「そこが一番大事なところだと思います。フロンターレは技術重視ですが、勝つチームはそういうところをちゃんとやっている」。車屋紳太郎が語った、神戸守備陣から学ぶべきもの。/リーグ2nd第14節・ヴィッセル神戸戦:0-3
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「そこが一番大事なところだと思います。フロンターレは技術重視ですが、勝つチームはそういうところをちゃんとやっている」。車屋紳太郎が語った、神戸守備陣から学ぶべきもの。/リーグ2nd第14節・ヴィッセル神戸戦:0-3

いしかわごう

 ノアビアスタジアム神戸でのヴィッセル神戸戦は0-3で敗戦。

 決めるべきところで決めないと、決められる。そしてそれが勝敗を分ける。決定機の数自体はそれほど大差はなかっただけに、そんな試合とも言えました。

 フロンターレにとって、この試合で最初の「決めるべきとき」はキックオフ直後に訪れています。

 小林悠がキックオフのボールをエドゥアルド・ネットに下げる。それを中村憲剛→小林悠→大久保嘉人とポンポンと面白いようにつなぐと、小林悠が絶妙のトラップで対面のセンターバック・高橋祥平をかわすと、GKキム・スンギュと1対1に。

 記者席にいた自分は、ストップウォッチのボタンを押して、フォーメーションの配置を確認してノートに書きこもうとしていたので、開始10秒で生まれた決定機には「・・・えっ、えっ?」と思いましたが、小林悠のシュートは、キム・スンギュが右手に当てて阻止。ゴールにはなりませんでした。

 思えば、小林悠は前節横浜F・マリノス戦で、ロスタイム10分、記録上は100分にゴールを決めています。これはJリーグ「最遅」得点記録だそうです。

 そしてその後の試合で、あわやキックオフから約9〜10秒で決めそうになるという・・・リーグ史上最速得点記録といえば、2006年に広島の佐藤寿人が決めたJ1の約8秒か、2014年の松本山雅の岩上祐三が決めたJ2での約7秒だったと思いますが、Jリーグ最遅得点記録の直後に、Jリーグ最速得点記録に肉薄するゴールを同じ人物が決めたら、それはそれで偉業になっていたかもしれません。

 いずれにせよ、このチャンスは決め切れませんでした。ただ注目されていた小林悠のワントップ、大久保嘉人と中村憲剛のツーシャドーがいきなり抜群の連携を見せるなど、試合の入り方はよかったと思います。

 では、なぜ0-3という思わぬ大差がついた試合になってしまったのか。今回のレビューではそのへんを中心に掘り下げています。

ラインナップはこちらです。

1.「ボールを奪って前を向いたときに、前の選手がプレスバックできないぐらい、間延びさせられてしまった」(大島僚太)。見逃してくれなかった、敵将・ネルシーニョの狙いとは?

2.「今日に関しては、そこにボールが入るまでに時間がかかってしまった」(中村憲剛)。機能し切れず、チャンスを決め切れなかった攻撃陣を分析してみる。

3.試合前日に大久保嘉人が語っていた「ずる賢くやらないとね」の意味を、試合後に考えてみた。

4.「そこが一番大事なところだと思います。フロンターレは技術重視ですが、勝つチームはそういうところをちゃんとやっている」。車屋紳太郎が語った、神戸守備陣から学ぶべきもの。

以上4つのポイントで約6500文字です。負け試合のレビューですが、負けから学ぶべきことも大いにありますから、そういう視点で書いております。

なお、プレビューはこちらです。→試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ2nd第14節・ヴィッセル神戸戦)

では、スタート!

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この続き: 6,439文字

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いしかわごう

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いしかわごう
サッカーと将棋をコンテンツ化するフリーランスです。Number Webなどに寄稿。著書は「将棋でサッカーが面白くなる本」、「川崎フロンターレあるある1&2」など。「サッカー脳を育む」、「サッカー上達のためのマインドとメソッド」など中村憲剛の著書の構成も担当。