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市街化区域と市街化調整区域の相談

市街化調整区域と市街化区域の話をよく耳にします。
町議会議員のお役目をいただいてからは特に。
 
市街化区域は人口を増やすための地域で建築基準も緩和され、
商業開発、もしくは分譲住宅地として開発していき、
市街化調整区域は緑を守るための地域で農地優先エリアといったことなどか都市計画法で定められています。
 
誰が決めているのか。
開発方針は県知事、
具体的な土地の使い方については自治体の長。
 
基本的に市街化調整区域の場合、建物を建てることができません。
例外もあるけれど、そこに農地法や建築法も絡んできて、ややこしい。
じゃ、売れそうなところは、どんどん市街化すればいいとおっしゃる方もいらっしゃいますが、
やみくもに住宅地を建て、自然を壊し、土地の値崩れもおこす可能性など弊害も考えられます。
 
こういった話の相談を受ける機会もあり、
どちらかといえば市街化調整区域が市街化区域にならないのかといった話が多い。
「もっと住宅地を建てて、人を呼び込まんと!」
「商業施設を呼んで、もっと発展させろ!」など。
でも、よくよく聞いていくと、自己所有の田んぼを売りたいだけのこともあるんですよね。
 
もちろん市街化区域を広げることで、町が発展する可能性はあります。
しかし、広げて田んぼがかかったとしても、すぐにその土地が売れるとは限りません。
その間、固定資産税は払い続けなければいけません。
一概には言えませんが、市街化調整区域の時より10倍ほどの税金を支払うことになり、逆に、戻してほしいといった話を耳にしたことも。
 
住宅地が増えても、
自治会には入らないけれど、ゴミは出す方、
子ども会には入らないけれど、子ども神輿に参加した場合のお菓子(子ども会の会費でまかなっている)がもらえないと文句をいう親御さんなど様々な問題例も多く、
市街化区域に否定的な方もいらっしゃいます。
 
土地に対する選択肢も考え方も様々。
正解もありません。
ただ、いつも一つだけ言うことはあります。
町議会議員の僕には執行権がなく、提案しかできませんと。
 
市街化調整区域の夜の田んぼの風景もいいものです。
特に今の季節は。

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