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「Absolute Champion! 」 (リーグ第29節・ガンバ大阪戦:5-0)

等々力陸上競技場でのガンバ大阪戦は5-0の勝利。

ガンバ大阪のCKを中村憲剛がヘディングでクリアすると、西村雄一主審のタイムアップを告げる笛が等々力の夜空に鳴り響きました。

・・・・川崎フロンターレ、3度目のリーグ制覇!!!

そして3度目にして初めて等々力でシャーレを掲げました。

思えば初優勝の2017年は、首位は鹿島アントラーズだったため、シャーレは静岡方面(ヤマハスタジアム)にありました。代わりに掲げたのが風呂桶であったのは有名な話です。選手たちは試合翌日の麻生グラウンドでシャーレを掲げています。

連覇を達成した2018年は、セレッソ大阪に負けたものの、2位・サンフレッチェ広島の結果によって決まった優勝で、大阪・長居でシャーレを掲げました。

 なので、ようやく等々力にてシャーレで祝うセレモニーが出来ました。それも夜空の下で。

リーグ優勝というのは、だいたいシーズン最終盤で決まるので、時期的にはデーゲームなんですよね。だからJリーグの優勝シーンというのは、夕方前のスタジアムの景色であるイメージがあります。フロンターレの初優勝も、等々力に夕日が差し込んでいました。そう考えると、チャンピオンシップ時代を除けば、夜空の下で、シャーレを掲げるというのも貴重な光景だと思います。

 優勝は、いつだって最高の瞬間です。コロナ禍と言う特別なシーズンで走り続けた、チャンピオンにふさわしい歴史的な独走劇を示すことができたと思います。

そんな思いを噛み締めながら書いた優勝レビューとなっております。ラインナップはこちらです。

■驚きだった大島僚太、田中碧、守田英正の同時先発。終始圧倒し続けた背景にある、これまでとは違う中盤の三角関係による機能性とは?

■奏功した「序盤はノボリ作戦」。そして今季の隠れたホットラインだったノボリ-ダミアンの関係性を読み解く。

■「数字の目標はないです。言葉を発するほど高いものもないですよ」。開幕前に静かにそう微笑んでいた家長昭博。言葉ではなくプレーで語る男が大一番で見せた、圧巻のハットトリック。

■「そこはフロンターレの良さだと思いますし、チームとして受け継がれているすごく良い伝統だと思います」(車屋紳太郎)。パトリックを沈黙させた完封劇。DFリーダー不在の大一番で輝き続けたCB車屋紳太郎が語っていた、川崎の一員としての念持とは?

■「失敗を恐れずにやることがサッカーでもそうですが、人生でも大事なのだと思います」(鬼木監督)、「最高の気分」(中村憲剛)。4-0でも攻め続けた姿勢にあったもの。

■等々力の夜空の下で輝いたシャーレ。そして観客席からの景色。

※追記:11月30日)「きっと、そのうちにいなくなるでしょう(笑)」。もし10年前に戻ったら・・・・?(中村憲剛の回想コラム:2012年)

■(※追記:12月1日)「どのタイミングで降りて欲しいとか、ローリングでポジションを入れ替わるとか、ここまで自分がビルドアップを引き受けるので下がらなくていいとか、それは試合中に話してやりました」。守田英正が語る、ガンバ戦での三角関係。大分戦での敗戦は、いかにして生かされたのか。

以上、8つのポイントで全部で約20000文字です(12月1日に追記しました)。たっぷりと書きましたので、優勝記念にぜひ読んでみてください。

なお、大好評だったプレビューはこちらです。→試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第29節・ガンバ大阪戦)

では、スタート!

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