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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第19節・アビスパ福岡戦)

4月14日は等々力競技場でアビスパ福岡戦です。

アビスパ福岡とは、リーグ戦では2016年以来の対戦となりますね。

福岡の指揮をとる長谷部茂利監督は、川崎フロンターレのOBです。1997年の、まだJFLだった川崎フロンターレに半年間の期限付き移籍でプレー経験がありました。この一戦は、昨年までアビスパ福岡に在籍していた遠野大弥に注目が集まる試合だと思いますが、実は長谷部茂利監督も古巣戦になります。

ちなみに鬼木監督と長谷部監督は、指導者S級ライセンスで同期です。海外研修で一緒にドイツに行った間柄だったとのことです。年齢は長谷部監督の方が年上なので、「僕にとっては偉大な先輩ですね」とも話していました。J1の舞台での対戦はお互いに楽しみにしているかもしれませんね。

では、そんな一戦のポイントを語っていきたいと思います。ラインナップはこちらです。

■「お世話になったクラブなので、恩返しということで自分が点を決めて勝ちたいと思っている」(遠野大弥)。中二日で挑む総力戦。注目は、初めての古巣戦に臨む遠野大弥の起用ポジションと、アンカーの人選か。

■「いろんなことをはっきりと話す方ですし、そこにブレがない。チームもまとまるんだろうなという印象がある。強い信念のある方だと思います」(鬼木監督)。過去2度の対戦では、90分で川崎に負けていない長谷部監督。そしてドイツ研修時代の2人のエピソードは?

■「中を固めてサイドからカウンターでクロスから得点を狙っている。そうさせないように、まずは自分達から仕掛けて、カウンターさせないようにすること」(遠野大弥)。セオリーに忠実で、コンパクトな福岡の4-4-2ブロック。攻略に必要な仕掛けのポイントはここだ!

■「目指している形でもあるので、そこをもっと増やしていきたい」(脇坂泰斗)。閉めている中央エリアをあえて仕掛けていく。そして「即時奪回」で封じる。福岡攻略の裏キーワードは「急がば、急げ」だ。

■「力を注いだ後、もう一回、力を注ぐ難しさはこの何年かで感じています。ただ、そういう難しさを年々超えてきているかなとも思っています」(鬼木監督)、そういう相手に打ち勝っていくのがチャンピオンチームだと思う」(脇坂泰斗)。「ビッグマッチの後は難しい」の定説を覆していくために。王者が口にする言葉の頼もしさ。

以上、5つのポイントで全部で約9000文字です。福岡の試合を何試合か見ていると、やはり4-4-2の守備ブロックが非常に機能しているところに目が行きます。なので、プレビューでも、相手のキャラクターよりも、あの守備ブロックをどう攻略すべきかに軸足を置いて書いております。ぜひ読んでみてください。

なお、前節のレビューはこちらです。中二日なので賞味期限の短いレビューですが、たっぷり書いてます。→なんてったって春だ (リーグ第9節・FC東京戦:4-2)

では、スタート!

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