リストラはノープラン経営者がやること

NEC新野隆社長は、業績回復を目指し、3000人削減し、最悪な成果主義を導入するというが末期症状ともいえる。

NEC人員削減は、01年から4度目で01年4000人、02年2000人、12年1万人削減。01年から1万9000人が削減されたことになる。売上も2001年3月期に売上高5.4兆円、営業利益1851億円だったが、2016年度末には売上高2.6兆円営業利益は500億円を下回った。

経営計画で業績回復の大きな目玉は「人員削減」という悲惨な状況に陥っている。机上の空論である「ポートフォリオ理論」に惑わされ、主力事業を切り離してきた経営陣のミスは甚大だ。

人員削減、成果主義導入よりNECに必要なのは「新しい事業アイデア」だ。

新野隆社長には、「新しい事業アイデア」はないらしい。

高橋伸夫氏著書「虚妄の成果主義~日本型年功制復活のススメ~」(日経BP社)に、次のように書かれている。

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経済的苦境に陥ると、現場から遠い経営者ほど、ついつい安易な「切る論理」を探し始める。成果主義も年棒制も底を流れているのは、「切る論理」であろう。

市場が求めているのは、長期にわたって安定的に利益を出せるきちんとした事業構築なのである。むろん、それには時間がかかる。だから、今すぐにでも打ち出さなくてはならないのは、新しい事業戦略のアイデアの方なのだ。

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リストラは「ノープラン経営者」がやること。リストラは本来経営者として「恥ずかしい」ことだということを認識すべきだ

リストラなど「切る論理」を振り回すこと自体「現場を知らない経営者」「事業戦略アイデアがない」ということを内外に宣伝しているようなものだ。

事業戦略アイデアがないトップは意外と多いのではないだろうか?

アイデアが無いから机上の空論「ポートフォリオ理論」を真に受けてしまう。現場を知らない経営者が多いから、そうなるのだろう。

新野隆社長のやるべきことは、早めに身を引いて現場を知っている後継経営者をトップに指名しはやくトップを交代することだ。

現場を知っている経営者は、企画力がある。日ごろから顧客、市場動向を読んでいるから、事業戦略アイデアを出すことは容易にできる。

現場を知っている経営者がトップになればNECの業績も自然と上がってくるはずだ。

http://biz-journal.jp/2018/05/post_23325.html

https://toyokeizai.net/articles/-/207152

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29494000X10C18A4XXA000/

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