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なんてったって春だ (リーグ第9節・FC東京戦:4-2)

味の素スタジアムでのFC東京戦、多摩川クラシコは4対2で勝利。

試合前、暖かい春の陽気もあって、飛田給駅を降りてから味の素スタジアムまで向かう桜並木が心地良かったです。サッカー観戦日和でしたね。

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結果はスコアこそ2点差の勝利でしたが、試合を通じてゲームはコントロール出来ていたと思います。

 得点も4ゴールを記録。鬼木監督は1試合3点以上を目標に掲げています。この試合の川崎フロンターレは、前半で3点取るどころか、前半20分前後の飲水タイムまでに3点取りそうな展開でした。あの時間までは、ほぼパーフェクトな試合運びだったはずです。

 実際には三笘薫が3点目を仕留めたと思ったら、VARによりオフサイド判定に。まったくもって妥当な判定なので文句はないのですが、喜んだ後なので、どうしてもチームとしてのトーンが落ちてしまうところはあります。人間だもの。

 後半には反撃をくらい、3試合無失点だった守備陣が失点。しかし、1点返されたらすかさず殴り返してしまうところが、今のフロンターレの強さです。対面していたアダイウトンにやられた仕返しと言わんばかりに、右サイドバックの山根視来がワンツーからの抜け出しで、力強い突破。大外に向かって鋭いクロスを入れると、中村拓海のトラップを狙っていた三笘薫がかっさらって、難なく決め切りました。

 処理の難しい事故を狙ったボールを出した山根視来と、相手の不注意を見逃さなかった三笘薫。これで勝負ありでした。

ただピッチでは色々な駆け引きがあって面白かったですね。個人的には、この日、躍動した3トップですね。

特に1ゴール2アシストを記録した中央のレアンドロ・ダミアンが、いつもの9番というよりも10番寄りの・・・・何でしょう、「9.5番」と言える役割をこなしていたことに注目して、深掘りしてみました。あとは試合後の家長昭博が上機嫌でコメントしていた背景も少し探ってみました・笑。

そんな春の多摩川クラシコのレビューです。ラインナップはこちら。

「失点のところのミスですね。特に立ち上がりの15分、相手が来る中でわかっていた中でミスが出てしまった」(長谷川健太監督)。奏功しなかったFC東京のシステム変更。川崎はいかにして敵将の誤算を引き起こしたのか。

■「東京さんのようにしっかり後ろでブロックを組んで守備を固めてくるような相手に対しては、素早いプレーというものが必要になってくると思います」(L.ダミアン)。同じ顔ぶれでも、崩し方が少し違ったこの日の3トップ。両ウイングにフィニッシュをお膳立てし続けたダミアンが遂行した「9.5番」の役割とは?

■「トレーニングも気迫のあるプレーをしていた。自信を持って起用できました。よくやったと思います」(鬼木監督)。指揮官も絶賛する車屋紳太郎の準備力とハイパフォーマンス。勝ち続ける流れを止めてはいけないプレッシャーをパワーに変えて勝利に貢献している男たち。

■「最近は、年下の選手が引っ張ってくれているので、そこに自分はついていこうかなと切り替えています」(家長昭博)。楽しみながら2ゴール。多摩川クラシコで見せた笑顔と、かつて語っていた成長の糧にしてきた試合中に受けた刺激とは?

以上、4つのポイントで全部で約10000文字です。楽しく書けたので是非読んでみてください。

なお、プレビューはこちらです。→試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第9節・FC東京戦)

では、スタート!

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