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情報社会を生き抜くための本57「まんがで身につくアドラー」(鈴木義也)

いつも会うとなんらかのアクションを起こしてくる同僚がいる。「先輩!元気ですか」というのが切り出しの基本であるが、そのあと二言三言言葉を交わす。それだけであるが、いつもにこやかで元気を与えてくれるのだ。ときには決してにこやかではいられないような事情を抱えている時もあるのだけれどおくびにもださない。彼はアドラー心理学の研究者であり実践者でもある。全国を講演に飛び回り、本を書き、勇気づけの学級づくりを説いてまわっている。

アドラー心理学は個人の心理ではなく人間関係を考えることに主眼を置いている。情報社会は人間関係を大きく変えた。個人のまわりに形成される社会が飛躍的に広がり、複雑になったのだ。個人主義は情報社会ではつねに軋轢を生む。そこでアドラー心理学が注目されるのだ。人間関係の心理を知ることは、社会の中での生き方を学ぶことにつながる。まんがを読む中で「あるある」という場面をイメージしながら生き方を学べるようになっているのがこの本である。

1 負けられない理由
2 生きがいの創り方
3 自分らしく生きるために
4 気が弱くても、気持ちを変えられる
5 自分の評価は自分で決める
6 新しい私になる勇気
7 ゲームオーバーなんてない
8 違うからこそ、すばらしい

無理しないでいい。だれしもがそのような悩みをもっている。・・・という共感的な理解をすすめることでアドラー心理学を学べ、実践者になっていけるといいなと自分自身を振り返りながら再読する。



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