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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(1st第2節湘南ベルマーレ戦)+小ネタ(大久保嘉人とPK)。

 さてホーム開幕戦です。相手は湘南ベルマーレ。
今回も「ワンポイントプレビュー」として、試合のポイントを挙げたいと思います。

開幕戦となったサンフレッチェ広島戦のレビューでは、無失点に抑えた要因として、風間監督が「声」に関する指示をミーティンで強調していた影響について紹介しました

<詳しくはこちら→ワンポイントレビュー:小林悠の決勝点に見る去年との明確な違い、あなたはわかりましたか? (1st第1節サンフレッチェ広島戦:1-0)>。

 中でも試合中に声を張り上げていたのは、谷口彰悟と奈良竜樹の両センターバックです。谷口は、久しぶりに喉が潰れるぐらいまでコーチングをしたと話してました。

 そして谷口よりも、声を出していたと言われているのが奈良竜樹です。
その試合中の大声でのコーチングは前線にも届いていたようで、「奈良ちゃんは、すごく声を出していましたね。後ろから声で動かされることもあるし、それで守備がハマることもある。本当に、声がガラガラになるまでやっている」と小林悠が話していたほど。そして、小林はその最終ラインでの頼もしさを、ある選手に例えてくれました。

「ああいう風に気持ちが前面に出た選手がいると、チームが締まるんですよ。なんだか・・・小っちゃいジェシを見ているような気持ちでした(笑)。小さいけど体を張れるから、それぐらいの存在感を感じましたね。良い選手が来てくれたと思います」


・・・小さいジェシ!
面白い例えだなぁと思いつつ、隣でプレーしていた谷口彰悟に伝えてみたら、「わかります!」と同意して、「スライディングでシュートブロックしたら、『おっしゃー!』とガッツポーズしてましたから。頼もしいなと思いました」と笑顔を見せてました。

 奈良竜樹本人にも聞いてみました。
「広島戦では、喉が枯れるぐらい声を出していたそうですね」と話しかけると、彼は真顔で語り始めました。

「はい、枯れるぐらい出してました。ただ自分の喉は90分で枯れる程度だったのかと・・・それしか思わなかったです。もっと喉を鍛えないといけないですね」

・・・えっ?
自分の喉に真顔でダメ出しする人、初めて見たよー・笑。聞くと、「声で味方を動かすこと」は彼の昔からのスタイルでもあるそうです。

「声を出して動かさないと、自分自身の集中が続かないんですよ。声を出すには、周りをよくみていないといけないし、周りを見ていれば、集中が途切れないですから。そういう意味で、自分のために声を出してます」

----自分のために声を出す。
なんだかコアなサポーターに話を聞いているような気分になります。

 さてここからが本題。
この湘南戦のカギを握っているのは、そんなミニ・ジェシこと奈良竜樹だと思っています。


 なぜか。
それは今週のトレーニングを見ていれば、よくわかります。

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