求めればすぐに。求められれば確実に。
暑ければ、冷たいものが欲しくなるし、
寒ければ、温かいものがありがたい。
束縛されるほど、羽は伸びてくるし、
隠されているものほど、
知りたくなるのが人情というもの。
求めよさらば与えられん、なんて太古の時代の言い回しが、ものすごくタイムリーに感じるほど、食べ物でも、服でも、靴でも、時計でも何でも手に入る。
お金さえあればだが。
もちろん、自分がナリワイにしている情報もだ。
得たい情報を便利にゲットできる時代。
ここ数年、スマートフォンが相棒になり、
「あー、あれなんだっけ?」が少なくなった。
老若男女ほとんどの人が反応共有できるようなネタも、極端に少なくなったように思う。
少しずつだが確かな変化を感じる。
一方で、以前はすぐに眉唾と判断できた情報も、
微妙な信ぴょう性をもつようになった。
人は陰謀というものが大好き。
もちろん自分も少しは好き。
「この話の裏にはね」と言われれば、多くの人が興味を持ってしまう。それを利用すれば簡単に衆目を集めることができる。明確な発信元はないのにかかわらず、執筆者の主観だけでとんでもないことが書いてあることも。
例えば有名な昔の眉唾話。
「あのハンバーグは牛や豚でなくミミズ肉を使ってる」
実際ミミズを集め加工するコストを考えたら無理な話。すぐに嘘だと分かりそうだが、今は難しそうな科学用語を並べ食品の危険性をあおるなど巧妙化している。怖いのはそれが伝言ゲームのように広がっていくと、信じたい情報に修正されていく。
「あれはミミズじゃないよ。アメリカの陰謀があってね……」
そして、それがまるで真実のように扱われていく。
小さなウソが一人で歩いていき、成長する時代。
昔のように新聞社やテレビ局、雑誌社などのマスコミに情報が集まり、それを独占する形はすでに終わっている。
世界で起こっていること、アジアで起こっていること、東京で起こっていること、東北地方、宮城県、石巻市、町内、隣近所、友人、家族。
自分の仕事は、地域の方々に、
安心して触れてもらえる地域の情報を出し続けること。
何が本当で、何が怪しいの?
確かめれば分かる。
お仲間の皆さん、
昔のようにシンプルにはいきませんが、
頑張ってイキマショウ!
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