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【「水問題」に関する書籍】その2


『ミネラルウォーター・ショック---ペットボトルがもたらす水ビジネスの悪夢』は、エリザベス・ロイトによる2010年の著作です。この本は、ペットボトルビジネスを足がかりに、水資源問題、地域における環境問題、水は誰のものか、という問題について切り込みます。メイン州のフライバーグという町における地域住民とボトル産業との対立をケーススタディの中心にすえて議論は展開されます。水問題に関する非常に洞察に満ちた本です。この本は、ペットボトル水の普及がどのように水の供給と環境に影響を及ぼしているかに焦点を当てています。

  1. ペットボトル水の人気 本書は、ペットボトル水が世界中で爆発的に人気を博していることを指摘しています。多くの人々が便利さや品質の面から、ミネラルウォーターを日常的に利用しています。

  2. 環境への影響 この本は、ペットボトル水の生産、輸送、廃棄物処理が環境に与える影響についても議論しています。プラスチック廃棄物の増加や化石燃料の使用など、ペットボトル水産業が持続可能性に与える負の側面に焦点を当てています。

  3. 水の不平等 本書は、ペットボトル水の普及が地域的な水不平等を助長していることにも触れています。水資源がプライベート企業によって独占され、地元のコミュニティから取り上げられる可能性があることを指摘しています。

  4. 持続可能な選択肢への呼びかけ 最後に、この本は持続可能な水の供給方法についての選択肢について議論し、読者に環境にやさしい選択を考えるように促しています。自分たちがどのように水を利用し、水ビジネスに対処するかが、将来の水問題に影響を与えることを示唆しています。

日本においても、名水の水源に工場が立ち、同じような問題が起きています。水問題は、全然他人事ではありません。

「自然」の水は、いったい誰のものなのでしょうか?
最近は、水資源の確保のために、外国人に土地を買われているケースが増えています。
古代より続いている「所有権」の問題が、いよいよ、危機的状況になっています。


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