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新米ベトナム駐妻|はじめてバイクに乗る

ベトナムにきて、バイクの多さに何より驚いた。
みんな自転車感覚でバイクに乗っている。

私の移動は、1歳になりたての娘を連れているので、専らタクシーである。涼しくて便利なのだけれど、安いとはいえ少し高いし、車の乗り降りがストレスになる。

いつかはバイクに乗ってみたいと思いつつも、あまり機会がなかった。

機会がないし、正直にいうと勇気もなかった。

そんな私が、先日バイクデビューを果たしてきたのである。

近くの大学内にある、日本の図書館に私一人で行ってきたのだが、それはタクシーで5分くらいのところにあった。

その帰りに、この距離だったらタクシーでもいけそうな気が湧いてきた。一人の時に、乗ってみようと思ったのだ。

しかし、やっぱり怖いという気持ちもあり、そのまま家に向かって歩き始めてしまう。しばらく歩いたところで少し雨が降ってきた。雨の中をあと15分くらい歩くのは、きつい。

なんなら実は家を出るときから、今日こそはバイクに乗るぞと意気込んで、Gパンと長袖パーカーを持参していた私である。どきどきしながらも、ついにGrabバイクに乗る決心がついた。

バイクを呼び出している間、【ゆっくりお願いします】とgoogle翻訳でベトナム語を準備した。来たバイクのおじさんに、それを見せると、オッケーと言ったような気がした。

ヘルメットを被るのにもたつき、座るのにもたつき、もう一度【ゆっくりお願いします】の画面をドライバーに見せ、いざ出発した。

これがまぁ、【ゆっくりお願いします】とは何かというような運転だった。

速いわ、他のバイクを追い抜くわ、生きた心地がしなかった。途中で雨が強く降ってきてからは、スリップしないだろうか気が気でなかった。

乗っている時間は5分もなかったと思う。体感は1時間くらい経っていた。

帰宅し、ナニーのミンさんにこのことを話すと頑張ったねと笑われた。今度からは、【ニャンニャン】と言うのよと教えてもらった。はやいはやいという意味らしく、これを言うと、ゆっくり走ってくれる(はずだ)そう。

あとは、Grabではなく、Xanhバイクを使う方がいいよとも教えてくれた。

怖いの一言だったバイクだが、圧倒的に安い。タクシーの半額以下である。あとは来るのが早いし、乗り降りも楽だったので、またチャレンジしてみようという気になっている。

なにより、電車と違ってドアまで乗りつけられるのが便利だ。こうしてベトナム人はみんなバイクに乗るのだろうなと、思った。