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1/70 P51透明ムスタング

今から五十年以上前(私が小学生の時)、母の実家(上越市稲田3丁目)に行くとその近くにある駄菓子屋に必ず行った。昔は各町内に駄菓子屋があったもんだ。
その駄菓子屋に行くのは駄菓子目的ではない。田舎なので、文房具やらおもちゃやら子供の雑貨も売っていた。そしてプラモデルも。

当時、プラモデルが売り出されて数年。飛行機や軍艦などのプラモデルが積み上げられていた。週刊漫画雑誌「少年サンデー」「少年マガジン」も絶大な人気。少し後で「少年キング」が出てきたな。「少年チャンピオン」なんてまだなかった。各紙ともゼロ戦マンガが載っていたなあ。宿敵はムスタングだ。

さて、その駄菓子屋で見つけたのがこのプラモデル。透明なんだ!すげえと驚いたが、まあ金型に透明プラスティックを流し込めばいいのだから、さほど驚くことはないのだが、子供だから興奮した。

小遣いをにぎりしめて買いに行く・・・・・ことはなかった。親から、プラモデルなんか不良が作るもんだ?と怒られ、十円しか小遣いもらえないのだから、プラモデルなんか買えないね。何よりも、子供が親の許可を得ないで物をかうなんてできなかった。欲しいな・・・と思いながら、母の実家に行くとこのプラモデルがまだ店に並べられているのを確認にいったというわけだ。

「ムスタング」だ。平成の頃にはいつのまにか「マスタング」となったけど、やはり「ムスタング」がなじむ。

それから縮尺が1/70だよ。まだ1/72が定着していなかったんだな。

大学の教員だった頃、弘前大学に出張し、町の中の模型屋さんでこいつを買った。ほかにも懐かしいプラモデルが山ほどあったので、大人買いしてきたのだが・・・。

まあ作ることはないな。時々出してみて懐かしがるだけだな。

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