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市町村議員の選択肢を質問されたら?

町外の方から町議会議員の仕事について聞かれることがあります。
自分自身が市町村議員になった場合を想定しての質問が多い。
 
たとえば、50代で企業に在籍している場合、今後の人生設計を考える時期にあたるらしい。
定年延長で60歳以降も会社に残ることはできるけれど、一線から退くことになる可能性は高い。
そうしないと次の世代も育っていかないので仕方がありません。
だったら会社に残るより、今までのスキルを使って、他に活かせないかと考えた時の選択肢の一つで地方議員が浮かんだらしい。
まだ一期目の新米で、会社勤めをしたことがない僕に聞かれても……なんですけどね。
と言っては元も子もないので、4年目に入って思うことを、ひねり出すように述べます。
どんな人生を歩んできても(僕がそう言われたことがあるので。しかも悪い感じで)、
それまでに気づく、気づかないはあっても、
政治は関わっているので、その経験は活かされるので、
過去の職種の向き不向きはないと思いますと答えました。
 
飲み屋で、たまたま同席した若い世代の方から聞かれたこともあります。
社会貢献に興味があり、NPO(非営利団体)を立ち上げたいけれど、資金面で持続可能なビジョンが描けない、
だったら地方議員も選択肢に入れようと思うのですが安易ですかねと。
安易ではなく、むしろ、いいんじゃないでしょうかとお答えしました。
NPOの資金調達の苦労話は、よく耳にし、それで閉鎖する団体も多いので、その発想を政治活動へ活かす選択肢はありかと。
 
その次は、たいてい、どの場合も、お給料の質問にもなります。
市町村議員は安いのでは?と。
もちろん自治体の人口によります。
安八町のような1万5千人規模の町で年間400万程度。
もっと人口が少ない自治体であれば、当然、少なく、
逆に10万人以上であれば700万程度、
50万人以上であれば1千万程度などといったデータも出ています。
それが多いか少ないかは、その方の価値観によるので一概には何とも言えません。
そして、ダブルワークも認められ、
僕は旅行作家と兼業し、それがお互いの仕事に役に立つ場合もあります。
 
そうそう、「いろいろ面倒じゃないですか?」の質問も多い。
それに関しては「面倒ですよ」と答えます。
ただ、それは何をしていても同じ。
生きている限り、「面倒」はついてまわります。

写真はベルギーはブリュッセルの元市長。

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