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頑張るが嫌い

いつからだろう。

「頑張る」という言葉が苦手になってしまったのは。


障害を持つ姉と共に育つ中で

「お姉ちゃんも頑張ってるんだから、あなたも頑張りなさい」という言葉をよくかけられていた。当時は、本当にそうだなー。お姉ちゃん死にそうになっても頑張って生きてるもんなー。私も頑張らなくちゃだよなーと思って頑張る事を頑張っていた。


当時から頑張る事は私の中で我慢とイコールだったように思う。


頑張る事に疑問も持たず、寧ろもっともっと頑張らなくてはと思いながら生きていたけれど、頑張るの糸がプツンと切れた瞬間を覚えている。


離婚裁判をしている中で裁判官に「母親なんだから歯を食いしばって頑張りなさい」と言われた時。


ハント症候群になって、心身共にボロボロで

リハビリをしながら乳児を育てて、仕事をしながら離婚に向けてのあれこれをこなす。

泣きっ面に蜂どころか、泣きっ面に爆弾みたいな日々を精一杯頑張って生きていたけれど、それでも「もっと頑張れ」と言われるのだ。


これ以上何を頑張ればいいの。何も責任を負わない他人が私の人生に口出ししないで。

言葉も出ないくらい号泣してしまったのを今でもありありと覚えている。

もう、これ以上頑張れないから死にたいと思った。


でも、あの時死ななくて本当に良かった。

今も生きてるから得られた楽しい事嬉しい事が沢山ある。

生きてたら良い事あるって本当だ。

今の方が何千倍も幸せで自由で希望で溢れているのだもの。


頑張らなくたって、いろんな事は上手くいってる。

寧ろ、負荷がかからないぶんスムーズで受け取るものが大きい。


頑張ってる人に頑張れって言うのは酷なように感じてから

「応援してる」という言葉を使うようになった。


あ、でも「個展頑張ってください」とかは全然嫌じゃない。

応援してくれてるんだなって嬉しい気持ちになる。


同じ言葉でも薬にもなれば、毒にもなる。

言葉って難しい。


皆頑張って生きてるよね。

皆頑張ってるからあなたも頑張れじゃないよ。


自分が頑張りたいと思ったら頑張ったら良いし

頑張ってるねって労い溢れる世の中の方が私は好きだな。


あなたも、私も頑張ってる!!

これからは軽やかに楽しい事いっぱい形にしていこうね^^


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