認められたらなんでもありになってしまいます。
しかも「過度の露出や過激なポーズ」といった人によって裁量の異なる曖昧な基準だとしたら、尚更たちが悪い。
あわや最悪の前例を作ってしまうところだった今回の騒動。
ギリギリ防ぐことができたのは間違いなくインターネットがあったからです。
もしもインターネットがなかったら報道すらされなかったでしょう。
テレビや新聞などは、あらかた自体が終息してからの報道で、政党のことや「法の不遡及」のことについてはぼかしていたりノータッチ。
論点も「表現の自由か性の商品化か」というように本質からわざとズラしています。
声を上げることの大事さを痛感した騒動でした。
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