見出し画像

【参院選2022】日本維新の会 情勢と立候補予定者を徹底分析!

7月に行われる参院選。日本維新の会は6月8日時点で選挙区に20人(+推薦1人)、全国比例に26人を擁立予定だ。

この記事では、日本維新の会公認/立候補予定者をデータをもとに分析していく。

含まれるコンテンツ
●立候補予定者一覧(都道府県別・選挙区/比例)
●地域別解説
●立候補予定者総数(選挙区/比例・現元新別)
●立候補予定者平均年齢
●立候補予定者年代別グラフ
●立候補予定者のうち最年少・最年長者
●立候補予定者の男女比率
●立候補予定者の職業
変更があり次第随時更新していきます。

最新情報

05.18   比例に木内たかたね氏が立候補表明。
06.06 比例に西郷隆太郎氏が立候補表明。
06.08 徳島・高知選挙区に藤本けんいち氏が立候補表明。
06.08 比例のくわはらくみこ氏が立候補辞退へ。
06.10 広島選挙区に森川央氏が立候補表明。

立候補予定者一覧(最終更新:2022.06.14)


北海道

北海道からは、比例に2名を擁立する。維新の鈴木宗男参院議員(比例)の地盤であるが、選挙区への候補者擁立は現在のところ決まっていない。昨年の衆院選では、比例票を21万票余り獲得しているものの、参院選挙区での当選には最低50万票近く必要であることから選挙区への擁立は厳しい。
【追記】日本維新の会は、北海道選挙区への候補者擁立を見送ることを発表した。

東北

宮城県に新人で元仙台市議の平井を擁立する。東北では未だ維新が浸透していないことから、東北の中心都市である仙台より維新の風を起こしていきたいとの思惑が見える。松井代表は、自民党が候補を擁立せず、国民民主の現職を支援する山形県選挙区での候補者擁立を目指すと表明したが、簡単にはいかないだろう。比例には元職2人を擁立する。

北関東

石井章参院議員の地盤である北関東では、茨城、栃木、埼玉選挙区にそれぞれ独自候補を擁立する。茨城、栃木は1人区であるために当選は難しいが、定数4の埼玉ならば今後の情勢次第で当選も見えてくるだろう。前述3県をそれぞれ地盤とする比例候補者も出馬予定だ。

東京

東京では前大阪市議の海老沢を擁立する。19年は東京では初めての維新候補当選を果たしており、連続での当選を目指す。主要政党が出揃い、著名人も立候補を表明する中浮上できるかが課題であるが、JX通信社の調査によれば、東京選挙区では海老沢が無党派層の支持を最も獲得しているなど、主要な調査では次点につけるなど、当選圏が見えている状況だ。比例に立候補している元東京都知事の猪瀬や現職参院議員(女優)の石井苗子、元衆議院議員の木内とのセット戦術が功を奏すのかにも注目していきたい。

南関東

南関東では、千葉県と神奈川県にそれぞれ候補を擁立する。神奈川は定数4に加え補選分の1を加えた5議席で争われる。松沢は神奈川県知事を務めた経験があり、その知名度をいかして当選圏内に入るだろう。前回(19年)も維新で当選を果たしている。比例には元山梨県知事の後藤を擁立する。

北陸信越

富山県と長野県に候補を擁立する。富山は、地元で強い力を持つ柴田巧参院議員の地盤であり、富山市議選で維新現職がトップ当選を果たすなど、関西圏に次いで勢いがある地域だ。長野では、衆院選にも挑戦してきた手塚が出馬を表明し、維新支持の拡大を狙う。福井県では無所属で出馬した保守系候補を推薦する。比例は、前述の市議選でトップ当選を果たした元富山市議と元長野県上田市議をそれぞれセットで擁立する。

東海

愛知県では、名古屋市の河村市長が率いる減税日本と共同で元名古屋市副市長の広沢を擁立する。愛知県選挙区ではこれまで全敗を喫しているが、今回維新の風に乗り当選圏内に持ち込めるのかどうかが課題だ。比例は元愛知県半田市議と三重の芸能事務所代表を立てる。

近畿

維新の本拠である近畿では、京都、大阪(2名)、兵庫、奈良にそれぞれ候補を擁立する。大阪の浅田と高木、兵庫の片山ら現職3名は盤石であるが、京都と奈良で当選を果たせるかどうかが焦点だ。
京都は、伝統的に共産党が強く、かつ立憲の福山元幹事長の地盤であることから維新の進出は阻まれていたが、今年4月の京都府議補選では維新候補が自民、共産、立憲の候補を下し当選するなど、維新の勢いが強まりつつあり、比例に立候補した歌手の中条とセットでの運動を展開する。また、国民民主党の前原代表代行の支援も取り付け、追い風が吹いているといった状況だ。
奈良には、奈良市長選挙にも出馬した元奈良県議の中川を擁立する。奈良市長選こそ敗れたが、昨年の衆院選の県内比例票は自民に肉薄して全体2位となるなど勢いを強めつつある。
比例は、大阪・京都・兵庫で7名を擁立するなど、強気に出ている。

中国

全国11ブロックの中で唯一、選挙区にも比例にも候補を立てていないのが中国地方だ。定数2で、地盤とする衆院議員がいる広島県ですら候補者がいない。
広島県では、公募に応じた京都市議の森川を擁立。広島に地盤を置く衆院議員が後援するが、厳しい。鳥取では維新候補が米子市議選に当選し、党の県総支部が設立されるなどしたが合区での候補擁立は厳しそうだ。今回引退する片山虎之助参院議員の地元である岡山では音沙汰すらない。

四国

香川県では、昨年の衆院選にも出馬した町川を引き続き擁立する。徳島・高知でも候補者を擁立するなど、新規開拓が進む。衆院選比例でも1枠を確保するなど維新が少しずつ進出している四国だが、選挙区勝利の道のりはまだ遠いだろう。

九州

福岡と長崎にそれぞれ候補を擁立する。福岡は定数3を現時点で10人が争う混戦が予想されるが、自民、立憲、公明に次ぐ4番手は見えている。ここからどう浮上していくかが課題となる。長崎では、昨年の県知事選で維新が推薦した新人が現職を破るなど存在感を強めたが、1人区ではまだまだ厳しいのが現状だ。鹿児島では維新に所属していた元東京都議が出馬予定だが、維新公認となるかは未定。比例は熊本から元熊本県議の松野を立てる。松野が維新から立候補を表明したことで、熊本県内では維新の支持率が上昇しているとの調査もある。鹿児島に地盤を置く西郷(西郷隆盛の玄孫)の動きにも注目だ。

データで見る立候補予定者

ここから先は

1,499字 / 3画像

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?