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75日目_リベンジ【フランス→スペイン→セネガル】

4/9(日)

空港泊

フランス/ナント空港のベンチで横になっている。
しかし寒くて寝れない。

かなり厚着をしているのだが、ベンチの冷たさが直接くるので背中や腕が冷える。
その結果寝れない。

せっかくフラットなのにこんなに冷たい椅子だと意味がない。
これならマドリードにある手すり付きの椅子のほうがマシなくらいだ。

ただ時間が過ぎるのを待つ。

チェックイン

4:20が来たのでそろそろ移動する。
出発は6:20だ。

今回もオンラインチェックイン対応だったのだが、保安検査場の入口でeチケットを読み込むとエラーに。
「チェックインしてから来てください」と言われ窓口へいく。

チケットを発券してもらってから再度行くと、またエラー。
「あなたの飛行機はここの入口じゃないです」と言われる。

一度外に出て、別の建物にある保安検査場へ行く。
ここではチケットはエラーにならず無事に入れた。
もしかして最初から手元のeチケットでこっちきたら入れたんじゃないかとも思ったが、無駄なことは考えないようにする。

なんと、ナント空港にはラウンジがない。
仕方なく搭乗開始までをその辺の椅子で待っているが、ここは革張りの椅子なのである。

ここなら気持ちよく寝れただろうな

さっきまで横になっていたあの冷たい椅子と大違いで、なんか辛くなったが悲しんでいる暇はない。
私にはやることがあるのだ。

チケット予約

マドリードまで行けることは確定したので、プラド美術館のチケットを予約する。

プラド美術館はルーブル美術館やエルミタージュ美術館などと並ぶ世界有数の美術館である。
前回マドリードに滞在した時、無料時間に入ろうと思ったのだが、有料も含めて当日の枠が全て埋まってしまったらしく入れなかったのだ。

では何故セネガル行きの途中に美術館を予約したのか。

昨日の日記でも書いたが、今回の旅程は
モロッコ/マラケシュ→フランス/ナント
フランス/ナント→スペイン/マドリード
スペイン/マドリード→セネガル/ダカール
であり、それぞれの空港で乗り換え時間が発生する。

マドリード空港は8:00着で18:00発という日中観光にぴったりな乗り換え時間なので、一度空港を出てプラド美術館へ行き、また空港へ戻って飛行機に乗ろうという計画である。

27時間超えという長時間移動の中に咲く一輪の花だ。

飛行機の遅延などを考慮し、13時から入場の枠で無事にチケットを購入できた。

マドリードへ

飛行機は少し遅れで出発。
本当に離陸から着陸までずっと寝ていたので何も覚えていない。

飛行機を降り、ターミナルには8:30頃に到着。
しばらく椅子でダラダラしてから入国。
何回やってもEU圏内の入国は国内線なのかというくらい簡素で笑ってしまう。 

市街へ

なんやかんやマドリード空港に来るのは3回目で、市街までの行き方も慣れたものである。
renfeという鉄道に乗り1時間くらいだ。

アトーチャ駅という駅に着くので、まずは朝ごはんを調達する。

ポテトオムレツ

こちらではトルティーヤ、もしくはトルティージャと発音するらしく、私達がイメージするトルティーヤはタコスとかに使う薄い生地なので、少しギャップがある。

パン、トルティーヤ、ミルクコーヒー、オレンジジュース

豪華な朝ごはんだ。
トルティーヤは薄い塩味だけなのだが、卵とじゃがいもの味がするのでバクバクいける。

余談だが、道にこうやって机を出して食べるの、めちゃくちゃいい。

最高の気分

これ日本ではできないのだろうか。
ヨーロッパに限らずこうやって路上でご飯を食べる文化は多くの国にあって、それらが大好きだ。

日本でもこうやってゆったりしながら気楽に外でご飯を食べれたらいいな。

プラド美術館へ

時刻は11:50とかなり早いが、ぼちぼち歩いて向かう。

プラド美術館は入口が全然どこかわからないので、とりあえずスタッフの人に聞いてみる。

すると「あなたは荷物が多いのでクロークのある入口から入ってね」と言われた。
13時からの予約というのは特に問題がないらしい。

少し並んで入場、大通り沿いの小さな入口

プラド美術館

ここは館内すべて撮影禁止になっており、物議を醸している。
個人的には「絵をゆっくりみたい」と「写真を撮りたい」は必ずしも相反するものではないが、ルールはルールだし、確かにこのレベルの美術館にしては有名絵の前の行列が少なかった気がする。

