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UPLINK60本全部見る

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UPLINK Cloudの60本3ヶ月見放題の作品を全部見て、その感想をまとめるためのノートです。みなさんの自宅待機の暇つぶしに少しでも貢献できたらいいなと思っています。
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2020年6月の記事一覧

”食の安全”を探求するジャン=ポール・ジョー監督3作品から見えてくる繰り返すことの大切さ

UPLINK60本見放題全部見ると言っていたのですが、6月に入って #BlackLivesMatter について考えざるを得ず、UPLINKの方は中断という形になってしまいました。#BlackLivesMatter の方もまだ道半ばで、探求しなければいけないのですが、UPLINK見放題の期限が切れてしまうので、とりあえず今は見まくっています。 #BlackLivesMatter についてはこちらをご参照ください。映画の本数は今後増える予定です。 さて、UPLINKの方は、

『ホドロフスキーのDUNE』を観て感じた歴史の綾

アレハンドロ・ホドロフスキーの最近の2作品『リアリティのダンス』と『エンドレス・ポエトリー』は面白かったのですが、ドキュメンタリーの方はちょっと二の足を踏んでいて観てませんでした。 映画史上最も有名な未完の作品と言われる『DUNE』についてということでなんだか映画マニア向けなのかなという気がしていたからです。 しかし、実際観てみると、どんなに素晴らしい映画になるはずだったかということが熱く語られているのは当然にしても、中止になったことがそれほど否定的に捉えられておらず、む

ロウ・イエは『ブラインド・マッサージ』で視覚障害者を通しても愛を語る

UPLINK Cloud 60本以上全部見る企画の冠水のために頑張らなければならないわけですが、42本目はロウ・イエの最後5本目。 これまた素晴らしい作品でした。 視覚障害者が働くマッサージ院が舞台で、そこで恋愛やら何やらの人間関係が展開されて、今までの作品と比べると暗さや重さはないんですが、観終わって考察してみると、そこにはやはり深い考えがありました。 群像劇であることで、より複層的にものを見ることができる。そんな映画です。 やはりロウ・イエは面白いけれど一筋縄では

いまだから原発のことを考え直したいと3本の映画を見ながら思う。

6月に入り、緊急事態宣言も解除され、映画館も再開しましたが、なるべく「3密」を避けたほうがいいことには変わらないし、UPLINKの見放題を今月中に全部見なければいけないので引きこもりが続きそうです。 そんな中、こちらの更新が遅れていましたが、週末を挟んで原発関連の作品を3本観ました。どの作品も二度目ということで、久しぶりに見ての感想です。 今は新型コロナウイルスという別の災害に対処している最中なので、原発になかなか考えが及ばないかと思いますが、そうやって人は忘れていってし