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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第38節・横浜FM戦)

 12月4日は日産スタジアムで横浜F・マリノス戦です。

 川崎フロンターレはまだ天皇杯が残ってますが、リーグ戦に限れば、これがラストゲームとなります。

 去年はJ2降格がなかった影響で、今年は通常よりも4試合多い38試合というイレギュラーなシーズンでしたが、長いようであっという間だったような気もしますね。

 最終節は、1位と2位の直接対決で迎えることになりました。
夏場か秋の時点では「優勝が決まる最終節になるんじゃないか。もしそうなったら、しびれるね。日程くん、さすが神!」などとサッカーファンがよく盛り上がっていたのを覚えています。

 実際にはそんな台本など無視し、やや失速し始めた横浜F・マリノスを尻目に、川崎フロンターレは連勝街道を爆進。優勝勝ち点ペースで争ったレースを制し、4試合残した状態でリーグ連覇を達成しました。

 そしてチャンピオンチームとして迎える日産での最終節となっています。その状況について鬼木達監督が胸を張ります。

「最後に競った状態で、どっちか勝って最終戦で決まるというゲームになれば、盛り上がりはするだろうけど、難しいゲームになるんだろうなと想像できました。そういうものを考えながら、それまでにパワーを使って良い形で最終戦に臨みたいと思っていました。選手たちがすごく頑張ったからこそ、こういう状態で臨めたと思います」

 鬼木監督は、ACL敗退後の5連戦を「勝負の5連戦」と位置付けてラストスパートをかけました。

 あのタイミングで勝負どころと見極めてアクセルを踏み込んだのは、もし最終節までもつれたら、何を起こされるかもしれないという危機感が強かったと明かしてくれたこともありました。あのアクセルの踏み方も見事だったと思いますし、その勝負所を連勝を成し遂げた選手たちの踏ん張りも凄かったと思います。

 もちろん、いろんな思いが交錯する最終節にもなるでしょう。優勝は決まっていますが、世間的には22得点で並ぶレアンドロ・ダミアンと前田大然による得点王争いに注目が集まるカードでもありますからね。

 というわけで、今週の練習取材も踏まえたプレビューになります。

なお、前節のレビューはこちらです。→「勝ち続けていく先の景色を」 (リーグ第37節・ガンバ大阪戦:4-1)

では、スタート!

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