イシコ

「トラベローグ(旅の表現)」をテーマに活動しています。著書に「人生がおもしろくなる!ぶ…

イシコ

「トラベローグ(旅の表現)」をテーマに活動しています。著書に「人生がおもしろくなる!ぶらりバスの旅」、「世界一周ひとりメシ」、「世界一周ひとりメシin JAPAN」(幻冬舎文庫)、「世界一周飲み歩き」(朝日文庫)

最近の記事

しばらくお休みします。

しばらく雑記をお休みします。 「雑記をやめたら、どう変化するんだろう」  と実験してみたくなったのです。 昨秋あたりから雑記を休む日を設けてきました。 しかし、プラットホームは変わっても、20年近く、毎朝、雑記を書くことが習慣になっていたせいか気持ち悪い。 結局、1日休んだら、なんとなく昼過ぎあたりにスマホを開いて綴ってしまいます。 挙句には、 「書筋(書く筋力)を鍛えるため、緊張感をもって綴るためにSNSなどを利用して今年も綴ります」  などと、「SNSへの長文なん

    • ホテルマン、ホテルウーマンの取り合い?

      世界の超富裕層高級ホテル、いや、超高級ホテルが、どんどん建っています。 1泊数十万円は当たり前、 1泊数百万円の部屋も珍しくありません。 「ただ、働く人がいないんですよ。 どうなっていくんだろう」  昨日、久しぶりにお目にかかったたえさんは、おっしゃいました。 彼女は高級ホテル向けにスパや化粧品をプロデュースする会社を経営され、国内外で活躍されています。 現在、ホテルラッシュでホテルマンやホテルウーマンの取り合いらしい。 某不動産会社が経営する東京の高級ホテルでは、3年

      • 車椅子に優しい梅園

        日本庭園など小宇宙を楽しむ日本らしい梅園。 狭い敷地に様々な種類の梅を集めた場所がある「安八百梅園」が大好きです。 母が要介護になってからは特に。 平地、広さ、梅との近さなど、車椅子で周るには優しい梅園なのです。 その「優しさ」は、この梅園ができた理由にも通じます。 敷地内には下水処理場があります。 嫌われがちな施設に人が集うように、志のある方々が梅の樹を持ち寄ったらしい。 こうして生まれた梅園は、いつしか数百種類の梅が咲き誇るようになり、一時期、梅の種類で全国2位を誇っ

        • 叶井さんを偲ぶ

          映画プロデューサーでコラムニストの叶井俊太郎さんが亡くなられたことをネットニュースで拝見しました。 すっかり、ご無沙汰してしまっているけれど、今朝は想い出を綴りながら、ご冥福をお祈りします。 叶井さんはラジオのADから洋画配給会社に転職され、B級映画の買い付け、宣伝を担当します。 買い付けたフランス映画「アメリ」を大ヒットさせ、その後、独立。 「俺、「アメリ」はホラー映画だと思って買ってさぁ……買ってから観てびっくりしだんよ」  と笑ってらっしゃったなぁ。 ひょっとしたら、

        しばらくお休みします。

          風呂掃除とフィラデルフィアと

          「使った物は元の場所に戻し、 後は気づいた時、こまめに掃除をするだけ。 そうすれば大掃除はいらないですよ」 20年ほど前、フィラデルフィア(当時)に住んでいた家具作家がおっしゃいました。 当時、僕は雑誌の編集長と子どもショーと活動を全て辞め、渡米、渡英しながら、次にやることを模索し、 その一つの選択肢として英語留学も考えていて、家具作家にホームステイ先を相談していたのです。 といっても彼所有の一軒家に一週間ほど居候してゴロゴロしていただけですけどね。 彼の豪邸は心地よ

          風呂掃除とフィラデルフィアと

          受験と便秘

          国公立大学の2次試験中のニュースを見ながら、母に37年前には言えなかったことを話しました。  以前、話したような気もするけれど、母曰く「聞いてない」らしい。 2次試験で大阪府立大学を受験した日のこと。 1つ目の試験は英語。 ここまでは順調でした。 2つ目の数学が始まったところで、お腹に異変を感じます。 当時の僕は朝に排便の習慣はありませんでした。 便秘がひどかったこともあります。 気づくと3日ほど便通がないことも普通で、 試験の日もホテルで排便することはありませんした

          受験と便秘

          壊れかけの蔵とヤギと雑草と

           「寒の戻り」で寒い日が続いていますが、植物たちは3月が見えているのでしょうか。 かなり遅くに土へ入れたチューリップの球根から芽が、ぐんぐん伸びています。 そして一面の枯草の隙間から雑草も出てきました。 あいかわらず、雑草の名前はタンポポとイヌノフグリ以外はわらかりません。 いや、イヌノフグリでさえ、オオイヌノフグリとの区別がつかないなぁ。 今年、初めて、ヤギに雑草を食べさせるために移動させました。 10年ほど前まで蔵が建っていた我が家の敷地では一番の高台へ。 僕が子ども

          壊れかけの蔵とヤギと雑草と

          「一生こんなことやってんのかなぁ」の違い

          僕の席から、右斜め前で視界が入るテーブルにスーツ姿の男性4人組が座っていました。 全員20代後半くらいでしょうか。 4人それぞれの目の前にはノートパソコンが並び、 僕の視界に入る2人の画面上には、チャット、メール、ファイルが同時に浮かび上がっていて、3つの作業を同時進行しているようでした。 叩くスピードの早いこと、切り替え画面の早いことと言ったらありません。 頭の中はどうなっているんだろう。 僕はパートナーとコーヒーを飲んでいました。 彼女が化粧室に立った際、ぼーっと