プラド美術館はとにかくゴヤの絵がたくさんだ。
ゴヤが住んていた家の壁に描いたものを移設した黒い絵シリーズの部屋なんかは特に雰囲気があった。

有名な「我が子を食らうサトゥルヌス」や「砂に埋もれる犬」もここにある。

また、個人的に驚いたのは「モナ・リザ」があったことである。
ルーブル美術館に展示されているダ・ヴィンチのモナ・リザとほぼ同じ絵であるが、ダ・ヴィンチの弟子が作ったレプリカという説が一般的だ。

本家よりも保存状態がよく、背景もやや青みがかってとても綺麗だった。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%82%B6_(%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%89%E7%BE%8E%E8%A1%93%E9%A4%A8) より引用

プラド美術館、素晴らしい経験ができた。

空港へ

さて、ご飯を食べて美術館に行っただけだが、そろそろ空港へ行く時間である。
プラド美術館からアトーチャ駅はそこそこ距離があるのでUberで自転車をレンタルし、自転車で向かった。

アトーチャ駅から空港は1番北東のホーム。
本数がかなり多いようで、到着してからすぐに乗れた。

ラウンジ

チェックインは終わっているので、そのまま保安検査場へ向かう。
割とスムーズにエアサイドに入れた。

安定のNaptuno Lounge

先日モロッコに行くときも使わせてもらったラウンジである。
シャワーが無料で使えるので、到着してすぐに使わせてもらった。

いいシャワー

また、時間帯が違ったからなのか、ご飯も充実していた。

お肉とかサラダがたくさん

最高のラウンジだ。

いざダカールへ

ダカールまでは4時間40分かかる。
出発が18:00なので安定の夕陽鑑賞も。

反対側の席だったので通路にあった小窓から

ここでも基本的に寝て過ごすだけだったのだが、機内食が出たのは嬉しいサプライズだった。

割と美味い

ダカール着

セネガルへの入国は初なので、入国審査はかなり厳しかった。

まずはパスポートの提出、顔写真の撮影、全ての指の指紋採取。
友達や家族がセネガルにいるかなども聞かれたが、もちろん居ない。

来訪目的は「アフリカ・ルネサンスの像を見に来た」と言った。
最初は半信半疑だったのだが、今まで訪問した巨像を見せると信じてくれた。

最後に予約しているホテルを聞かれたが、そもそも予約していない。
この場でテキトーなホテルの住所を言おうにも、インターネットの通信ができない(空港のWiFiが繋がらない)ので不可能。

「空港のWiFiが繋がらなくて、予約アプリが開かないのに、どうやってホテルの住所を確認するんだ?こっちのSIMを持っていない人は全員事前に予約したホテルの住所をメモしてくるのか?」などと、予約もしていないクセに強気で言ってると、意外な解決方法を提示された。

「コーヒーが飲みたくなってきたよ」

何を言ってるんだ?コーヒー?

・・・あ、そうか。賄賂だ。

賄賂

遠回しに賄賂を要求されているようだ。
とは言っても西アフリカフランは持ってないし、ユーロももう使い切った。

「ダメ元でイギリスのコーヒーならあるんだけどいい?」と聞いてみた。
イギリスポンドは結構余っていたのである。

「まぁいいだろう」と言うので、とりあえず様子見で5ポンド札を出してみた。

「・・・これじゃコーヒーは買えない」

「え?随分高いコーヒーだな」と笑いながらもう10ポンド出すとあっちも笑いながらスタンプを押してくれた。

個人的にセネガルへの入国はかなり不安があったので15ポンド(2,500円)で入れたのはまあ良しとする。

お金をおろし、SIMを契約した。

タガール市街へ

セネガルに来た経験がない私にとって、夜のセネガルはかなり怖かった。
しかもここはフランス語が公用語のセネガル、英語もあまり通じない。

とりあえず市街へいくバスへ乗る。

バス

料金は6,000セーフアーフラン(1,200円ちょい)で所要時間は1時間程度だった。

市街のバスターミナルへ到着してからは歩きで宿へ。

現地の時間では23時前だと言うのに、子どもがサッカーをしていたり、屋台が出ていていたりと大通りは賑わっていた。

細い道は怖い

ホテルへ到着

着いてからはシャワーも浴びずに寝てしまった。
今日起きた時にはまだフランスに居たと考えると、長い1日だった。
かなり疲れているので、セネガルではあまり無理しないようにする。

明日は体調次第で何をするか決める。
巨像に行くか、1日ゆっくりするか。

つづく!

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