          「一生こんなことやってんのかなぁ」の違い

          疲れが吹き飛ぶ舞台

           タグをつけるなら、#戦争、#ジェンダー、#古代ギリシア、#寺山修司などが入るのかな。 大好きな音楽劇とはいえ、このワードが続いたら興味を持たなかったかもしれません。 「不思議の国のエロス」@新国立劇場。 セカイサンポで大変、お世話になった方や、 旧知の女優が関わっていたこともあり、どうしても拝見しておきたく……と恩義せがましく綴ったのですが、予想以上の面白さに大興奮でした。 積み上がったパイプ椅子が崩れるところから物語は始まります。 ギリシア統一をめぐり、アテナイとス

          疲れが吹き飛ぶ舞台

          給食の今

           岐阜新聞の神保さんのことを「給食ソムリエ」と呼び、からかうことがあります。 岐阜県内の学校を巡り、給食を食べる連載していたことがあるから。 その彼女が、「安八町」の給食はレベルが高いと言っていました。 先ほど学校給食センター運営審議会にて「喫食」の際、ふと思い出したのです。 ちなみに「試食」ではなく「喫食」。 なかなか馴染みがない単語ですが、「楽しく食べる」という意味らしい。 ということは「喫茶店」は「楽しくお茶を飲む店」というとになるのでしょう。 校長先生から給食の時

          要介護4の母から学ぶこと

          母の介護がライフスタイルに入り込んで長い年月が経ちました。 あいかわらず母子戦争は激しく、振り回されることだらけですが、母から教わることも多い。 たとえば、誰に対しても「ありがとうございます」を言うこと。 施設や訪問入浴など介護してもらうスタッフには、もちろんですが、家族に対しても必ず言います。 トイレの介助を手伝ってもらって「ありがとう」、 ご飯を出してもらって「ありがとう」など、 「ありがとう」と言われると悪い気はしないんですよね。 激しい喧嘩の途中でも、「ありがとう

          要介護4の母から学ぶこと

          富士山に想いをはせて

          東海道新幹線はE席、グリーンならD席、 つまり、山側の窓際席を選びます。 車窓から富士山を楽しみたいから。 今週のように天気が悪いと見られないけれど。 飛行機の場合はサイトで調べてから。 JALのサイトでは路線を打ち込めば、富士山が見える側を教えてくれ、 ANAのサイトでは路線で見える景色まで教えてくれます。 上空から見る富士山は、様々な表情を見せてくれ、 近くを飛ぶ際は、凹凸が感じられ、立体地図を見ているようで、 少し離れた場所の際は、敷き詰められた雲から顔を出し、

          富士山に想いをはせて

          身体が丈夫な理由

          「身体が丈夫ですね」と言われることがあります。 「おかげさまで」と答えますが、 身体の弱い両親から生まれた僕は、子どもの頃、病弱でした。 特にアレルギー性疾患と小児喘息がひどく、 高校1年生の夏、喘息は、さらにひどくなり、その時、病院で検査したら、スギやダニなど20種類以上の強いアレルギー反応が出たのです。 高校卒業するまで、毎週、病院に通い、 原因となる抗原を注射する減感作療法(免疫療法)を試しました。 この治療法が僕には、あっていたのでしょう。 それに加え、温暖な

          身体が丈夫な理由

          たんぽぽコーヒーとマクロビ

          マクロビオティック(以降マクロビと記します)という食事法もしくは思想があります。 日本人の研究者が考え、リッツカールトンホテルが採用し、ジョンレノン夫妻やトム・クルーズ、マドンナなどが実践したことで世界中に知られるようになりました。 このマクロビを、ブログ企画で1ヶ月間、挑戦したことがあります。 陰陽の原理を取り入れた食事、 たとえば肉や魚、卵など身体を温める食べ物は陽、 トマトやナス、牛乳など身体を冷やす物は陰とわけ、 マクロビでは陰でも陽でもない中庸に当たる玄米、雑穀

          たんぽぽコーヒーとマクロビ

          トラクターの作業が進みません

          今年初めてトラクターに乗り、田んぼを起こし始めました。 どこからともなく鳥がやってきます。 大好きな光景の一つ。 あいかわらず鳥の名前が憶えられません。 「あれ?あの鳥は、なんて名前だっけ」 トラクターを止め、 スマホで「冬の鳥」、「田んぼに来る鳥 冬」などで検索して、 鳥の名前を調べています。 一旦、トラクターから降りて、近くで確認しようとします。 しかし、寄っていくと逃げてしまうので、結局、何でもいいので写真を撮ります。 いざ写真を撮っても、 稲の切り株が混ざった

          トラクターの作業が進みません

          甲骨文字から始まる想像の旅

          今年は「龍」の甲骨文字。 一昨年、日展にも入選された安八町在住の書家「春煌」さんの作品です。 毎年、彼女はカレンダーにしていて、今までは中国の故事でしたが、今年は干支でした。 我が家の場合、トイレの壁に貼らせてもらっています。 「トイレ?」と顔をしかめられそうですが、一番眺められる場所なんですよね。 一日1分としても、一年で6時間、眺めていることになるのですから。 座って用を足しながら、春煌さんの文字を眺めている時間は至福。 書に縁がない僕は、細かい部分はわからないけ

          甲骨文字から始まる想像の旅